仲間的10のお題4
◆ 05:誰か腹筋崩壊を止めて!
(ワンピ:『MARIKA』より:麦わら一味)
「あら不思議…布団が…ふっとんだ―――――――!!!!」
「ぎゃはははははは!!」
「ふとんが吹っ飛ぶのか!?スゲー!!」
ウソップのくだらないギャグにルフィが大笑いする
一緒に居たチョッパーなどは、目をキラキラさせて感動していた
すると、ウソップは「ふふふ」と笑み浮かべ……
「みたか!ウソップ様のサイッコーな話術!! おや、あちらにいるのはカモメ!? かもめ-」
「「ぎゃははははははは!!!」」
大うけである
約二名に
他数名はまったく受けてない
というか、ゾロは寝ているし、ナミは本を読んでいるし
サンジとレウリアはキッチンで何かを作っていた
すると、ナミの横でメリー号の下の甲板を眺めていたビビが楽しそうに笑っていた
それを見たナミは半分呆れた様に
「ビビー?見てるとバカがうつるわよー」
「そんな事ないわ、うふふ…」
そう言って笑っている
その時だった
「おっ待たせーナミさん、ビビちゃ~~~~んvv」
サンジがいそいそとトレイを抱えてやってきた
その後ろから、レウリアもやってくる
「さ、どうぞマドモアゼル。クロスタータとブラッドオレンジジュースを召し上がれ」
「んん、ありがと。サンジくん」
サンジからオレンジジュースを受け取ってナミが一口飲む
「んー美味しい~~」
口の中に広がる酸味が絶妙だ
添えられたクロスタータもあんずやベリーにココバナナ
それに、モモにアマレーナまでもある
「一緒に焼いたのよ」
レウリアが綺麗にカットされたクロスタータを切り分けてくれた
「はい、ビビ」
レウリアからクロスタータを受け取りビビが「ありがとう、リアさん」とにっこりと微笑んだ
とその時だった
「あ!おれにもケーキ!!!」
「はいはいーい、おれもおれもー!」
「おれにもくれー!!」
と、はいはいはいと下の3人が手を上げてアピールした
その様子にくすくすと笑みを浮かべながらレウリアが切り分けたクロスタータを下へ持っていく
「はい、3人とも」
「「「うっまそぉ~~~~~!!!」」」
目の前に差し出されたクロスタータに目をキッラキラさせながら3人が一斉にかぶり付く
すると、サンジがその食べ方に怒鳴りだす
「てめェら! おれと、リアさんの愛の共同作品もっと味わって食え!!!」
「……愛の共同作品じゃありません」
レウリアが訂正したが、どうやら聴こえていない様だ
それどころか、ルフィがクロスタータのベリーを口の周り一杯に付けて
「ひげ」
「「ぎゃははははははは!!!」」
ウソップとチョッパーに大うけだが……
「てめェ!!! 食い物で遊ぶんじゃねェ!!!!」
バキャッ!!!
サンジの蹴りが飛んできたのは言うまでもない
だが、その様子が可笑しくてレウリアも笑ってしまった
「リアさん! 笑い事じゃないです!!」
と、サンジが叫んだ時だった
突然、にゅっと後ろから手が伸びてきた
ぎょっとして振り返ると、いつの間にか起きたのかゾロがクロスタータをあーんと丸呑みしていた
「マリモさん!!」
「んあ?」
ゾロは、もう否定もせずにそのままごっくんとクロスタータを一飲みした
「うん、クソコックが作った割にはいけるな」
そういって、二個目に手を伸ばそうとするが――――
瞬間、サンジの蹴りが飛んできた
「きゃぁ!!」
突然後ろから飛んできた蹴りに、レウリアがぎょっとする
だが、ゾロはそれを軽々と受け止めると
「何しやがるクソコック!」
「嫌なら食わなくてもいいんだぜェ!? クソマリモ!!」
「ちょ、ちょと、喧嘩は……」
その時後ろでは
「おじいちゃん」
「「ぎゃははははははは!!!」」
クロスタータのクリームで遊ぶルフィ
目の前では一触即発のゾロとサンジ
「ちょっと、食べ物で遊ばないの! そっちも喧嘩はしないで!!」
レウリアがそう叫ぶが、まったく効果がない
それどころか、双方加速していく
はらはらとビビが見守る中――――
ぶち
「貴方達!!! そこに直りなさ―――――い!!!」
ついに、レウリアが切れた
思わず、5人がレウリアを見る
が、レウリアの怒りは収まらず
レウリアはパキパキと腕を鳴らしながら……
「丁度いいわ…もう、笑うのも喧嘩をするのも出来ない様に、貴方達の腹筋…私が崩壊させてあげる!!」
「え?あのリアさ―――」
「問答無用!!!ネフェルティ!!!!」
瞬間、ゴゥ!!という突風と共に5人が風圧に飲まれた
「「「「「ぎゃあああああああああ!!!!!」」」」」
5人の腹筋が別の意味で崩壊したのは言うまでもない
別の意味で、腹筋崩壊しましたww
すみません…流れ的にこうなったww
2014/02/15