暁に昇る太陽:彼女の軌跡

 

 

 

おかしい……

関平は腕を組み、う~~んと唸りながら回廊を歩いていた

 

ちなみに、現在は昼餉が終わった後の小休憩の時間

いつもなら、この時間になると礼音がひょっこりと現れる

 

礼音というのは、名を 来栖 礼音と言い

なんでも、こことは違う時代から来たらしい

行く宛てもなく困っていた所を、劉備が保護した様だ

 

その礼音だが……

 

正確には、まず朝議の後にやって来る

その後、関平が鍛錬をしている間は、じっと傍で見学しているか

もしくは、鮑三娘や星彩などと一緒に居る事が多い

 

そして、昼餉の時間になると 劉備の元へ行く

食事は出来る限り一緒に―――という劉備の案らしい

 

昼餉が終わると、何やらいそいそと関平の元へやってきて話をしていく

――――筈、なのだが…

 

「何故、来ないのだ……」

 

今日に限って、何故か礼音がまったく姿を現さなかったのだ

いつも、呼ばなくとも現れるのに、今日は会話どころか、姿すら見ていない

 

何故だろう…

何故か、落ち着かない

 

関平は、うう~~~んと唸りながらうろうろと、回廊を行ったり来たりしていた

その時だった

 

「兄上?」

 

ハッとして振り返ると、不審そうな目でこちらを見る関索の姿があった

 

「何、熊みたいにうろうろしているんですか?礼音欠乏症ですか?」

 

まるで、全てを見て来たかの様に、関索が鋭く突っ込んでくる

 

「だっ…、誰が、熊だ!!というか、後半のそれはなんだ!それは!!

 

関平が言い募ると、関索は何の事ですか?とでもいう様に首を傾げた

 

「後半???ああ、礼音欠乏症の事ですか?」

 

「それだ!」

 

びしぃ!!と関索を指さすと、関索はにっこりと微笑んだ

 

「え?ですから、礼音欠乏症で熊化されていたのでしょう?だって、今日 兄上は礼音と会えていないですよね。会えてないから、落ち着かないのでしょう?それを欠乏症と言わずになんというのですか?」

 

「うぐ……っ!」

 

ずばり言い当てられて、関平が口籠

それから、ぼそぼそと言い訳の様に

 

「いや…別に、拙者は……礼音が居なくとも…その……、さ、探している訳では……」

 

しどろもどろになって言うが、いまいち説得力が無い

それを見た関索は、くすりと笑みを浮かべた

 

「そんな兄上に朗報を教えて差し上げますよ」

 

そう言ってにっこりと微笑む

 

「礼音なら、先程私は会いましたよ」

 

「何!?」

 

まさかの関索の発言に、関平ががばっと顔を上げた

そして、一瞬の間に関索へ詰め寄り

 

「ど、何処で見たんだ!?というか、どうしてお前だけ会ってるんだ!?」

 

「あれ?兄上は、別に礼音が居なくとも困らないんですよね?探してもいらっしゃらないのでしょう?」

 

「関索~~~~!!!」

 

意地悪な弟を、関平が恨めしそうに睨んだ

それを見た関索は、くつくつと笑いながら

 

「貸、一つですね」

 

そう言ってにっこりと微笑む

一瞬、「う……」となる関平だったが、次の瞬間はぁ…と溜息を洩らした

 

「分かった、何が望みだ?」

 

「では、今度可愛い礼音との時間を一日私に貸して下さい」

 

「は!?」

 

あっけらかんと、とんでもない要求を突き付けてきた関索に、関平が素っ頓狂な声を上げた

すると、関索は更ににっこりと微笑み

 

「兄上はいつも一緒にいらっしゃるんですから、一日ぐらいいいですよね?兄上?」

 

と、更に念を押される

「うぐぐ……」と答えに詰まる関平だが、ここで却下しては礼音の居場所が分からない

 

はぁ~~~~~~~~~

 

と、関平は盛大な溜息を付いた

 

「……分かった」

 

渋々了承すると、関索が嬉しそうに微笑んだ

 

「本当ですか!ありがとうございます、兄上!!」

 

そう言って、関平の手を取る

 

「ただし!礼音が“いい”と言ったらだ。断られたら、諦めろ。いいな!それが、条件だからな!」

 

関平がそう言うと、関索も頷いた

 

「分かっています。礼音の許可が下りたら…ですね?約束ですよ、兄上」

 

そう言って、極上の笑みを浮かべる

 

礼音に限って大丈夫だとは思うが…

関索は女性の扱いになれている

もしかしたら、舌先三寸で言いくるめられる可能性も……

 

などと考えている内に、関索はいそいそと何かを取り出した

 

「はい、兄上」

 

目の前に出されたのは一枚の紙切れだった

 

「??? 何だ、これは」

 

「礼音が、探している物です」

 

「探している物……?」

 

言われて、その紙を見る

そこには、聞いた事のない様な何かの名称が記されていた

 

「……何だ?これは」

 

関平の問いに、関索も「さぁ…?」と首を傾げた

 

「とりあえず、南蛮のものらしいので、孟獲殿にお聞きしたら分かるんじゃないかと……」

 

「は!?南蛮に行ったのか!!?」

 

孟獲と言えば、南蛮王の事だ

ここ、成都よりもずっと南の国である

礼音が一人で行くなど、とてもじゃないが危険過ぎる

慌てて、追い掛けようとすると―――

 

「あーいえ、それは無理なので、とりあえず月英殿の所に行ってみると良いと教えておきました」

 

がくっと、思わずずっこけそうになる

 

「それを早く言え!!!」

 

思わず、漫才の様なやり取りをしてしまった……

我ながら、情けない

 

ひとまず関索と分かれると、関平はその足で月英の部屋に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――月英・私室

 

「え?礼音殿ですか?」

 

突然尋ねてきた関平に、月英は少しだけ首を傾げた

 

「礼音殿なら、もういらっしゃいませんよ?」

 

「え!?」

 

返って来たのは、予想外の答えだった

てっきりここに居ると思ったのに…

まさか、既に立ち去った後だったとは……

 

「あ、あの……ちなみに、礼音は何処に行くとか言っていませんでしたか?」

 

関平の問いに、月英は頬に手を当てて

 

「さぁ……?特には、何も……」

 

「そう…ですかぁ……」

 

折角の手掛かりが、こうもあっさり空振りに終わり

関平は、がっくりとうな垂れてしまった

と、その時だった

 

「あ、そういえば……」

 

何かを思い出したかのように言い出す月英に、関平がぱっと顔を上げた

 

「礼音殿がお探しの品、一つは少し時間は掛かりますが確保出来ますと言っておきました」

 

「一つ?」

 

そう言って、関索からもらった紙を取り出す

それを見た月英が二つある内の一つを指さした

 

「こちらです」

 

「……これは、何なのですか?」

 

よく考えてみれば、何なのかを知らない

月英が可能と言う事は、この言葉の意味を理解しているのだろう

 

「これですか?これは、西域で扱われているとある木が原産品の加工品の名ですね」

 

「は、はぁ……」

 

さっぱり意味が分からない

ちなみに、その木の名前とやらも聞いたが、まったく理解出来なかった

 

「えっと、ではもう一つの方は―――」

 

そう言って、紙をもう一度見る

瞬間、何かが引っかかった

 

ん?これはどこかで――――

 

何となく記憶にある様な、それに 関平は、ん~~と唸った

 

「それは、何かの型式ではないでしょうか?」

 

「型式……?」

 

言われてまじまじと、その横に描かれている絵を見る

丸や三角、後は謎の形などいろいろある

 

やはり、どこかで………

 

「……………………………あ!」

 

思い出した!!

そういえば、これと同じ形のものをあいつが持っていた!!

 

一縷の望みを見出し、関平は思わず顔を綻ばせた

 

「ありがとうございました!月英殿!!」

 

それだけ言うと、関平は足早に部屋を飛び出して行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――城内・中庭

 

「星彩!星彩!!」

 

目的の人物を見つけ、関平は急いで駆け寄った

いきなり大声で呼ばれた星彩は、若干不機嫌そうにゆっくりと振り返った

 

「何?大声で呼ばないで欲しいのだけれど」

 

星彩がそう言うと、それ所でない関平は突然がしぃっと星彩の肩を掴んだ

 

「礼音が来なかったか!!?」

 

「礼音?」

 

急に詰め寄って来た関平に、星彩は不快そうにその手を払った

 

「突然何を言い出すかと思ったら…。関平、貴方 礼音に一体何をしたの?」

 

「え???」

 

逆に問い詰められ、一瞬関平がきょとんっと目を瞬かせる

 

拙者が…?礼音に……・・?

 

?????

 

星彩の言う意味が分からない

 

「え…?いや、何もしていないが―――……」

 

何もしていない……筈 である

それ以前に、今日は会っていないのだからしようがない

いや、今日じゃないと言われればそれまでなのだが……

 

すると、呆れた様に星彩が溜息を付いた

 

「呆れたわ、本当に何も知らないのね」

 

「や、あの……何の話…だろうか???」

 

まったく意味が分からない

本気で関平が首を傾げていると、星彩がすっと鍛錬場の方を指さした

 

「礼音なら、“他の意見も聞きたい”とか言って趙雲殿達の居る鍛錬場の方へ行ったわよ。自分で確認してみたら」

 

「え……?あの、星さ……」

 

それだけ言うと、関平が呼びとめる間もなく星彩はスタスタと行ってしまった

取り残された関平は意味が分からず、益々首を傾げた

 

他の意見???

礼音は、紙に書いてある品を探していたんじゃないのか??

 

それがなぜ、聞きたい事に変わっているのか…

まったくもって、理解出来ない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――鍛錬場

 

鍛錬場に行くと、丁度 趙雲と馬超が降りてくるところだった

 

「ん?関平じゃねぇか!どうした?」

 

関平の存在にいち早く気付いた馬超が、手を振りながらやって来た

趙雲もそれに続き、傍までやってくる

 

関平は拱手すると、二人の元へと駆け寄った

 

「関平か、鍛錬をしに来たのか?」

 

趙雲の問いに、思わず「違います」とは言えず、関平は苦笑いを浮かべた

 

「あ、えっと…その、礼音来ませんでしたか?」

 

関平がそう尋ねると、突然 趙雲と馬超が顔を見合わせた

そして、今度は関平を見ると、二人してはぁ~と溜息を付いた

 

「?????」

 

星彩といい…

何なんだ……??

 

彼らの態度の意味が全く分からない

 

すると、馬超がぽんぽんと突然関平の肩を叩いた

今度は、反対の肩を趙雲がぽんっと叩く

 

「な、関平、そりゃぁ上手くいかない事もあるかもしれねぇけどよ、やっぱあまりにも鈍いってのも罪だってしってっか?」

 

「はい………?」

 

突然掛けられた馬超からの謎の言葉に、関平が益々首を傾げる

 

「そうだな。確かに、礼音もはっきりしない所もあるとは思うが、やはりこういう事は女性に言わせるものではないぞ」

 

趙雲もうんうんと頷きながら、肩をぽんぽんと叩いた

 

「は、はぁ………」

 

言わせ……???

何の話だ?

 

さっぱり、意味が分からない

 

「やっぱ、ここはこっちからガツンッと言うべきだと思うんだよな、俺は」

 

「いや、いきなり言われても礼音も対応に困るだろう」

 

「いやーでもよ、あいつがああ言ってるつー事はだ、こいつからの言葉を待ってるって事じゃねぇのか?」

 

そう言って、馬超がくいっと関平を指す

言われて、趙雲も関平を見た

 

「まぁ、確かにそうなんだが……」

 

「だろぉ?だから、ここはこっちからはっきりと―――」

 

「いや、しかしだな……」

 

「あ、あの……っ!!」

 

いつまでも続きそうな討論に、関平が慌てて口を挟んだ

 

「そ、それで礼音は何処に――――」

 

そこまで言い掛けた関平を、また趙雲と馬超が見た

それから、また二人して関平の肩をぽんっと叩くと

 

「関平、男みせて来い!」

 

「頑張るんだぞ」

 

と、何故か声援を送られた

結局、最後まで意味が分からないまま、鍛錬場を後にするのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――城内・廊下

 

関平は、はぁ~と溜息を付きながらとぼとぼと歩いていた

 

結局、礼音はあの後現れた姜維の元へ行ったらしい

問題は、その姜維が何処にいるかだ

 

彼は、諸葛亮の元へいる事が多いが…

流石に、礼音をさがしているといだけで、丞相である諸葛亮の執務室に行く訳にはいかない

 

どうしたものか…と考えあぐねていると、偶然にも前方から姜維が歩いて来た

 

「あ、姜維殿!!」

 

なんという幸運だろう

関平は、急ぎ足で姜維の元へ駆け寄った

 

呼ばれた姜維は、関平の存在に気付き、にこりと微笑んだ

 

「これは関平殿、どうされました?」

 

姜維の好意的な反応に思わずほっとする

 

「あの、礼音来ませんでしたか?」

 

「礼音殿…ですか」

 

関平からの問いに、ふと姜維の表情が曇った

一瞬、今までの彼らの反応が脳裏を過ぎる

 

まさか…姜維殿も……

 

嫌な予感が的中したのか…

姜維は、ふーと溜息を付くと、軽く首を振った

そして、至極真面目な顔で

 

「関平殿」

 

「は、はい」

 

「私は思うのです。やはり、他者を理解するには、まずは己を見つめ直すべきだと」

 

「は、はぁ……」

 

「貴方にはまず、もっと相手を理解する事を覚えるべきだと思うんです。勿論、これは男女の問題だけではなく、戦場でも言える事なのです」

 

 

………………

 

何だか、話が難しくなってきた……

 

「あの…礼音は貴方(方)に何を言ったのでしょうか……?」

 

今、最も疑問に思っている事を口にする

すると、姜維は一度だけ目を瞬かせた後

 

「礼音殿は仰ってました……“こちらがどんなに主張しても、軽く流されるのはやはりわざとであり…それは、相手にされてないって事ですよね?”と」

 

 

「え“!!?」

 

 

まさかの、礼音の言葉に関平がギクッとした

言われてみて、星彩や趙雲・馬超の言葉を思い出す

 

そういえば……

皆、そんな感じの事を……言っていた様な……

 

よくよく考えれば、皆、それに対する助言の様なものを言っていた

 

じゃ、じゃぁ……礼音は拙者からの告白を待って……っ!!

 

まさかの急展開に関平の心臓が早鐘の様に鳴りはじめる

 

 

「ですから、関平殿も―――」

 

礼音は、拙者の言葉を待っている!!

もう、そう思ったら止まらなかった

 

「あ、あの!姜維殿!!」

 

「もう少し―――え?」

 

「助言、ありがとうございます!!拙者、礼音にはっきり言ってきます!!!」

 

きっぱりと清々し顔でそう宣言すると、一礼し足早に駆け出した

その場に残された姜維は、ぽつーんと…言い掛けた口を開いたまま茫然としていたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――城内・回廊

 

関平は、走った

早く、礼音に言いたくて言いたくて走った

 

不安にしてすまなかったと

拙者も、礼音が好きなのだと

 

そう言おうと決意して、必死に走った

外庭に差し掛かる回廊で、礼音と思しき後姿を発見した

 

 

 

 

「礼音―――――――!!!!!」

 

 

 

 

想いが先走り、思わず大声を出した

驚いたのは礼音だ

ぎょっとして、慌てて振り返る

そして、関平をその視線を捉えると、「あ」と洩らした

 

「そこから動かないでくれ―――――!!」

 

今度こそ逃がさない!という風に、そう叫ぶと 礼音の方に駆け寄った

動くなと言われた礼音は、少しだけ周りを気にした後、その場でちょこんと待っていた

思いっきり腕を伸ばし、がしっと礼音の腕を掴む

 

「はぁ……やっと……捕まえた……っ!」

 

ぜぇぜぇと肩で息をしながら、やっとの思いで捕まえた礼音を離すまいと、その腕に力を籠めた

 

「平ちゃん?どうしたの……?」

 

何も知らない礼音は、不思議そうにそう尋ねた

 

よ、よし

 

ごくりと息を飲む

 

言うぞ!!

 

「あ、あのな、礼音!せ、拙者も礼音が――――礼音?」

 

言うぞ!と決心して言い掛けた筈――――だったのだが、当の礼音が何故か明後日の方向を見ていた

 

流石に、告白の最中によそ見されるとは思わす、関平は一瞬動揺した

が、気を取り直して再度挑戦する

 

「礼音!、聞いてくれ……っ!!拙者は―――――「平ちゃん」

 

今度は、突然中断された

思わず、言葉を飲んでしまう

 

相変わらず、礼音は明後日の方向を見ていた

 

「あ、あの、礼音……?」

 

こちらを向いて欲しいのだが……

と言い出そうとした時だった

 

 

「あれ、どう思う?」

 

 

不意に、礼音が視線の先を指さした

 

「え?」

 

言われて、思わずその視線の先を追う

そこには、弟の関索と、鮑三娘がいた

 

「……関索と、三娘…だな?」

 

別段いつもの風景だ

変わった事は無い

 

「よく見て」

 

言われてもう一度見る

 

相変わらず、三娘が関索に話し掛けていて、関索はにこやかにそれを受けている―――様でかわしている

 

「………私さ、気付いちゃたんだ…・・」

 

「えっと……何にだ?」

 

「うん……ずっとね、あの二人は両想いだと思ってたの…でも違った。どうみてもあれって……三娘の片思い…だよねぇ?うん、よくよく見たら、索ちゃんかる~く三娘のアプローチかわしてるんだよね……それって、やっぱり索ちゃんは三娘が好きな訳じゃないって事じゃないかな?」

 

……………………っ!!!!?

 

礼音の言葉に関平は絶句した

 

そ、その問いは……

先程の姜維の言葉を思い出す

 

『礼音殿は仰ってました……“こちらがどんなに主張しても、軽く流されるのはやはりわざとであり…それは、相手にされてないって事ですよね?”と』

 

ま…ま・さ・か……

 

「うん、複数に確認したから間違いないと思うんだよね。あれ、間違いなく三娘の片思いだよ」

 

……………………っ!!!!

 

間違いない……っ!!

礼音が趙雲達に確認していたのは……

 

「あれ?って事は、もしかして索ちゃんは他に好きな子がいるのかな?でも――そうなると、一体誰―――……」

 

「礼音」

 

不意に、ずしーんと暗くなった関平の声が響いた

礼音がきょとんとして首を傾げる

 

「何?」

 

「もしかしなくとも……星彩や趙雲殿達に聞いていたのは……」

 

「うん、三娘と索ちゃんの事」

 

 

 

やっぱりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!

 

ガーンと、衝撃を受けた様に、関平が固まった

礼音はそんな関平を不思議そうに見た

 

「どうしたの?平ちゃん……???」

 

「や、は、はははは、何でもない……」

 

 

こ……告白する前でよかった――――っ!!!

 

と、心底思った関平だった

 

 

だが、これで良かったのか悪かったのか、微妙な所である

そして、礼音が探していた物が何なのか…結局分からずじまいなのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 続

 

 

前々から、気になっていた事です

ええ…、猛将伝を見てからず~~~~~と引っかかってましたwww

関索と三娘の関係に

あれって、絶対そうだよねぇ……?

しかし、平ちゃん…哀れwww

 

ちなみに、夢主が探していた物はその内分かるヨ

 

※余談

本来なら、平ちゃんと姜維が会う事は無い筈ですが…

平ちゃんが成都にいる時点で既にパラレルなので、問題無って事で!

(平ちゃんは、関羽と一緒にずっと荊州に居る筈なので…本来なら成都にはいないです

 

2012/06/30