MARIKA

-Blue rose and Eternal vow-

 

  Act. Ⅰ 海上レストラン 10

 

 

 

「三刀流奥義!!!!」

 

 

一瞬の間に、辺りに緊張が走る

 

 

 

 

 

 

  「――――三・千・世・界!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

ドォォォォン!!!

 

 

2人が交差した瞬間、すさまじい剣風が辺り一帯を襲った

 

誰しもが息を飲んだ

しん……と静まり返った2人の間に音は無い

 

どちらが勝ったのか

双方、共に動かない

 

レウリアも、ぐっと握る手がじんわりと汗ばんでくる

息をするのさえも苦しい

 

マリモさん……

 

ごくりと息を飲んだその時だった

 

ビシ…ビシビシ……

  ガシャン…

 

 

「あっ!!」

 

横にいた、ジョニーが思わず叫んだ

ゾロが両の手に持っていた2本の刀が音をたてて割れたのだ

 

「……………っ」

 

レウリアは、思わず口元を抑えた

 

敗けたのだ

勝負は、あの一瞬だった

 

ゾロが放ったのは大技

それに対し、ミホークはほんの一振り

 

それだけの事なのに、太刀打つ事すら叶わなかった

やはり、世界最強の壁は そう簡単には越えられないのだ

 

「ごふ……っ」

 

ゾロが口にくわえていた刀を取った瞬間、膝を折り 口から血吐き出した

 

恐らく、ゾロも自分の“敗北“を知ったのだろう

スッとそのまま、唯一残った刀を鞘に納めると ゆっくりとした動作で立ち上がった

そして――――

 

「………っ、マリモさ……っ!?」

 

レウリアは、今度こそ言葉を失った

 

ゾロが両手を広げてミホークの前に立ったのだ

流石のミホークも一瞬、意味が分からなかったのか、その瞳に困惑の色を見せる

 

「……!  何を……」

 

すると、ゾロは血の流れる口元でにやりと笑みを浮かべ

 

 

 

 

 

 

「背中の傷は剣士の恥だ」

 

 

 

 

 

 

まさか……っ

 

ゾロの行動に、嫌な予感を感じ

思わずレウリアが身を乗り出した

 

 

「いけない……っ! マリモさん……っ!!」

 

 

そう叫ぶも、その声は届かず――――

 

 

「フ……見事っ」

 

 

ミホークの笑みと共に、その黒刀がゾロめがけて振り下ろされた

 

 

 

 

 

 

—————ズバン……!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゾロォ――――――――っ!!!!」

 

ルフィの叫び声が木霊する

だが、ゾロにはもう聴こえていない

 

 

「ゾロォ!!!!!」

 

ウソップが叫ぶ

 

「生き急ぐな………、若き力よ……!」

 

微かに、ミホークの声が聴こえた

 

「アニキ―――――ッ!!!!」

 

そのままぐらり…とゾロの身体が後ろへと倒れていく

持っていた唯一の刀が その手から離れ―――……

 

 

「うわあああああああああああああああ!!!!!!」

 

 

ルフィの、壮絶なまでの嘆きの声が耳に響いてくる

すべてがスローモーションの様にゆっくりと動いていく

 

 

何でだ……!!!

 

 

それを見ていたサンジは、思わず息を飲んだ

あの時の、ゾロの言葉が脳裏を過ぎる

 

『剣士として最強を目指すと決めた時から、命なんてとうに捨ててる』

 

確かに、ゾロはそう言った

だが、サンジには理解出来なかった

 

あの野郎、イカレてるぜ……!

相手は本物の世界一だぞ

結果は見えてた………!!

 

 

死ぬぐらいなら、野望を捨てろよ!!

 

 

「簡単だろ!!! 野望を捨てるぐらい!!!!」

 

ぐらりと倒れたゾロの身体は、そのまま海の中へと落ちていった

 

ザパァァァンと、煩い位 波の音が響く

そして、そのまま沈んでいったのだ

 

ショックを受けたのはサンジだけではなかった

それを見ていたクリーク海賊団の海賊達も、言葉を失っていた

 

「これが、“偉大なる航路グランドライン”の……っ、世界の力か………っ!!!」

 

「“海賊狩りのゾロ”が手も足も出せねェなんて……・!!!」

 

あんな、バケモノに追われていたのかと思うと、ゾッとする

 

「チクショ……チクショ……ッ、チクショオッ――――!!!!!」

 

ルフィがそう叫んで腕を伸ばすのと

 

 

「何やっているのよ、さっさと助けに行きなさい!!!」

 

 

レウリアがそう叫んで、ジョニーとヨサクを蹴飛ばし海へ突き落とすのは同時だった

 

「うおあああああ―――――っ!!!!」

 

ルフィが、伸ばした腕でミホークの後ろのガレオン船の瓦礫を掴むと、そのまま飛び出した

それに驚いたのは、他でもないコック達だ

 

「何だ、ありゃぁ!!!?」

 

「腕が伸びた!?」

 

それもそうだろう

普通の人間ならば、腕など伸びない

 

常識を覆すレベルで伸びた腕を見て、誰しもがぎょっとした

流石のサンジも驚きを隠せず、思わずくわえていたタバコを落とす

 

 

と、同時にクリークがギリッと奥歯を噛み締めた

 

 

「あの小僧……!!悪魔の実の能力者だったのか……!!!」

 

 

ゴムの様に伸びた腕の反動で、ミホークめがけてルフィが一気に飛んでくる

が、ミホークは驚いた気配すらみせず、ただ静かに息を吐いた

そして、ルフィがぶつかる間際

すっと、身体をずらしてあっさりと避ける

 

 

ゴムの反動の習性の為、途中で方向転換出来ないルフィは そのままガレオン船の瓦礫に物凄い轟音と共にぶつかった

 

ドゴオン!という、音と共に、ルフィの頭が瓦礫に埋もれる

必死になって抜こうとするが、ゴムなだけに 首が伸びなかなか抜けない

 

ミホークは一度だけ瞳を瞬かせた後、ただ静かに

 

「若き剣士の仲間か……貴様もまた、よくぞ見届けた」

 

尚も必死に首を抜こうとルフィがもがく

 

「早く……っ」

 

何処かでレウリアの声が聴こえるが、ルフィには返事をする余裕すらない

 

「ぬぅ~~!!ふぬぅ~~~!!!」

 

何度も何度も、伸びる首を引っ張る

瞬間、ずぼっと反射的に抜けたが、その反動でそのまま後ろへ倒れてしまっ

 

「安心しろ」

 

「!」

 

不意に、ミホークの声が響いた

 

「あの男は、まだ生かしてある」

 

「!?」

 

その時だった

 

「アニキ!!」

 

「アニキィ!!返事してくれぇ!!!」

 

 

海の方からヨサクとジョニーの叫び声が聞こえた

ルフィが慌てて立ち上がる

 

「ゾロ!!?」

 

声のした方を見ると、ヨサクとジョニーの肩を借りる様にして、ゾロが顔を覗かせていた

が、

 

「がはっ……!」

 

ゾロが、顔を顰めて血を吐いた

 

「ゾロ!!」

 

ルフィが、思わず身を乗り出す

 

「早くして!! 海水は傷口に良くないのよ!!!」

 

瞬間、レウリアの叫び声が響いた

言われて、ヨサクとジョニーが、傷だらけのゾロをバラティエの甲板に上げる

 

「ウソップは、サンジさん達にお願いして、綺麗なタオルとお水! それから、お酒! アルコール度数の高い物をありったけ貰ってきて!!!」

 

「わ、分かった!」

 

レウリアに言われて、ウソップが慌ててサンジ達の方へ駆けて行く

一方、ヨサクとジョニーはどうしていいか分からず、オロオロと周りを行ったり来たりする

 

「ど、どどどどどうしましょう!?姐さん!!」

 

「誰が、姐さんよ!! いいから、少し黙ってなさい!!」

 

レウリアはそう叫ぶと、持っていた銀色のナイフを素早く抜き、ゾロの服を切った

そして、傷口を見て軽く舌打ちする

 

「傷が広すぎる……っ!」

 

あちらこちらにある傷と、ミホークの小さなナイフで刺された傷

そして、何よりも あの黒刀で斬られた傷がかなり広範囲に広がっていた

 

傷口から、どんどん血が溢れ出てくる
止血をしなければ話にならない

 

レウリアは、着ていたジャケットを脱ぐと、そのままそれでゾロの傷口を抑えた

 

「ちょっと、貴方達の表着も貸して!!」

 

問答無用で、ヨサクとジョニーの表着も剥ぎ取ると、それでゾロの傷を抑える

 

「ヨサクさんはそっちを! ジョニーさんは、こっちを押さえて! 傷を圧迫させるのよ!!」

 

「は、はい!!」

 

「わ、わかりやした!!!」

 

ヨサクとジョニーがレウリアに言われて、慌ててゾロの傷口を抑えた

真っ白だったレウリアのジャケットが赤く染まっていく

 

その時だった

 

「リアー!! タオルと水、それから酒貰って来たぞ!!」

 

ウソップが両手にいっぱいのタオルと酒を持って帰ってきた

 

後ろから、コックが水の入った桶を運んでくる

 

「ありがとう、貸して」

 

水で傷口を洗い流した後、タオルでなんとか止血をする

それから、アルコール度数が高いのを確認した後、その酒を掛けて消毒していった

 

「言っておくけれど、応急処置程度だから。 多分、この傷だと縫わないと駄目だと思うわ」

 

そのぐらい、黒刀で斬られた傷は酷かった

正直、生きているのが不思議なぐらいだ

 

その時だった

 

 

「貴様が死ぬにはまだ早い」

 

 

気を失ったままのゾロに告げる様に、ミホークは高々と言葉を放った

 

 

 

 

 

 

「我が名は、ジュラキュール・ミホーク!! 己を知り、世界を知り、強くなれ!! おれは この先 幾年月でもこの最強の座にて貴様を待つ!! この剣を越えてみよ!!」

 

 

 

 

「このおれを越えてみよ!!ロロノア・ゾロ!!!!」

 

 

 

 

 

「アニキ!」

 

「アニキィ!!返事をしてくれぇ!!!」

 

ヨサクとジョニーが、泣きながら呼び掛ける

だが、ゾロはピクリとも動かなかった

 

「姐さぁぁぁぁん!!! アニキが……っ! アニキがぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

「やかましい!!!!」

 

 

ゴン!

 

泣き叫ぶヨサクに、レウリアの鉄拳制裁が下る

が、尚も治療を続けながらレウリアは呟いた

 

「大丈夫よ……、生きてるから。 こんな所で死んだりするマリモさんじゃないもの」

 

それにしても……

 

先程の、ミホークのあの言葉

 

「……鷹の目のミホークに、あそこまで言わせるとはね……」

 

流石…というべきなのか

ゾロだから、成しえた事なのかもしれない

 

マリモさんは、敗北を知った

 

それは悪い事ではない

おそらく、ゾロは今まで“敗ける”という事がなかったのだろう

それは、それだけゾロが強かったからかもしれない

だが、それでは人は成長しない

 

本気の“敗け”を知って、初めて人は本当に強くなれるのよ

 

だから、悪い事ばかりではないのだ

 

 

不意に、ミホークがルフィを見た

 

 

「小僧、貴様は何を目指す」

 

一瞬、ルフィが瞳を瞬く

が―――真っ直ぐにミホークを見据え

 

 

 

 

 

 

 「海賊王」

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、ミホークがにやりと笑った

 

「険しき道ぞ。このおれを越える事よりもな」

 

ミホークのその言葉に、ルフィが舌を出して叫ぶ

 

「知らねェよ!!これから、なるんだから!!!」

 

その時だった

 

「生きてる!!気ィ失ってるだけだ!!」

 

ウソップの叫び声が聴こえた

 

「アニキい」

 

「アニキ、返事をしてくれぇ~~~~~~~っ!!!」

 

「だから、静かにしなさいって言ってるでしょうが!!!」

 

ヨサクやジョニー、レウリアの声も聴こえてきた

 

「リア! ウソップ! ゾロは無事か!!?」

 

ルフィの声に、レウリアが小さく頷いた

 

「大丈夫よ、傷は酷いけれど・・・・・・ちゃんと息はしているわ」

 

その時だった

 

今までぴくりともしなかったゾロの腕が、スッと天高く掲げられた

その手には、唯一残った刀が1本

 

「マリモさん?」

 

レウリアが問いかけるが、返事は無い

その代り、大きく胸が息を吸いこむ様に上下した

 

「……ル……ルフィ………?……聞…コえ…るか?」

 

途切れ途切れの、ゾロの声だけが響く

 

「ああ!!」

 

「不安に……させたかよ……っ。 おれが………世界一の…剣豪にぐらいならねェと…お前が困るんだよな………」

 

呼吸も荒く、今にもまた気を失いそうになっていても、ゾロはルフィに向けて声を絞り出した

今、言わなければいけない とでもいう様に

 

「アニキ!!もう喋らねェでくれ!!」

 

「アニギ!!」

 

ヨサクとジョニーが必死に止める

だが、ゾロは止めなかった

 

血を吐き、意識が飛びそうになっても 止めなかった

 

 

 

「おれは、おれはもう二度と敗けねェから!!!」

 

 

 

レウリアには、「止めろ」 とは言えなかった

言ってはいけない気がした

 

大粒の涙を流して、血を吐いてまでそう叫ぶゾロを止める事など出来なかった

 

 

 

「あいつに勝って、大剣豪になる日まで 絶対にもう、おれは敗けねェから!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「———文句あるか! 海賊王!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高々とそう宣言したゾロの言葉に、ルフィだけでなく、ミホークもその口元に笑みを浮かべた

 

 

「しししし!!ない!!!」

 

にかっと笑ってそう答えるルフィに、ミホークは微かに笑みを浮かべた

 

「いいチームだ。 お前達とは、また会いたいものだ」

 

それだけ言うと、バサリとコートを翻した

と、その時だった

 

「オウ、鷹の目よ!!」

 

今まで傍観していた筈のクリークが、突然乱入してきた

ドンッと大きく音を立てて降りてくると、口元にいやらしい笑みを浮かべる

 

「てめェは、おれの首を取りに来たんじゃねぇのか?この“東の海イーストブルー”の覇者“首領ドン・クリーク”の首をよ!!」

 

一瞬、ミホークがクリークを見るが、さほど興味は無さそうに

 

「そのつもりだったがな、もう充分に楽しんだ。おれは帰って寝るとする」

 

ミホークのその言葉に、クリークが軽く肩を鳴らした

 

「てめェが充分でもな、おれはやられっぱなしなんだ」

 

ポキポキと肩を鳴らすと、その口元ににやりと笑みを浮かべた

 

それを見ていたクリーク海賊団の海賊達は、今にも泣きそうな声で

 

「ど…ど、ど、首領ドン……!!」

 

「な、な…何でわざわざあいつを引き止めるんだ……っ」

 

と、今にも逃げ出しそうな弱腰の声を上げるが―――

クリークは、にやっと笑うと

 

 

 

 

「帰る前に、死んで行け!!!!」

 

 

 

 

 

ドガガガガガガガ!!!!

 

突然、自慢の鎧に仕込んだ無数の火器銃口の武器を出現させると

ミホークめがけて一斉射撃をした

 

だが、ミホークには動揺の欠片もなく

ただ静かに一度だけ瞬くと、その背にある黒刀に手を掛け

 

「流石だな、懲りぬ男よ……」

 

それだけ呟き――――

 

 

 

ドオオオオン!!!

 

 

 

 

 

「ぎゃああああああああ―――――っ!!!」

 

クリークの攻撃……というよりも、それをなぎ払ったミホークの一太刀の余波で、破壊されていたガレオン船が更に吹っ飛ぶ

と、同時に、それに捕まっていたクリーク海賊団の海賊達がとばっちりを食らった

 

「チッ…逃げやがったか」

 

クリークが軽く舌打ちする

もう、そこにはミホークの姿は無かった

 

 

 

「うわああああっち!!」

 

 

 

突然、コック達の目の前にビヨ~ンと伸びた腕が出現する

と、同時に、ルフィが飛んできた

 

思わず、その怪奇現象にコック達が悲鳴を上げる

 

「ウソップ!」

 

ルフィが、クリーク海賊団が混乱している内に叫ぶ

ジョニー達の船に乗っていたウソップは、慌てて起き上がる

 

「ルフィ……っ」

 

「行ってくれ!ナミを頼む!!」

 

ルフィの言葉に、ウソップが息を飲む

そして力強く頷くと

 

「………!分かった!! おれとゾロは、必ずナミを連れ戻す!! お前は、しっかりリアとコックを仲間にしろよ!!」

 

ルフィの麦わら帽子を持ったまま、大きく手を振る

 

「6人揃ったら、そんときゃ行こうぜ!“偉大なる航路グランドライン”に!!!」

 

そう叫ぶと同時に、持っていたルフィの麦わら帽子を大きく投げた

それを、腕をぐいーと伸ばしキャッチする

 

 

「ああ!行こう!!!」

 

 

そして、ウソップ達を乗せた船は、そのままバラティエを離れたのだった

 

 

 

 

 

 

 

「野郎ども!!邪魔が入っちまったが、本当の戦いはこれからだ!!」

 

クリークがにやりと笑って、高々と宣言する

 

「あの船をいただく」

 

「「「おー!!!」」」

 

クリーク海賊団のやる気に、サンジがふーと紫煙を吐いた

 

「……やっと、来るぜ。疫病神がよ」

 

その言葉に、コツリ…とヒールを鳴らして傍までやってきたレウリアが小さく息を吐いた

 

「今からが本番なのね……。まったく、本当に恩知らずな人達ね」

 

そう言って、サラリ…と、肩に掛かっていた銀糸の髪を横に流した

 

「リア、ありがとな! ゾロの手当てしてくれてよ!」

 

ルフィがにかっと笑ってそう言うが、レウリアは半分呆れにも似た溜息を付いた

 

「あれは、あくまでも応急処置をしただけよ? 早くちゃんとした医者に見せて縫合してもらわないと駄目よ」

 

「でも、やらないよりはマシだろ!」

 

「や…まぁ、そうだけれど……」

 

ルフィは、クリークをじっと見ながら

 

「なぁ、おっさん!!あいつら追っ払ったら、おれ雑用止めていいか?」

 

「………!」

 

言われて、一瞬ゼフが驚いた様な顔をする

が、次の瞬間小さく息を吐き

 

「……好きにしろ」

 

ゼフの了承に、ルフィがにかっと笑う

それを聴いていたレウリアは、盛大な溜息を付いた

 

「まったく……ルフィは、本当に次から次へと面白い事してくれるわね」

 

そう言って、コツリ…とヒールを鳴らし、柵に寄り掛かる

すると、ルフィがにしししと笑みを浮かべた

 

「楽しいだろ?」

 

その言葉に、レウリアがクスリと笑った

 

「まぁね、問題には事欠かないわね」

 

「リアさんは、おれが必ず守りますよ」

 

サンジもそう言い、一歩前に出る

 

それぞれにクリークを見据え―――

 

 

「———じゃ、始めましょうか。 海賊退治」

 

 

ついに、クリークとの一戦が始まろうとしていた――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっと、ゾロVSミホーク戦終了~~~~\(T^T)/

あ~、ようやく、クリークに取り掛かれるわwww

ここまで、無駄に長かったな……

 

でも、ここは良いシーンなのでしっかり書きたかったんです

まぁ、しっかり書けているかは謎ですけどねー( ;・∀・)

 

さて、次回からバトルシーンっすよ!

夢主がどう参加するか…それは、次回のお楽しみに~www

 

2012/07/09