仲間的10のお題4

 

 10:仲良しと喧嘩と繋がり。 

(マギ:『CRYSTAL GATE』より:シャルルカン&ヤムライハ)

 

 

「だからあんたは筋肉バカって言うのよ!! もっと周りちゃんと見なさいよね!!」

 

「なんだとぉ!? オタク女に言われたくねーよ!」

 

ギャーギャーといつもの如く、王宮の庭の一角で争う影が二つ

シンドリアの八人将のヤムライハとシャルルカンだ

 

一部始終を見ていた同じく八人将のピスティは最早止めにすら入らず、優雅にお茶を飲んでいた

 

「ヤムー程々にね」

 

などと言いつつ、茶菓子を頬張る

2人の言い争いは、日常茶飯事なので最早誰も気に留めない

通りすがりの兵士や侍女達も、一瞬だけ「何事?」と思うがヤムライハとシャルルカンだと知ると、「いつもの2人かぁ」と納得して去って行く始末だ

 

「バカって言う方がバカなんだぜ!?」

 

「はん? じゃあ言い換えてあげましょうか!? アホ、アーホ」

 

と、今も低レベルな争いが繰り広げられている

ピスティは一応、見守る形でずずーと茶を飲みながら見ていた

 

せいぜい、この2人を止めに入るとしたら……

 

「なんの騒ぎ?」

 

と、そこへ書類を抱えたエリスティアが通りかかった

が、中庭で繰り広げられている攻防を見て、はぁ…と溜息を洩らした

 

「またなの?」

 

「またです」

 

と、これまた当たり前の様にピスティが答える

するとエリスティアは書類をテーブルに置くと、つかつかと2人に近づいた

 

そう――――止めるとしたら 彼女・エリスティアぐらいだ

 

「そんなんだからお前振られるんだよ!! この振られ女!!」

 

「ぬぁんですってぇ―――――!!!!」

 

益々ヒートアップしていく2人の間に、突然エリスティアが割り込んだ

 

「はい、そこまで!」

 

「「!!?」」

 

突然乱入してきたエリスティアに、ヤムライハとシャルルカンが驚く

 

「「エリス!!」」

 

2人してハモったのを見て、エリスティアはにっこりと微笑んだ

 

「仲良いのもいいけれど、こんな往来の場所で言い争わないの」

 

駄目よ? と、注意するエリスティアに、ヤムライハとシャルルカンが突っ込んだ

 

「仲良くないわよ!!!」

 

「そうだぜ!? 誰がこんな根暗女と!!」

 

「はぁ!? だれが根暗女よ!!!」

 

「お前に決まってんだろ! いっつも研究研究って黒秤塔に引きこもりやがって!!!」

 

「研究の何が悪いのよ!! あんたこそその無駄な剣振り回して見せびらかすの止めないさいよね!!」

 

「ちょっと……」

 

「ああ!? お前に俺様の剣術の良さが分かってたまるかよ!!」

 

「えーえー分かんないわ!! 分かりたくもないけどね!!」

 

「喧嘩は…」

 

「はっ! 魔法より剣術の方が最高だって理解出来ねー奴には分かって欲しくねーよ!!」

 

「何言ってんの!? 魔法こそ最強なのよ!!」

 

「剣の方が上だ!!」

 

「魔法よ!!!」

 

「……………ピスティ」

 

はぁ…と、止まらない言い争いに、エリスティアが溜息を洩らしながらピスティを呼んだ

ピスティは呑気にお茶を飲みながら、「なーに?」と返事をする

 

やはりエリスティアは溜息を洩らしながら…

 

「今日の原因はなんなの?」

 

「んーよくわかんないけど…シャルがヤムの前で剣の稽古してたからかな?」

 

「ああ……」

 

成程…とエリスティアは納得した様だった

 

きっと、それを見たヤムライハが「暑苦しい!!」と言いだして喧嘩が始まったに違いない

そう言われるのが分かっていてヤムライハの前で稽古をするシャルルカンもシャルルカンだが…

それをわざわざ突っ込むヤムライハもヤムライハだ

 

「ヤムは気付いていないのね……」

 

「うん……まったく全然」

 

ヤムライハは知らないのだ

シャルルカンの癖に

 

シャルルカンは、どうも気になる女性の前で剣術を披露する奇癖があるらしい

つまりは、そう言う事なのだが……

 

ヤムライハにはまったく通じていないという……悲しい人である

 

虚しさを通り越して、哀れである

ヤムライハがシャルルカンの奇癖に少しでも気付いていれば、二人の関係は変化するのだろうか

 

と、そこまで考えてエリスティアは、はぁ…と溜息を洩らした

 

よくよく考えれば、ヤムライハの好みは…髭のある年上の男性である

髭以前に、年下のシャルルカンは既に分が悪い

 

「進展は……」

 

「う~~ん、どうだろうねぇ?」

 

と、流石のピスティも唸った

 

エリスはどう思う?」

 

「え? うん…私はお似合いだと思うのだけれど……」

 

如何せん、出会えばああなので何とも言い難い

 

喧嘩する程なんとやらとは よく言うが……

果たして、二人の関係が発展する日は来るのだろうか…謎である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャルとヤム様は私的にはお似合いだと思うのですが…

如何せん、ヤム様の好みがね~~~(^◇^;)

 

2015/08/05