君に忘れないで欲しい10のお題

 

 07:メモに記した数字の意味。

(マギ:『CRYSTAL GATE』より:アリババ)

 

 

“3”

 

「何だこれ?」

 

アリババの目に前には、奇妙な数字の書かれた紙が一枚張られていた

何が、 “3” なのか…

この “3” という数字は何を意味するのか…

アリババにはまったく分からなかった

 

思わず、その紙を見て首を傾げてしまう

 

なんだ? 何かにまじないか…?

それとも、時間?

 

何度考えても、アリババにはその “3” 意味する理由が分からなかった

その時だった

 

「あ、アリババくーん!」

 

アラジンが手を振りながらやって来た

 

「アラジン! 丁度いい所に!!」

 

救世主の助けと言わんばかりに、アリババはアラジンを手を広げて迎え入れた

 

「どうしたんだい?」

 

「これなんだけどよー」

 

そう言って、目の前に張られた紙を指さす

 

「3? なんだいこれ」

 

「いやー俺にもさっぱり意味が分からなくてよー。今朝起きたらこれが張られてたんだ」

 

そうなのだ

今朝、気持ちよく目覚めたアリババの視界に入って来たのは、この “3” という紙だった

だが、その数字に見覚えがある訳でもなく…

 

アリババとアラジンはお互いに顔を見合わせて、首を捻った

 

「う~ん…何の数字だろうねぇ~」

 

アラジンにも見当が付かないらしく…くいっと首を捻りながら唸った

 

「これだけじゃ、わかんねぇよなぁ?」

 

確かに、アリババの言う事は正しい

こんな数字だけの紙では、意味がまったく分からない

 

アラジンも同意見の様で、お互いがお互いに首を捻った

 

その時だった

 

「どうしたんだ? 二人とも」

 

突然後ろから声が聴こえてきたかと思うと、通りすがりのシンドバッドとジャーファルが不思議そうにこちらを見ていた

 

「あ、シンドバッドさん! ジャーファルさんも!!」

 

これぞ、天の助けと言わんばかりに、アリババは二人を部屋に招き入れて事情を話した

 

「で、これがその問題の数字です」

 

言われて、シンドバッドとジャーファルがその紙を見る

そこには、堂々と “3” という文字が記されていた

 

「これは――――……」

 

ジャーファルの言葉に、シンドバッドも小さく頷いた

 

「ああ、間違いないな」

 

二人のその反応に、アリババが 「え!?」 と声を洩らす

 

「お二人とも意味が分かるんですか!?」

 

アリババのその言葉に、シンドバッドはきっぱりと

 

「いや、さっぱりだ」

 

と、答えた

がくーとアリババが肩を落とす

 

だったら、紛らわしい事言わないで下さいよ――――!!!

と、アリババが思ったのは言うまでもない

 

だが……

 

「エリスの字だな」

 

「ですね」

 

「え?」

 

そこで、予想外の答えが帰って来た

 

シンドバッドは、まじまじとその字を見ながら

 

「間違いない、これはエリスが書いたものだ」

 

何度も、エリスティアの字を見ているシンドバッドがそう言うのだ

ならば、これはエリスティアが書いたものなのだろう

 

「エリスが…? これをですか?」

 

何の意図があって?

書いた張本人は分かっても、理由がさっぱり分からない

 

その時だった、ジャーファルが突然、 「ああ…成程」 と何かに納得した様に答えた

その言葉に、アリババが飛びついたのは言うまでもない

 

「分かるんですか!?」

 

アリババのその言葉に、ジャーファルは静かに頷いた

 

「ええ…シンなら、50以上の数字を書かれていてもおかしくない事ですね」

 

「えええええええ!?」

 

ますます、意味が分からない

分からないのは、シンドバッドも同様だった

 

不服そうな顔をしながら

 

「ジャーファル…俺なら50以上とはどういう意味だ?」

 

だが、ジャーファルはにっこりと微笑んで

 

「さぁ? どういう意味かはご自分でお考えください、我が王よ」

 

そう言って、さっさと去っていく

「待て、ジャーファル! どういう意味だ!!」 とシンドバッドが叫びながらジャーファルを追い掛ける様に去って行った

 

シンドバッドさんなら、50以上…????

 

なんだか、ますます謎が深まってしまった

 

その時だった

部屋の外をモルジアナが通っていた

 

「あ! モルジアナ!!」

 

慌てて呼び止めると、モルジアナが不思議そうに振り返った

 

「アリババさん、おはようございます。朝からどうされたのですか?」

 

「これ見くれよ、これ!」

 

そう言って、エリスティアが書いたであろう数字を指さす

それを見たモルジアナは、 「あ…」 と声を洩らした後

 

「これ…昨夜、エリスさんが書いていた……」

 

「知ってんのか!?」

 

まさかの有力情報に、アリババが飛びつく

そのアリババに、モルジアナは 「はい」 と答えた

 

そして何を思ったか、突然ペンと取り出すと

 

きゅっきゅと、 “3” を消して “4” に書きなおした

 

増えた―――――!!!!

 

まさかの行動に、アリババとアラジンが愕然とする

 

「モルさん…この数字の意味知ってるのかい?」

 

アラジンの問いに、モルジアナは素直に 「はい」 と答えた

 

「私もその場にいましたから」

 

それだけ言うと、 「それでは、失礼します」 と言って立ち去ってしまった

茫然と立ち尽くすアリババとは裏腹に、アラジンがぽんっとアリババの肩を叩いた

 

「アリババくん…僕、なんとなくわかったよ……」

 

それだけ言うと、アラジンも立ち去ってしまった

 

結局、何も分からないアリババがその事実を知ったのは数日後になる

それが、女性陣からアリババへの女心を蔑にした数字だというメッセージだという事に

 

そして、エリスティア曰はく

 

「数字5つでペナルティー発生だから」

 

という言葉を頂戴したのは、更に数日後になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンドリアでの話です

本編よりも先の話ですねー

 

アリババの、女性蔑ろ事件は既に1件勃発してますww

 

2014/02/15