◆ 誓いの言霊 紡ぐ契歌:4

 

 

月は隠れ、薄っすらと雲が掛かっている

 

また雪が降るのかもしれない・・・・・・と、琳琅は思った

 

洛陽は成都と違って、北にあり寒い

同じ十一月でも、ここより西南に位置する成都は、ずっと過ごしやすかった

そもそも、十一月に雪が降るという、環境からして違う

 

成都で暮らしていた琳琅の身には、ここの寒さは少々こたえた

 

元々、寒いのは苦手で

出来る事なら、冬など抹消してしまいたいぐらいだ

雪など、問題外である

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

琳琅は、手を伸ばすと夜闇に染まる窓を開けた

 

ひゅぅ・・・・と、冷たい風が入ってくる

 

「・・・・・・寒い」

 

どうしてこんなに寒いのだろう

北だから?

そんな事分かっている

 

分かっていても、寒いのは嫌だった

 

寒ければ、思考がそちらに囚われる

動きも鈍くなる

 

良い事など、何もない

 

琳琅は小さく息を吐くと、両の手で腕を摩った

 

身体が震える

吐く息が白い

 

ひんやりと、指の先が冷たくなるのが分かった

 

それでも、琳琅は窓を開けたまま遠くを眺める様に目を細める

 

一度だけ目を瞬かせると、袂から小さくて細長い“何か” を取り出した

それを、唇にあて空気を吹き込む

 

音―――は、しなかった

 

否、“人の聴覚で聞き取れる音” はしなかった

 

一度だけ吹いた後、琳琅はそれをもてあそぶかの様に、もう片方の手に乗せた

トントントン…と、叩く

 

はぁ・・・・と、吐いた息が白く染まる

 

そして、視線を下から上へあげた時だった

 

何かが遠くの空から飛んできた

 

バサッと羽根を羽ばたかせ、それは琳琅の傍までやって来た

手を伸ばすと、その腕に留まる

 

それは、真っ白な梟だった

 

梟は、首を少しだけ傾かせた

 

琳琅は、少しだけその顔に笑みを浮かべると、梟の頭を撫でた

 

「よしよし、いい子ね」

 

梟が気持ちよさそうに、喉の奥で鳴く

 

琳琅は梟を窓枠に下ろすと、その足に筒状の物を縛り付けた

途中で落ちない様に、しっかりと固定する

 

「じゃぁ、伯約に よろしくね」

 

そう言って、もう一度頭を撫でると

月の光のない、夜の闇に放った

 

バサバサと、梟が飛び立つ

 

そして、その影が次第に見えなくなった

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

琳琅は、梟が見えなくなるのを確認した後、小さく息を吐いた

吐く息が白い

 

「・・・・・・やっぱり、寒い」

 

早めに、暖房具でも貰おうと心の中で思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

扉を叩く音が聞こえる

 

琳琅は、一度だけ寝台から顔を出したが・・・・・・

再び、そのまま布団を被った

 

どうやら、無視を決め込んだらしい

 

だが、扉を叩く主は諦めなかった

再度、トントンと扉を叩かれる

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

もそりと琳琅が、再度顔を出す

 

煩い・・・・・・

 

寒さと同じぐらい朝が苦手な琳琅としては、迷惑この上ない来客だった

しかも、今は冬

正直、寝台から出るのも嫌だった

 

「誰?」

 

嫌々ながら声を発すると、扉の向こうから女人の声が聞こえた

 

「王元姫です」

 

王元姫・・・・・・?

はて、誰だったか・・・・・・?

 

まったく記憶にない名前に、琳琅は首を傾げた

 

だが、わざわざ扉の前に行って開けるのが面倒くさい

 

琳琅は、いまだに覚醒しない頭を余所に、もそりと起き上がる

 

「開いているわ。 勝手に入って」

 

琳琅のその返答に、少し戸惑ったのか

元姫が、躊躇いがちに扉を開けた

「琳琅殿、おはようございます。 朝早くからすみません」

 

そう思うなら、来ないで欲しいとも思うが・・・・・・

あえて、それは口にしない

 

琳琅は、ふわ・・・・・と欠伸を噛み締めながら、入ってきた元姫を見た

 

「・・・・・・・・・あー、昭の傍にいた人?」

 

そういえば、昨日

司馬昭の傍に、綺麗な女の人が控えていたなぁ・・・・・・と、思い出す

 

元姫は、気分を害する事無く、こくりと頷いた

 

「はい。 子上殿のお目付け役を仰せつかっていますので」

 

「お目付け役・・・・・・なるほどね」

 

司馬懿は、後を継ぐであろう長男の司馬師にではなく

手の掛かりそうな、次男にお目付け役を付けた訳か・・・・・・

 

まぁ、ある意味正しい判断だろうな・・・・・・と、琳琅は思った

 

司馬師と司馬昭を見る限り

どう見ても、司馬昭の方が手が掛かりそうだ

 

でも・・・・・・

 

「その元姫サンが、何の用かしら?」

 

そう言いながら、琳琅は寝台に座り直した

 

元姫とは、昨日が初対面であり、朝早くから彼女が訪問してくる理由が思い当たらない

 

元姫は、小さく首を振り

 

「元姫で構いません」

 

その言葉に、琳琅が少しだけ驚いた様にその瑠璃色の瞳を瞬かせた

が、次の瞬間にこりと微笑み

 

「そ、じゃぁ元姫。 私に何かご用? それとも、女同士仲良くお茶でもしに来たの?」

 

「違います。 琳琅殿に確認したい事がありましたので・・・・・・」

 

琳琅は小さく息を吐くと、前に出てきている髪を後ろへ流した

 

「確認?」

 

そこまで言い掛けて何かに思い当たったのか、「ああ・・・・・・」と声を洩らした

 

「子元を、本当に殺しに来たのか・・・・・・って事?」

 

琳琅がくすりと笑ってそう言うと、元姫は少し驚いた様に目を見開いた

その反応を見て、琳琅がくすくすと笑みを浮かべる

 

「子元は何て?」

 

「それは・・・・・・」

 

元姫が言葉に詰まると、琳琅は何でもない事の様に

 

「“あの女はな、私を殺しに来たそうだ” とでも言った?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

答えない元姫に、琳琅はにこりと微笑んだ

 

「言ったんだ」

 

そして、面白い事の様にくすくすと笑い出す

 

「本当に面白い男ね、子元って」

 

そう言いながら、すくっと立ち上がる

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

元姫が困った様に黙り込んでしまう

 

「それで? 元姫は“何を” 確認したいの? 子元の言った事が真実なのかどうか? でも、それって子元の事を信用してないって事にならない?」

 

琳琅のその言葉に、元姫が跳ねる様に顔を上げた

 

「違いますっ。 私は、子元殿の言葉を疑っている訳では―――・・・・・・っ!?」

 

そこまで言い募り掛けて、元姫はぎょっとした

琳琅が人目もはばからず夜着を脱いでいたのだ

 

元姫は慌てて顔を背ける

 

「な、何をしていらっしゃるんですか!」

 

だが、当の本人はケロッとしたまま

 

「何って・・・・・・着替え?」

 

「きっ・・・・着替えなら、私が立ち去った後でもいいじゃないですか。 何も、今、着替えなくとも・・・・・・」

 

「・・・・・別に、見られたって減らないし」

 

「減るとか、減らないとか・・・・そういう問題では・・・・・・・・・・っ」

 

「いいじゃない、別に。 私は気にしないけど?」

 

「・・・・少しは気にして・・・・・・・。 まさか、他でも・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

琳琅からの返事がない

というか、とぼける様に明後日の方向を見ている

 

「琳琅殿」

 

琳琅が、むーと少し膨れた様に元姫を見た

 

「もーいいでしょ。 別に、元姫には迷惑掛けてないし・・・・・・」

 

「ですから、そういう問題ではないと・・・・・・、まさかとは思いますが・・・・・子元殿の前でもなさっていませんよね?」

 

元姫のその言葉を聞いて、琳琅が名案! という様にぽむっと手を叩いた

 

まだ・・ないけど・・・・・・それはそれで面白いものが見れそうね」

 

そう言いながら、くすくすと笑みを浮かべる

 

その様子を見て、元姫がはぁーと重い溜息を付いた

 

「お願いですから、止めてください」

 

呆れにも似たその声音に、琳琅がくすりと笑みを浮かべた

 

「仕方ないわね・・・・・残念だけど、一応それは考慮してあげる。 でも―――・・・・・・」

 

一瞬、琳琅の纏う空気が変わる

 

 

 

 

 

 

「―――殺すのは止められないわ」

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・っ」

 

底冷えする、低音

 

その言葉に、元姫が一瞬怯み掛けるが、ぐっと押し留まった

 

「・・・・・・その話、本当なのですね・・・」

 

元姫の言葉に、琳琅が冷笑にも似た笑みを浮かべる

 

「うん、本当」

 

トン・・・・と琳琅が元姫の前に出る

その真っ直ぐな瑠璃色の瞳が元姫を捉えていた

 

「私は、あの男を殺す為に来たの。 だから、邪魔、しないで?」

 

そう言って、可愛らしく小首を傾げた

 

だが、元姫は引き下がらなかった

琳琅を真っ直ぐに見据え

 

「・・・・・・それは約束出来ません」

 

きっぱりと、言い放つ

 

すると、琳琅は面白い事の様にくすりと笑い

 

「そ・・・・・・。 じゃぁ、お手並み拝見といきましょうか」

 

そう言って、するっと元姫の横をすり抜けていった

元姫がはっとして振り返ると、琳琅は片手を挙げてひらひらと振って見せている

そして、そのまま何処かへ行ってしまった

 

元姫は、ただじっとその姿を見つめていた―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      ※               ※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「寒いのよね」

 

―――夜

 

司馬師が執務を終えて、邸の自室に帰るなり降ってきた言葉はそれだった

 

いつも通り自室の戸を開けると、真っ暗な室の中で琳琅が寝台に腰かけていきなりそう呟いた

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

司馬師が、あからさまに嫌そうな顔をする

 

何が? という以前に、何故 自分の私室に琳琅がいるのか

という疑問に行き着く

 

確かに、執務中は条件通り現れなかった事は喜ばしい事だが・・・・・・

 

誰も、部屋で勝手に入って待っていいとは一言も言っていないのだが

 

琳琅が、さも当然の様にいる

司馬師の私室に

 

「・・・・・・お前・・・・」

 

「あ」

 

琳琅が何かに気付いた様に、声を上げた

そして、すくっと立ち上がると、司馬師に近づいた

かと思うと、いきなり額をちょんと指さされた

 

「・・・・・・何の真似だ」

 

ますます、司馬師の顔が歪む

 

「しわしわ」

 

そう言って、琳琅が自分の額も指さした

 

「凄いわよ? ここ」

 

誰のせいだと・・・・・・と、言いたいのをあえて黙る

 

「・・・・・・おい、女」

 

「琳琅です」

 

「・・・・・・突拍子もなく現れるのは止めろと―――」

 

「ちゃんと、約束通り戸から入ったけれど?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

戸から入っても、勝手に入れは同じではないか

 

と、言ってやろうと思ったが・・・・・・

何故か、琳琅が得意気にしていた

 

「ふふ、えらいでしょ? 褒めてくれても構わないわよ」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ」

 

出てきたのは、盛大な溜息だった

 

何が、どうして、どうなったら“この女を褒めなければならない” のか

まったく理解出来ない

 

「・・・・・・馬鹿か」

 

出てきたのは、そんな言葉だった

 

だが、それに対して琳琅は不満そうに頬を膨らませた

 

「あ、なぁに? 馬鹿って言う方が馬鹿なのよ?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

出てきたのは、やはり溜息だった

 

相手にしていられない

相手にしない事が一番いい

 

自分にそう言い聞かすと、司馬師は琳琅を無視して横をすり抜けた

そのまま、何事も無かった様に燭台に火を灯し上着を脱ぐ

 

「あ」

 

後ろで、また琳琅が声を洩らした

 

パタパタと駆け寄る音が聞こえてきたかと思うと、いきなりぐいっと腕を引っ張られた

いや、正確には手

 

何の前触れもなく、手を握られた

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

司馬師が不愉快そうに眉を寄せる

 

だが、当の本人は何でもない事の様に、その瑠璃色の瞳を大きく見開いた

 

「冷たいの!」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」

 

 

意味が分からない

 

冷たい? 何が?

 

司馬師の手が冷えている・・・・・・とでも言っているのだろうか

それとも、司馬師の態度が冷たい・・・・・・と?

 

だが、外から帰ったばかりなのだから手が冷えきっているのは当たり前だし

態度は冷たいのではなく、相手にしていられないだけだ

 

別段、騒ぐほどの事でもない

 

だが、琳琅の表情は切羽詰まった様だった

 

もう耐えられない、という風な顔をしている

 

何だ・・・・・・?

 

司馬師は訝しげに琳琅を見た

 

琳琅は辛そうに顔を顰める

その瞳には、薄っすら涙さえ見て取れた

 

「どうしよう・・・・・・子元。 冷たいの・・・・・・・・」

 

だから、何が?

 

まさか、司馬師の態度に傷付いている・・・・・・とでも言うのだろうか?

この、自分勝手な自己中心的な女が?

 

しかし、それは今まで見てきた琳琅とは重ならなかった

 

「私・・・・耐えられない・・・・・・・・もう、限界なの」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

ここまで言われると、正直対応に困る

本当に、司馬師の態度に傷付いているのだとしたら・・・・・・

何故か、自分が悪い事をしている様に思えてしまう

 

ここは、謝るべき所なのか

 

だが、今まで人に謝るという行為をした事のない司馬師にとってそれは難問だった

どう切り出していいのかも、分からない

 

いや、しかし、琳琅は司馬師を殺しに来ている暗殺者に他ならない

罪悪感など、感じる必要性などないのだ

 

微かに、司馬師の手を握る彼女の手が震えていた

 

「―――—・・・・・・」

 

どう・・・・する・・・・・・・・・

 

「・・・・・・何も泣く事は―――・・・・・・」

 

司馬師が、そう口を開いた時だった

琳琅が、ガバッと顔を上げ―――

 

 

 

 

 

 

「だって、冷たいんだもの! 私が!!」

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」

 

恐らく、今、司馬師は物凄く間抜けな声をあげたに違いない

いや、声だけでなく顔もおかしかったに違いない

 

なん・・・・だと・・・・・・?

 

今、彼女は何と言った・・・・・・?

 

『だって、冷たいんだもの! 私が!!』

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・お前、まさかとは思うが・・・・・・・・・・・」

 

一つの答えが脳裏に浮かぶ

 

「だから、冷たいの! 寒いの!! 私、寒いの嫌いっ!!」

 

そう言って、琳琅はぷいっとそっぽを向いた

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

司馬師が頭を抱える

 

つまり

琳琅の手(身体)が冷たい=身体が寒くて震える→寒いの嫌い

 

 

お前が寒いだけか・・・・・・・・・・っ

 

 

なんと紛らわしい女なのだ

 

結局、琳琅はどこまでも琳琅だったのだ

 

司馬師は、壮絶にわざとらしく大きく溜息を洩らした

 

「今は冬だ、寒いに決まっている」

 

「どうして、冬なんてあるの!? 寒いだけで良い事なんて何もないじゃない! なくなればいいんだわ!」

 

無茶苦茶だ

神じゃあるまいし、季節の事をとやかく言われても対応に困る

 

「成都は、ここまで寒くなかったもの」

 

「・・・・・・だったら、さっさと西へ帰れ。 その方が私も清々する」

 

そこで素直に頷けば可愛いものだが・・・・・・

琳琅の反応は、やはり拒否だった

 

首を横に振り

 

「それは駄目」

 

と、はっきりと言った

 

「だって、伯約との約束だもの」

 

“伯約”

 

また出たその名に、司馬師の眉間がピクリと反応する

 

何故かは分からない

分からないが、彼女が姜維の事を“伯約”と呼ぶと、嫌な不快感を感じる

 

苛々する

 

「・・・・・・いい加減、手を離すがいい」

 

苛立たしげに、司馬師は琳琅の手を振り解いた

その態度に、琳琅がむっとする

 

「子元の意地悪。 暖も取らせてくれないのね」

 

人の手で暖を取らないで欲しい

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

司馬師は小さく溜息を付くと、椅子に置かれていた膝掛を投げた

 

「それで我慢するんだな」

 

頭から膝掛を被った琳琅は、顔を間から出すともふもふと膝掛に触れてみた

 

「・・・・・・嫌。 これだけじゃ寒いもの」

 

どうやら、お気に召さなかった様だ

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

司馬師はあからさまに顔を顰めた

 

琳琅はそれでも寒いと言っているが・・・・・・

彼女に渡した膝掛はそれなりに厚めで保温性はあるものだ

 

それでも、寒い と

当人は言っている

 

他にどうしろというのだ・・・・・・

 

一体、どこまで我儘なのだ

 

それ以上案を出しそうにない司馬師に、琳琅は思いっきり膝掛を投げつけた

 

「・・・・・・・・・・っ。 一体、何のつもり―――っ」

 

抗議してやろうとした司馬師に、琳琅の罵声が飛んできた

 

「子元の馬鹿! もう、いいわ! また昭の所に行くから!!」

 

それだけ言い捨てると、琳琅は室を飛び出して行った

 

「何なんだ。 あの女は・・・・・・っ」

 

琳琅の行動がまったく理解出来ない

 

司馬師は、重い溜息を洩らすのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作中、夢主が「寒い寒い」と騒いでおりますが・・・・・・

ガチで、私も寒いよ( ゚д゚)クワッ!!!

いや~~~室内温度が一桁にwwww

数日前は、阿保みたいに温かかったのに・・・・・・

昨日から、寒すぎて((((;´・ω・`)))ガクガクブルブル

こたつと、加湿器でやり過ごすには辛いぜっ

 

新:2022.02.01

旧:2011.04.07