暁に昇る太陽:誤想のススメ

 

 

蜀・成都―――

 

関平は城の隅にある鍛錬場で、鍛錬に打ち込んでいた

一心不乱に大きな大剣を振り邪念を払う

 

その時だった

柱の向こうから声が聞こえてきた

 

「あ、いたいた。 平ちゃ―――ん」

 

大きな明るい声と一緒に、元気の良さそうな少女がぱたぱたと駆けてきた

が、関平は気付かなかった振りをして、素振りを続けた

 

これは、邪念を払う為に―――

 

「平ちゃん、平ちゃん、あのね!」

 

少女が関平の傍までやって来ると、嬉しそうに話し掛けてきた

邪念をはら・・・・・・

 

「平ちゃん? おーい」

 

邪念を・・・・

 

「聞いてる? 平ちゃ――ん? 関平さーん?」

 

邪ね・・・・

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

はぁ…と、関平は脱力した様に肩を落とした

少女がきょとんとして、不思議そうに首を傾げる

 

「平ちゃん? どうかしたの?」

 

「・・・・・・いや、何でもない」

 

どうやら、今日も邪念を払うのに失敗した様だ

 

関平は、はぁ・・・・ともう一度溜息を付くと、少女を見た

 

「今日は何なんだ? 礼音」

 

少女の名は 来栖礼音

なんでも、こことは違う時代から来たらしい

行く宛てもなく困っていた所を、劉備が保護した様だ

 

そして、関平の最大の“邪念”の元である

 

関平が観念して話し掛けると、礼音はにこっと微笑んだ

そして、嬉しそうに持っていた籠から何かを出す

 

「はい、どーぞ」

 

そう言って差し出された物は、見た事もない様な食べ物だった

何かを油で揚げたのか・・・・

丸い円形なのに、中心が空いている

 

「これは・・・・何だ?」

 

「ドーナツです」

 

「どーなつ?」

 

「うん、さっき作ったの。 揚げたてだよ! ね、食べて食べて」

 

そう言って、ぐいぐいと関平の腕を引っ張った

関平は動揺しそうになるのを必死に隠しながら、慌てて口を開いた

 

「わ、分かったから、引っ張るな」

 

そのまま引っ張られる様に外階段に腰かけると、お手拭きと先程のドーナツとやらを差し出された

関平はそれを受け取ると、まじまじとドーナツを見つめた

 

「食べないの?」

 

礼音が不思議そうに尋ねてくる

関平は慌てて首を振った

 

「いや、た・・・食べる!」

 

そう言うと、勢いよくドーナツにかぶり付いた

 

「どうかな?」

 

礼音がまじっと関平を見た

関平は口をもごもごさせながら、それを噛み締めるとごくんと飲んだ

 

「うん、美味いと思うぞ?」

 

「本当!」

 

関平のその言葉に、礼音が嬉しそうに手を合わせた

 

「平ちゃんは、甘いの苦手かな?と思って、少し甘さ押さえてみたんだけど、正解だったね!」

 

礼音が顔を綻ばせながら、そう言った

その笑顔を見ると、なんだか関平も嬉しくなってきた

 

「礼音は料理が上手いんだな」

 

関平のその言葉に、礼音が照れた様に笑みを浮かべた

 

「そ、そうかな?でも、お菓子しか作れないよ? 私」

 

「それでも凄いだろう。 拙者なんて全然出来ないぞ?」

 

すると、礼音がくすくすと笑い出した

 

「平ちゃんは、美味しいって食べてくれたらそれでいーよ。 次も頑張ろうって思えるもの」

 

そう言って、にこっと微笑んだ

関平も思わず笑みを零す

 

ふと、礼音が何かを思い出した様に話しだした

 

「あ、さっきね、子龍様にも差し上げたの。 とっても美味しいですって褒められちゃった」

 

と、嬉しそうに言う礼音を見ていたら

なんだか、嬉しい気持ちがしぼんできた

 

また出てきた

関平の最大の敵・趙雲の名が

 

事ある毎に、礼音はよく趙雲の話をした

趙雲と何処へ行っただの、何を話しただの

 

別に、趙雲が悪い訳ではない

単に、そう話されるのが面白くないだけだ

 

関平は、内心ぶすっとしたままつい

 

「・・・・・礼音は、相変わらず趙雲殿が好きなんだな…」

 

と、言ってしまった

 

きょとんと礼音が目を瞬きさせる

そして

 

「うん」

 

と、あっさり認められてしまった

 

「・・・・・・・・・・・・っ」

 

内心、泣きたくなるのをなんとか堪える

 

「そりゃぁ、子龍様かっこいいし、優しいし、好きだよ?」

 

更に、追い討ち攻撃が来た

ズーンと暗い気持ちになり、関平はぷるぷると震えだした

 

「で、でもね、それはこんなお兄ちゃんがいたらいいなーってだけで、その…私が本当に好きなのは―――って、平ちゃん?聞いてる?」

 

礼音が、俯いたまま顔を上げない関平に気付き、言葉を切った

そして、首を傾げながら覗き込む

 

「・・・・・・じゃないか」

 

「はい?」

 

「・・・・・・そんなに、趙雲殿が好きなら、拙者の所になど来ずに趙雲殿だけに差し上げればいいじゃないか!」

 

思わずそう叫んでしたっま

と、同時に叫んだ事に、しまったという気持ちになった

 

言われた礼音はぽかんとしていたが、次第にぷるぷると震えだした

その瞳には、薄っすらと涙が浮かんで見える

 

言い過ぎた

と、気付いた時には、時既に遅し

 

「あ、あの・・・・・・っ」

 

「礼音」と名を呼ぼうとして、どんっと突き飛ばされた

 

「――――っ! 平ちゃんの馬鹿! 鈍感!!」

 

わなわなと礼音が震える

 

「平ちゃんだって…平ちゃんだって・・・・・・、星彩が好きなくせに―――――っ!!!!」

 

そう言い捨てると、礼音が泣きながら走り去って行った

 

「あ・・・・・・っ!」

 

慌てて礼音を追い掛けて「誤解だ」と言いたかったが・・・・

足が、地に縛り付けられたかの様に動かなかった

 

そのまま礼音が見えなくなるまで、立ち尽くした後

関平は、はぁ~~~~と盛大な溜息を付いてその場に座り込んだ

 

拙者は何をしているのだ・・・・・

 

醜い感情に心を支配され、思ってもない事を礼音に対して言ってしまった

これでは、単なる八つ当たりだ

 

折角、礼音が手作りの菓子を持って来てくれたというのに・・・・

 

はぁ~~~~と、また盛大な溜息を付いた

その時だった

 

「兄上? その様な所で何をなさっているのですか?」

 

聞き覚えのある声にはっとして顔を上げると・・・・・・

弟の関索が、不思議そうにこちらを見ていた

 

「関索か・・・・・・」

 

関索を見た瞬間、また自己嫌悪に落ちいった

女性を喜ばせる事に長けている弟の事だ

きっと、関索ならこうはならなかっただろう

 

また、はぁ~~~~と溜息を付いた

 

それで、ぴんときたのか・・・・・

関索は「ああ…」と声を洩らし

 

「兄上、またですか?」

 

「・・・・・・またとは何だ、またとは」

 

関平がぶすくれた様にそうぼやくと、関索がにこにこと笑いながら

 

「また、礼音に心無い事を言ってしまったのでしょう?」

 

「うっ・・・・・!」

 

事実なだけに、否定できない

 

「兄上は、きっと趙雲殿に嫉妬なされてるんですね」

 

「なっ・・・・・! 拙者はその様な・・・・・・っ!?」

 

「違うのですか? 礼音が趙雲殿の話をするのが、気に入らないのでしょう? それを嫉妬と言わずになんだと言うのです」

 

「うぐっ・・・・・・!」

 

まさしく、正論だ

この弟は、普段は歯の浮くような台詞をぽんぽん言うくせに、こういう時だけ、妙に鋭い

 

「兄上は、もっと素直になるべきです。 礼音はあんなに可憐で純真で、花の様に愛らしく笑うのに」

 

「・・・・・・時々、お前のそれは凄いよな・・・」

 

とてもじゃないが、そんな歯の浮くような台詞は言えそうにもなかった

 

だが・・・・・・

 

「・・・・・・それだけじゃないんだ・・・」

 

と、関平ははぁ・・・・と溜息を付いた

 

「他にも問題があるのですか?」

 

礼音は去り際に何と叫んでいたか・・・・・・

 

「・・・・・・礼音は、拙者が星彩を好きなのだと思っているのだ・・・」

 

確かに、義父である関羽の義兄弟の張飛の娘である星彩とは、幼き頃から一緒にいたかけがえのない存在だ

それは、戦友とも呼べる

 

「ああ・・・・・」

 

と、納得した様に関索がぼやいた

 

「星彩殿とは・・・確かに、はたから見たらそう見えなくもないですね」

 

「み、見えるのか!?」

 

「そりゃぁ、見えますよ」

 

がくーと関平がうな垂れた

 

他から見ても見えるのか・・・・

それなら、礼音が勘違いしてもおかしくない

 

でも、星彩に感じている気持ちと、礼音に感じている気持ちはまったくの別ものだ

星彩に感じているのは、心からの友であり、背中を預けられる存在だ

対して、礼音に感じているのは・・・・・・

 

「もう、この際だから礼音にはっきり言ったらどうです? “君が、好きなんだ”って」

 

「ばっ・・・・・!」

 

関平が真っ赤になって叫んだ

 

「馬鹿野郎! そ、そそそそんな事、言える訳ないだろう!!!?」

 

顔から火が出るんじゃないかというぐらい真っ赤になって抗議した関平に対し、関索はさらっと

 

「そうですか? それぐらい簡単な事じゃないですか。 私なら言ってしまいますが…?」

 

「お前と、一緒にするな!!」

 

万年告白している関索と一緒にしないで欲しい

純情青年の関平には土台無理な話だ

 

「それでしたら、私から礼音に――――」

 

 

 

「やーめーろぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

 

 

いそいそと、礼音の元へ行こうとする関索を、必死になって止めるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      ※               ※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でね、平ちゃんったら酷いのよ!? “自分の所には来ずに、子龍様の所にだけ行けばいい” とか言うの!!」

 

礼音は凄い剣幕で、どんっと机を叩いた

 

「ねぇ? どう思う?星彩!」

 

そう叫びながら、目の前で茶を飲んでいる星彩に詰め寄る

星彩は、何事も無かったかの様に、優雅に茶を飲んでいた

 

「そうね。 関平のそれは酷いと思うわ」

 

「でしょ!? やっぱりそう思うよね!」

 

星彩の同意を得られた事で少し落ち着いたのか、礼音は目の前にあった茶をぐいっと飲み干した

 

「・・・・礼音は、関平のどこがいいの?」

 

「え!?」

 

突然の問いかけに、礼音が口籠る

 

「ど、何処と言われても・・・・その・・・・・・優しい所とか、話してると楽しい所とか・・・・」

 

と、もごもごと呟く

星彩は礼音を見た後、少し考え

 

「趙雲殿は違うの?」

 

「ええ?! 子龍様は違うよー! 何て言うのかな…子龍様は高嶺の花って感じだもの。 憧れとかそういうのが近いかな? ああいうお兄ちゃんがいたらいいなーって感じ? 平ちゃんは…もっと身近っていうか…近い男の子って感じだもの」

 

そこまで言って、先程の関平の言葉を思い出したのか…

次第に、むかむかしてきた

 

「なのに、平ちゃんってば、“子龍様の所にだけ行けばいい“とか言って!あー腹立つ!!」

 

と、怒りのやり場を探す様に手を伸ばした

すっと星彩が意を汲んだ様に、礼音が作って持ってきていたドーナツの籠を前に押し出す

と、礼音はその籠に手をずぼっと突っ込むと、ドーナツを掴みがつがつと食べ始めた

 

「ああ~~! 思い出しただけでもむかつく!! 平ちゃんだって……っ、平ちゃんだって……っ、星彩が好きなくせに―――!!!!」

 

きぃ~~~と叫びながら、どんどんドーナツを平らげていく

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

星彩が、小さく息を吐いて

 

「・・・・前から思っていたのだけれど、それ違うと思うから」

 

「え? 何が?」

 

「だから、関平が好きなのは私ではなくて・・・・・」

 

「いやいや、平ちゃんのあの態度はどう見ても星彩が好きでしょ。 平ちゃんも報われないよね~星彩は何とも思ってないのに…。 って、私も報われないけど……」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

関平が報われないのは事実だ

・・・・・・別の意味で、だが

 

周りの者は皆気付いているのに・・・・・・

どうして、当人同士はこうも思い違いをしているのだろうか・・・・・・?

 

ここまで来ると、ある意味哀れに思えてくる 関平が特に

星彩は小さく息を吐いた後、茶に口付けた

 

「礼音は、正直になればいいと思うわ」

 

星彩の言葉に、ドーナツをドカ食いしていた礼音がごっくんとそれを飲み込んだ

 

「ええ!?それって、告白しろって事!? 無理!無理無理!絶対、無理! 振られるの分かってるのに、告るなんて出来る訳ないでしょ!? 玉砕覚悟で本当に当たって砕けちゃうよ!」

 

「じゃぁ、きっとこのまま平行線ね」

 

「うう~~そんな事言ったって・・・・・・」

 

礼音がうな垂れている時だった

 

「およ? そこにいるの、星彩と礼音じゃん」

 

後ろの方から底抜けに明るい声が聞こえてきた

振り返ると、鮑三娘がひらひらと手を振っている

 

「あ、三娘」

 

礼音が声を掛けると、三娘が近寄ってきた

 

「何々~? 二人して美味しそうな物食べてるじゃん」

 

「ドーナツだよ。三娘も食べる?」

 

礼音の言葉に、三娘が待ってました!という感じに手を叩いた

 

「うん、是非!」

 

そう答えて、空いていた椅子に座ると、早速ドーナツの入った籠に手を伸ばした

そして、一口ぱくり

 

「ん~美味しい~~!」

 

と、嬉しそうに顔を綻ばせる

 

「ありがとう、沢山作ってあるからいっぱい食べてね」

 

「え、なに?これ、あんたが作ったの!?凄いじゃん!」

 

三娘の言葉に、礼音が照れた様に笑みを浮かべた

 

ふと、ある事を思い出した

 

「ねぇ、三娘はどうして索ちゃんとあんなに仲良いの?」

 

「ほぇ? 関索?」

 

ドーナツを頬張っていた三娘が、きょとんとする

それから、少し考えるとニッと笑った

 

「そりゃぁ、関索があたしを好きで、あたしも関索を好きだから?」

 

「・・・・・・直球だね・・・」

 

余り参考にもならなさそうな答えに、礼音が苦笑いを浮かべる

 

「人間、正直が一番だよ?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

先程の星彩と似た様な事を言われ、礼音が無言になる

すると、三娘がにやりと笑って星彩と礼音を指さした

 

「そういう、二人はどうな訳~?」

 

「えっ!?」

 

礼音がぎょっとして、声を上げる

 

「あたしの話を聞いたんだから、そっちも話すのが基本でしょ?」

 

「うっ・・・・・・」

 

正論なだけに、言い返せない

すると、星彩がきっぱりと

 

「私には、そういう話は無いわ」

 

と、言い切った

 

「ま、星彩はそんな気がしてた」

 

と、これまた以外にもあっさりと認めてしまった

それと同時に、三娘の矛先が礼音に向いた

 

「で? 礼音は? あんたは、あるでしょ~?」

 

「え・・・・・っ!? い、いや・・・・私も、な・・・」

 

「はい、嘘は禁止」

 

「ええ!? なんで、嘘決定なの!?」

 

礼音が抗議の声を上げると、三娘が人差し指を立てて横に振った

 

「あたしをなめてもらっちゃぁ困るなぁ~。 ちゃ~んと、知ってんのよ? さっき、関平と喧嘩したんだって?」

 

「なっ・・・・・・なんで!?」

 

三娘には話していないのに、何故その話を知っているのか

と、同時にある人物が浮かんだ

 

「ま、まさか・・・索ちゃん・・・・・・?」

 

三娘がにやりと笑う

 

「あったりぃ~。 さっき、関索が言ってたんだ~ “兄上も礼音も意地を張り過ぎだ” って」

 

索ちゃぁぁぁぁぁん!!!

 

まさかの伏兵に、ふつふつと怒りが込み上げてくる

 

「で? 何があった訳?」

 

わくわくといった感じに三娘が身を乗り出す

 

「・・・・・・面白がってない? 三娘」

 

「ないない、ぜ~んぜん」

 

礼音が少し、怪しそうに三娘を見ていた

次の瞬間、観念した様に溜息を付いた

 

「・・・・・別に、喧嘩じゃないよ・・・。 喧嘩にもなってないし・・・・・・」

 

そう呟いた後、事の経緯をぽつぽつと話しだした

 

その話を聞いていた三娘が、う~んと唸った後

 

「んん~~~ごちそうさま?」

 

「・・・・・・なんで、そこでその言葉が出るの?」

 

「いや・・・・だって、ねぇ~?」

 

と、ちらりと三娘が星彩を見た

星彩は、小さくこくこくと頷いている

 

「結局は、知らないのは当人達だけってやつでしょ?」

 

「なにそれ、意味わからないんだけど・・・・・・?」

 

礼音が首を捻っていると、三娘がうんうんと頷き

 

「やっぱ、告っちゃいなって! それが、一番最善の策!」

 

「だからっ! それは、無理なんだってば……っ!!」

 

違う相手が好きなのだと分かっているのに、どうして告白できようか

 

それに…それに、平ちゃんは星彩が好きなんだよ?

私なんかが、告白したら困らせるだけじゃない

 

言える筈がなかった

 

ううう~~と唸る礼音を余所に、星彩と三娘が顔を見合わせた

 

「こりゃ、駄目だわ」

 

と、結論を出したのは言うまでもない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 続

 

 

関兄弟、短編です

お互いに、誤解しているのがポイントです

そして、しっかり索と三娘まで登場してますねぇ~(笑)

 

つか、三娘が出てくると、全部持ってかれるわww

あの子、存在感あり過ぎwww

 

きっと、そのうち趙雲達も出てきますよv

趣味ですからvv

 

2011/05/26