◆ 誓いの言霊 紡ぐ契歌:9

 

 

「・・・・・・・・・・? 意味が分からないのだけれど・・・・・・?」

 

琳琅が首を傾げながらそうぼやいた

ぼやかれた司馬昭は、うう~んと唸りながら

 

「いや~だから、兄上とは最近どうなのかなぁ~と」

 

「どうって・・・・・・相変わらず?」

 

それ以上でも以下でもない

という風に、琳琅がちょこんと首を傾げながら答えた

 

その仕草が、可愛いなぁ~ちくしょう とか思いつつ、司馬昭は苦笑いを浮かべながら

 

「もうちょっと、具体的に~」

 

「具体的?」

 

琳琅が、さらに首を捻る

どうやら、司馬昭の言いたい事は琳琅には通じていない様だ

横で茶を飲んでいた、元姫がはぁ・・・・と溜息を付いた

 

「子上殿。 はっきり聞かれては?」

 

元姫のその言葉に、司馬昭がうっ・・・・! と言葉を詰まらせる

 

それから、唸りながら左右をきょろきょろと見た後

目の前に置いてある杏仁酥を入れている籠に手を伸ばした

そして、もの凄い勢いでそれを平らげていく

 

「昭・・・・せっかく作った杏仁酥が無くなるんだけど」

 

琳琅が恨めしそうに司馬昭を睨んだ

 

そんな琳琅はお構いなしに、司馬昭は籠から半分以上の杏仁酥が消した後、ぐいっと杯に入っていた茶を飲み干した

 

「よし!」

 

気合が入った!

という風に、ダンッと杯を机に置くと、司馬昭はずいっと身を乗り出した

 

「あ、あああああのさ・・・・・・! この間、兄上の部屋に朝まで居たんだよな?」

 

気合を入れた割には、どもっている

 

「そんな事もあったわね」

 

あっさりと認めた琳琅は、優雅に茶を飲んでいた

ごくりと、司馬昭は喉を鳴らすと、あの時の兄の言葉を思い出す

 

司馬師は何と言ったか

 

『足腰立たなくはしてやったがな』

 

司馬師は、そう言わなかっただろうか?

 

普通に考えて、足腰立たなくなる事などありえない

少なくとも、司馬昭の中では“普通”では、あり得ない事なのだ

 

「こ、こういう事は、はっきりしておいた方がいいと思うんだ。 お互いの為に!」

 

いまいち司馬昭の言いたい事が分からないのか・・・・・・

琳琅は、ぽりっと杏仁酥を頬張りながら、首を傾げた

 

「だから、単刀直入に聞く!」

 

「何?」

 

「あ、ああああああ兄上と、あの日何があったんだ!?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

琳琅が、きょとんとした顔でその瑠璃色の瞳を瞬かせた

それから、少し考える仕草をした後

 

「い」

 

「ちょ――――っと、待ったっ!!!」

 

答えようとした琳琅の言葉に、司馬昭が突然待ったを掛けた

突然制されて、流石の琳琅と元姫も驚いた様だ

 

だが、そんな二人を余所に、司馬昭はスーハーと大きく深呼吸をして

よし! と頷くと

 

「よ、よーし。 いいぞ、言っても」

 

準備万端

という風に、司馬昭がぐぐっと身を乗り出した

 

「・・・・・・昭」

 

「な、何だよ?」

 

「貴方・・・・・・馬鹿なの?」

 

琳琅の呆れた様な声が聴こえてきたが、そこは無視する

 

「いいから! 兄上と何があったんだよ!!」

 

司馬昭からの問い詰めに、琳琅が はぁ・・・・と溜息を付いた

 

「別に? 一緒に寝ただけだけど」

 

その言葉に、司馬昭がほっとした様に胸を撫で下ろした

 

「なんだ、そうかそうかぁ~。 一緒に寝ただ・・・・・・って! 一緒に寝たぁ!!!?

 

ほっとしたのもつかの間

今度は、素っ頓狂な声を上げた

 

司馬昭が、真っ赤になって口をぱくぱくさせながら

 

「い、いいいいい一緒に、ね、ねねね寝たって・・・・・・そ、そそそそれは、どういう・・・・!???」

 

最早、何を口走っているのか分からない

 

一緒に寝た!?

寝たって・・・・・寝たって・・・・・・・・・っ!!?

 

しかも、これに司馬師の言葉を加えると・・・・・・

 

一緒に寝た + 足腰立たなく程

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

ええええええええええええ!!!?

 

そ、そそそそそそれって・・・・・・っ!

つ、つつつつつつまり、兄上と琳琅は・・・・・・っ!?

 

混乱しているのか、司馬昭が青くなったり赤くなったりしながら慌てふためいている

それを見ていた元姫が、見かねた様に小さく息を吐きながら呟いた

 

「子上殿。 少し、落ち着いたら? まだ、そうとは決まってないでしょう」

 

元姫のその言葉に、司馬昭がはっと我に返った

 

「そ、そうだよなぁ~! 元姫、良い事言った!」

 

うんうんと頷きながら、司馬昭が元姫の肩をバシバシと叩いた

それを、怪訝そうな顔をした元姫が払う

 

「それで~琳琅さん? 事実の方は、如何様なもので~~~」

 

と、胡麻摺る様に にじり寄ってくる司馬昭を、これまた怪訝そうな顔をした琳琅が手で押しやった

 

「昭、きもい」

 

そう言いながら、ぐいっと近寄ってきた司馬昭の顔を押し退ける

 

「きもいとか言うな!! ・・・・・・じゃなくて、実際はどうなんだよ?」

 

「どうって・・・・・・嘘は言ってないけど? 本当に、一緒に寝ただけよ」

 

「・・・・・・それは、言葉通りに受け取っていいのか?」

 

その言葉に、琳琅が首を傾げる

 

「それ以外に、どう取るのよ?」

 

それを聞いて、司馬昭の顔がどんどん笑みを浮かべていく

 

「あは・・・・あははは、そ、そうか! 何だよ~そうなら、そうと言ってくれよ~!!!」

 

と、大笑いしながらバシバシと琳琅の肩を叩いた

 

「昭、痛い」

 

それを琳琅が、やっぱり煩わしそうに払いのける

だが、当の司馬昭はにこにこ顔で

 

「や~俺ってば、焦り過ぎだな! うん。そうだよなぁ~、兄上に限って・・・・・・そんな間違いがあるわけ――――あれ?」

 

そこまで言い掛けてある事に気が付いた

 

結局、「足腰立たなくしてやった」は、何に掛かるんだ・・・・・・?

 

「・・・・・・・・・琳琅?」

 

あれれ?

おかしい・・・・何かがおかしい・・・・・・・・・

 

「・・・・・・・・・・・???」

 

首を捻る司馬昭を余所に、元姫が誰もが一番疑問に思っているであろう事を琳琅に尋ねた

 

「琳琅殿は、どうして子元殿と一緒に寝ておられたのですか?」

 

そ・れ・だ!

 

司馬昭がぴんっと指を弾いた

 

だが、問われた当人は、二度程その瑠璃色の瞳を瞬かせた後、さらっと

 

「面倒だったし・・・・・・寒かったから?」

 

「えっと・・・・・・、それはどういう・・・・・・・・・・?」

 

流石の元姫にも、その答えは理解出来なかったらしい

琳琅は、ぱくっと杏仁酥を頬張りながら

 

「だから、なんか色々と面倒だったんだもの。 子元は、私の事ほったらかして一人で寝ちゃうし・・・・・・第一、戻っても冷たい部屋が待っているだけだし? それは嫌だなぁ~と。 それとは逆に、目の前には人肌で既に暖められた布団が私を誘惑してるし・・・・・・もう、いっかな? と思って」

 

「よ、よくありません!」

 

「そう?」

 

元姫が真っ赤になってそう怒鳴るが、琳琅はけろっとしたまま呑気に茶を飲んでいた

 

「か、仮にも嫁入り前の淑女が、と、殿方の寝所に入り込むなんて・・・・・・駄目に決まってます! 人前で着替えようとする所といい、琳琅殿は少し軽率過ぎます!」

 

「ええ? そうかなぁ・・・・・・? 別にいいじゃない、減るものでもないし・・・・・・」

 

琳琅が、むーと頬を膨らませながらぶちぶちとぼやく

 

「そういう問題ではありませんと、以前も申し上げた筈です!!」

 

「おい、琳琅」

 

不意に、ちょいちょいと司馬昭が肘で突いてきた

小声でぼそぼそと話しだす

 

「何?」

 

「着替えって、何だよ?」

 

「あー前に、元姫の目の前で着替えようとしたら怒られたのよね」

 

「ばっか! お前っ・・・・・・そういうおいしい事は、俺の目の前で―――」

 

「は?」

 

「子上殿?」

 

「は、はいっ!」

 

突然の上からの威圧感に、司馬昭がびくんっと肩を震わせた

心なしか、声が裏返っている

 

ギギギギギ・・・・・という音がしなそうなぐらい、ギチギチと首を向けると、にっこり微笑む元姫と目が合った

その背後に、般若が見える

 

「え、ええっとぉ~元姫さん・・・・・・?」

 

「今、凄く聞き捨てならない言葉が聴こえたのですけれど?」

 

だらだらと冷や汗が流れ落ちる

 

「え、ええ~? き、気のせい・・・・・じゃないかなぁ~?」

 

あはははーと苦笑いを浮かべると、元姫が一層にっこりと微笑んだ

 

「“そういうおいしい事は、俺の―――”」

 

「わ―――!!!! すみませんでしたぁ!!!」

 

がばぁっ! と司馬昭が元姫に膝を付いて頭を床にこすり付ける様に下げた

 

その様子を見ていた琳琅が、不意にぷっと吹き出した

 

「あはははははは! 前々から思ってたけど、貴方達二人って面白いわねー!」

 

涙を堪えながら、くつくつと笑う琳琅に、元姫がかぁ・・・・・・と頬を染めながら

 

「そ、その様な・・・・・・っ」

 

「あーううん。 悪い意味じゃなくて、いい意味でね」

 

そう言いながら、ひらひらと手を振る

 

「なんか羨ましいな、そうやってお互いに分かり合える人がいて・・・・・私は―――・・・・・・・・・」

 

琳琅はそこで言葉を切ると、遠くを眺める様にその瑠璃色の瞳を細めた

その横顔が、何だかとても寂しそうに見える

 

「琳琅殿! 琳琅殿にも、いつか必ずそういう方が現れますよ!!」

 

不意に、元姫が琳琅を元気付ける様にぐっと身を乗り出して言った

一瞬、驚いた琳琅だったが、次の瞬間くすりと笑みを浮かべ

 

「ありがとう。 元姫は優しいね」

 

琳琅がそう言うと、元姫はぱっと頬を赤らめ「そんな事はありません・・・・・・」と呟いた

 

「あ! あ―――! あれだよな!」

 

すると、場の雰囲気を和ませようとしたのか、司馬昭が突然大声を上げた

 

「琳琅も間抜けだよなぁ~! 兄上の寝所で寝ただけで足腰立たなくなるなんて! そんなに兄上と一緒に寝るのは寝心地良かったのか?」

 

あははーと笑いながらそう言った

いつもの琳琅なら、「そうなのよね~」などと答えるだろう思っていた

が・・・・・・

 

「あーそれ、違うから。 立てなくなったのは子元に口付けされたからだもの」

 

と、手を左右に振りながらサラッと答えた

 

「なんだ、そうなのか! 兄上に口付――――……」

 

え”………?

 

口付け……????

 

「ええっ!?」

 

司馬昭よりも先に、元姫が驚きの声を上げた

 

くちづ・・・・くち・・・・・・・・・

口付け=接吻

 

「ええええぇぇええぇぇええええ!!!? 接吻―――――――っっっっ!!!!?」

 

「そう」

 

驚愕の声を上げる元姫と司馬昭とは反対に、当の本人はいたってけろっとして、呑気に茶を啜っている

 

「ど、どどどどどどーいう事だよっ!? 聞いてねぇぞ!!?」

 

「そりゃぁそうよ、今初めて言ったんだから」

 

これまたサラッと答えられた

 

頭が混乱する

 

え? 接吻!?

いや、だって兄上は・・・・・・

 

あの時、司馬師は間違いなく

“何もしておらぬ”

と言っていたではないか

 

「そ、それは合意の上・・・・・だったのですよね?」

 

元姫が顔を赤らめながら尋ねてくる

すると、琳琅は二度程その瑠璃色の瞳を瞬かせた後

 

「合意・・・・・・? 合意・・・・・・とは、違う、かな?」

 

「え・・・・・・? 違うのですか・・・・・・?」

 

元姫の言葉に、琳琅が うーん と少し唸る

 

「えっと・・・・・・」

 

琳琅にしては歯切れが悪い

どう言ったものか、考えあぐねている風だった

 

「その、元姫の言うこの場合の“合意”って言うのは“お互いに了承”を得ているって事でしょ? あの時は―――どちらかというと、急だったし・・・、いや、まぁ、煽るような事を言った私も若干は悪いとは、その・・・・・思うけれど――――・・・・・・」

 

琳琅のその言葉に、司馬昭がごくりと息を飲んだ

 

「ま、ままままま、まさ、か・・・・・・」

 

「・・・・・・・・まぁ、合意ではないと、思う」

 

くらぁ~と元姫が倒れそうになる己を、何とか堪える

すると、琳琅が誤魔化すかのように早口で

 

「や、抵抗する間もなくてさ、何っていうか・・・・・・それはもう鮮やかな手で。 ・・・・・・突然だったし、“嫌”と言う隙すら与えてくれなくて・・・・・・。 やっと解放されたと安堵した瞬間に、直ぐまたされたし・・・・・・、何だか抵抗する力も全部吸い取られる様な感じで・・・・・・、しかも、その・・・・何か、口の中に入って・・・・・・」

 

兄上ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!

 

何もしていないって・・・・・・

めっちゃしてるじゃないですかぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

しかも、初心者にそんな濃いの・・・・・・っ

接吻で足腰立たなくなるって・・・・・・

どれだけ激しいのをやっているんですか・・・・・・っ! 貴方は・・・・・・っ!!!

 

「・・・・・・なんか、昭が変なんだけど・・・・・・・・・・」

 

頭を抱えて唸っている司馬昭を見て、逆に冷静になったのか

琳琅がそうぼやいた

 

「そ、その・・・・・・琳琅殿はお嫌では、ないのですか・・・・・・?」

 

存外ケロッとしている琳琅を不思議に思ったのか・・・・・・

元姫が恐る恐る尋ねてきた

 

「え? う、う~ん・・・・まぁ、やってしまったものは仕方ないんじゃない? 今更慌ててもどうしようもない訳だし。 第一、口付けの一つや二つ、された所で減るものでもないし」

 

と、やはりあっさりとしていた

が、この反応は女としてどうなのだろうか・・・・・・?

 

「そういう問題では、無いと思うのですが・・・・・・」

 

「まぁ、別に子元が相手ならいいかなって・・・・・・思ったから」

 

「「え?」」

 

司馬昭と元姫の声が重なった

 

「あの・・・・・・? それは、どういう―――」

 

元姫がそう尋ねようとした時だった

司馬昭が元気よく、はいはーいと手を挙げ

 

「それは、俺でもいいって事か!?」

 

「子上殿!? 何言って・・・・・・」

 

何を言っているのだ? という顔で元姫が司馬昭を見た瞬間

琳琅は、にこっと最上級の微笑みで

 

「昭は、嫌」

 

「ぐはぁ・・・・・・っ!」

 

極上の笑みで、一刀両断にされた

損傷を受けた司馬昭が、その場にがっくりうな垂れる

 

「どうせ・・・・どうせー俺なんて、兄上の足元にも及びませんよ・・・・・・・・・」

 

と、ぶつぶつ言いながら、机に“の”の字を書いているが、この際これは無視をする

 

「それで、その・・・・子元殿とは・・・・・・・・・」

 

元姫がしどろもどろになりながら、そう尋ねてくる

 

「え? 何も変わらないわよ? 全然、いつも通りだけれど・・・・・・? あーでも、ここ数日会ってない、かな? ほら、最近忙しそうじゃない? 子元」

 

ここ数日、司馬師はあまり邸に帰って来てなかった

 

忙しいらしく、殆どの時間を城に詰めている

帰って来ても夜中だったり、明け方だったり

お陰で、仕事の後の突撃訪問が出来ないのだ

 

「執務中は基本的に邪魔しちゃ駄目だって約束だし・・・・・・、夜中とか行ったら絶対怒られるし・・・・・・、朝は――—―私が無理。 それに・・・・・・用事がないのよねーはっきり言って」

 

少し前までは、部屋に火鉢を! という目的があった

が、今は火鉢が部屋にあるので、それを理由には出来ないのだ

 

かと言って、用も無に行けば追い返されるのが目に見えている

まぁ、別にそれでもいいのだが・・・・・・

 

「え? でも、琳琅は兄上の命を狙ってたんじゃないのか?」

 

復活した司馬昭が尋ねた

 

司馬師の言葉を信じるなら、琳琅は司馬師の命を狙っていた筈である

理由なら、ちゃんとある

なのに、“用事がない”は、はっきり言っておかしい

 

「あーそれ? それ、今保留中なのよね・・・・・・」

 

「は? 保留???」

 

保留ってなんだ・・・・・・?

暗殺に保留なんてあるのか・・・・・・?

 

司馬昭が首を傾げていると、琳琅があっさりばらした

 

「勿論、いつかは実行するけど―――—今は、伯約の指示で様子見なの」

 

「伯約?」

 

誰だったっけ・・・・・・?

 

司馬昭が首を捻っていると、元姫が教えてくれた

 

「姜維の事よ」

 

「ああ、蜀の姜維か! ・・・・・・って、指示? 今、指示って言った?」

 

普通に考えて、琳琅は今 魏の司馬邸にいるのだ

蜀にいる姜維の指示など受けられる筈がない

だが、彼女の証言が正しければ、連絡を取っている事になる

 

すると、琳琅はにこっと笑って

 

「ああ、どうやって指示を受けているかは、秘密ね?」

 

どうやら、肝心な所は話す気は無いようだ

 

「では、今は子元殿のお命は狙わない・・・・・・と?」

 

元姫の問いに、琳琅が淡く微笑む

 

「うん、少なくとも“今は”・・・・・・ね」

 

少なくとも、この現状はこちらにとっては悪い事では無かった

どうやら、琳琅は姜維の指示に従っている様だし

このまま、上手い具合に連絡手段を断ってしまえば、彼女は司馬師の命を狙わなくなる

 

問題は、その“連絡手段”なのだが・・・・・・

 

今は、彼女を油断させる事が重要か

 

「琳琅は、兄上に会いたいのか? それなら、俺が用事を作ってやろうか?」

 

「・・・・・・? 執務中は駄目なのよ?」

 

「だから、執務中でも行ってもいい用事ならいいんだろ?」

 

そう言って司馬昭がニッと笑った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分離その2

ここも、むっだに長かったので、分けました

正確には、ここと次合わせて3つに分けていますwwww

ほんっと、これ書いた頃どんだけいつも長いの書いてたんだかwww

 

ちなみに、司馬昭達への定例会議(笑)は定期的に行われていますwww

 

 

 

新:2022.02.03

旧:2011.07.03