◆ 梅宮一 「Rain Beat」
(WB夢 「PLATINUM GARDEN-Guardian of the Wind-」 より)
その日は、風の強い大雨だった。梅宮一は、風鈴高校の屋上にある、菜園に掛けてあるビニールの補強作業を雨の中していた。こうしなと、風が強すぎてビニールが外れ、ここまで育った野菜達が駄目になってしまう場合もあるからだ。
一個一個、無事か確認し、外れそうなところは補強していく。単純な作業に見えるが、結構大変でもあった。平日なら、他の生徒も手伝ってくれたかもしれないが、今日はあいにく学校が休みの日だった。それでも、梅宮は菜園の様子を毎日見に来ていた。と、その時だった。
「一さん」
ばんっと、風で屋上のドアが激しく開く。すると、そこには髪を風で押さえながら、こちらにやってくる飛鳥の姿があった。梅宮は はっとして、顔を上げると、慌てて飛鳥に駆け寄った。
「飛鳥?! 危ないぞ!!」
「でも……っ」
びゅおっと突風が吹き、飛鳥の髪とスカートが揺れる。梅宮はそのまま飛鳥の傍に行くと、飛鳥を風の当たりにくい屋根のある場所へと連れて行った。
「飛鳥、こんな日に来たら危ないだろ?」
「……そういう 一さんこそ、危ないと思うなら、どうして屋上にいるのよ」
「ん? ああ、オレは野菜が心配だったんだ」
あっけらかんとそう言う梅宮に、飛鳥がむっとする。梅宮なら、きっとそうすると思ったから、ここへ来たのだというのに……。何だかそう思うと、むかむかしてきた。
飛鳥は袖をぐっと巻くと、
「……手伝うわ」
そう言って、梅宮を押し退け菜園の方へ向かった。それを見て、梅宮がぎょっとするのは当然で――慌てて、飛鳥を止めようと手を伸ばす。
「飛鳥! だから、危ないって――」
「それは、一さんも一緒でしょう! 2人でやればその分早く終るわ。それにここまで濡れたら一緒よ」
それだけ言うと、飛鳥は菜園の方へ行ってしまった。梅宮は小さく息を吐くと、
「まったく、相変わらず頑固だなぁ」
と、苦笑いを浮かべながら、飛鳥の後へ続いたのだった。
そうして2人係でビニールの補強をした為、思ったよりも早く終わった。2人は直ぐに校内に避難してから、タオルで髪を拭いていた。本来ながら雨具を着るべきだったのかもしれないが、正直ここまで雨が酷いと、あまり意味を成さないのは明白だった。
「ありがとな、飛鳥。お前のお陰で大分早く終わったよ」
「……それならよかったけれど」
そう言いながら、ふと梅宮の方を見る。梅宮はタオルを首に掛けたまま、教室の窓から外を眺めていた。思ったよりも雨脚が酷くて、野菜が気になるのだろう。
飛鳥は、小さく息を吐くと、すっと梅宮の髪にタオルをかぶせた。そして、拭き始める。
「うわ……! 飛鳥!? どうしたんだ、急に――」
「“どうしたんだ”じゃありません! このままだと風邪引いてしまうでしょう?」
そう言って、飛鳥は問答無用で梅宮の髪を拭いた。その髪はふわふわでとても柔らかかった。微かにムスクの香りがするのを、気付かない振りをして、拭き続ける。すると、梅宮がくすぐったそうに笑った。
「飛鳥、もういいって。それよりも――」
ふと、梅宮がそう言ったかと思うと、今度は がしっと飛鳥の髪に手を伸ばし方と思うと、飛鳥の髪をタオルで拭き始めたのだ。梅宮のまさかの行動に、飛鳥が慌てて口を開いた。
「ちょ、ちょっと! 髪が余計に乱れてしまうじゃない!」
そう抗議するが、梅宮は「お返しだ~」と言って、笑いながら飛鳥の髪を拭いていった。そんなやり取りを交互にしていたら、どんどん可笑しくなってきて、2人して笑いだしてしまう。その時だった、ふと、梅宮が手を止めて、
「飛鳥、お前……」
「……え?」
飛鳥が梅宮の方を振り向く。すると、梅宮はそっと飛鳥の頬に手を当てた。
「……っ!」
「やっぱりな。かなり冷たくなってるじゃないか。……風邪引くぞ、女の子は身体を冷やしちゃ駄目だ」
そう言って、梅宮が心配そうに飛鳥を見つめてきた。その眼差しに、飛鳥は一瞬どきっとして、慌てて視線を逸らす。そして、小さく口を開く。
「だ……大丈夫よ、これくらい……」
なんだか、触れられた箇所が熱い。そこからどんどん梅宮の熱が伝わってくるようで、飛鳥は、思わずふいっと顔を背けた。と、その時だった。梅宮が突然、飛鳥の手を掴むと ぐいっと引き寄せた。飛鳥が驚く暇もなく、梅宮の腕の中に閉じ込められてしまう。
梅宮のまさかの行動に、飛鳥の顔が一気に紅潮していく。
「あ、あの……っ」
何か言わなければ――。そういう感情に囚われて口を開こうとした時だった。不意に、「飛鳥――」と名を呼ばれたかと思うと、そのまま唇を塞がれた。飛鳥が驚いたかのように、深緋色の瞳を見開く。だが、梅宮からの口付けは、1回では終わらなかった。
何度も、何度も何度も繰り返されていく口付けに、飛鳥は次第に思考が蕩けそうになってしまっていた。と、その時だった。不意に唇を離し、梅宮が口を開いた。
「飛鳥――ごめんな」
「え……?」
一瞬、何を謝られたのか分からなかった。ただ分かっている事は、雨で冷えたからなのか、それとも別の要因があるのか、梅宮の眼差しは微かな熱を帯びていて……それを目の当たりにした飛鳥は、再び顔を紅潮させた。
さらりと、梅宮の大きな手が飛鳥の髪を優しく撫でる。ただ、それだけなのに、それが酷く恥ずかしかった。飛鳥は、ぎゅっと目を瞑ると、顔を赤くしたまま俯いてしまった。すると梅宮がふっと笑みを漏らすと、軽く飛鳥の髪に口付けをしてきたのだ。
「……っ、はじ、め、さ……んっ」
恥かしさの余り、梅宮の名を呼ぼうとした瞬間、再び梅宮からの口付けが降って来た。飛鳥は、ぎゅっと瞼を閉じた。そんな飛鳥の様子を愛おしそうに見つめながら、梅宮が囁くように言葉を紡いだのだ。
「――飛鳥、好きだ」と
一度そう言ってしまえば、もう止められなかったのか。梅宮から角度を変えて何度も口付けをされる。そうして、やっと梅宮が唇を離した時には、飛鳥はすっかり熱に浮かされたようになっていた。すると、梅宮がそっと頬を撫でてきた。
そしてそのまま親指の腹で飛鳥の唇をなぞったかと思うと、そっと口を開けさせたのだ。やがてそこに見えた翠色の瞳は熱を帯びていて――それに思わず見惚れていると、再び口付けが降って来た。
「……ぁ……ン……、はじ、め、さ……っ」
先程とは違い、ゆっくりと味わうような口付けに、飛鳥はただただ、翻弄されるしかなかった。僅かに開いた唇の間から舌が滑り込み、口腔内を優しく愛撫していく。飛鳥は堪らずぎゅっと梅宮の上着を掴んだ。だが、梅宮がそれに構う事は無く、深く口付けながらそのまま飛鳥を壁際に追い詰めていった。
まるで獲物を捕らえた肉食獣のように、梅宮が飛鳥に覆い被さってくる。やがて唇が離れ、梅宮が切なげに飛鳥を見つめたかと思うと、再び唇を重ねてくるのだった。
何度も何度も繰り返される口付けに、飛鳥の身体から次第に力が抜けていった。と、その時だった。飛鳥の膝がかくんっと折れ、その場に座り込んでしまったのだ。梅宮もそれに合わせて飛鳥を支えるようにして、しゃがみ込む。そしてそのまま飛鳥を抱き上げると、ゆっくりと机に押し倒した。
「一さ……っ」
まさかの展開に、飛鳥の顔が真っ赤に染まる。すると、梅宮が少しだけ切なそうな顔をして、
「……駄目か?」
「……っ」
ずるい……、と思った。そんな風に聞かれたら、嫌だなんて言えなくなってしまう。
梅宮は飛鳥に口付けながら、器用に自分のシャツを脱いでいく。やがて上半身裸になると、再び深く口付けてきた。その頃にはもう、飛鳥の身体からは完全に力が抜けていて、ただされるがままになっていた。
「飛鳥……っ」
そう小さく名を呼ぶと、梅宮は飛鳥の首筋に顔を埋めてきた。そしてそのまま唇を移動させ、鎖骨の辺りに紅い痕を付けていく。
「ぁン……っ、は、ぁ……ンン……っ」
思わず声が零れてしまう。その声音が妙に甘くて、飛鳥は羞恥に顔を真っ赤に染めた。そんな飛鳥の反応を楽しみながら、梅宮はどんどん口付けを落としていった。そしてそのまま、飛鳥の襟元のリボンを解き、ブラウスを捲り上げると、その白く美しい肌に指を這わせていった。
「……ぁ……っ」
その感触に、飛鳥の身体がびくんと跳ねる。梅宮の唇が、今度は胸元へと移動し、そのまま強く吸い付かれる。そして紅い痕を刻みながら、ゆっくりと下へ下へと降りていった。やがてスカートの裾から手を滑り込ませると、太股を撫でていく。
その間もずっと口付けは繰り返されていて、飛鳥は息も絶え絶えになっていた。とその時だった。不意に梅宮の手が下着の上から秘処に触れたかと思うと、優しく揉みほぐし始めたのだ。
「……ぁあ……ん……っ」
その瞬間、飛鳥の口から嬌声が零れた。梅宮はそんな飛鳥の反応を見て微笑むと、指を奥の方へと滑り込ませた。途端、くちゅっという音と共に蜜が溢れ出すのを感じる。それに気を良くした梅宮は、更に指を増やしていった。梅宮の指は、飛鳥の中を解すように動いていく。そしてある一点に触れた時、飛鳥の身体が大きく跳ね上がった。
「ぁあ……っ!」
その反応に、梅宮が笑みを浮かべる。そして、そのままそこを重点的に攻め始めたのだ。
くちゅくちゅと厭らしい音が教室に響く。それが余計に飛鳥の羞恥心を煽っていき、飛鳥は必死に声を抑えようとした。しかし、梅宮がそれを許さないとばかりに、激しく責め立てるものだから、結局我慢出来ずに甘い声を上げてしまう。
「ぁ、あ……っ、はじ、め、さ……ン……っ」
「飛鳥……っ、声――聞きたい」
梅宮はそう言って、飛鳥に深く口付けた。そして同時に親指の腹でぐりっと花芯を押し潰す。途端にびくんと大きく跳ね上がる身体に、梅宮が笑みを浮かべた。
そのまま更に激しく攻め立てていく。すると、やがて限界を迎えたのか、飛鳥が一際高い声で啼いたかと思うと、身体を弓なりにしならせたのだ。それに合わせるように、飛鳥の中から大量の蜜が溢れ出した。梅宮は満足そうに微笑むと、ぐったりとしている飛鳥を見つめた。
紅潮した頬、乱れた呼吸、そして何よりその深緋色の瞳には快楽の色が見え隠れしていて……。梅宮はごくりと唾を飲み込むと、飛鳥の下着をずらした。そうして今度は直に秘処に指を這わせはじめる。
「……ンン……っ、ぁ……ゃ、あ……っ」
先程達したばかりなのに、そこはもう次の快楽を求めてひくついていた。梅宮は笑みを浮かべると、ゆっくりと中へ指を挿入していく。すると、飛鳥が身体をぴくりと震わせたのが分かった。それに気を良くして、更に奥へと進めていきながら、時折指を曲げたりしながら中を掻き混ぜていった。やがて2本3本と指を増やしていき、バラバラに動かしていくと、飛鳥の口から甘い声が上がったのだ。梅宮は飛鳥の弱い部分を集中的に攻め立てていった。そして、ある一点に触れた時、再び飛鳥の身体が大きく跳ね上がった。どうやら此処が弱点らしいと悟った梅宮は、そこを執拗に攻め続けた。
「……ぁ、は……ぁあ、ん……ゃ、だめぇ……っ、待っ……ぁ……っ」
すると飛鳥の口から引っ切り無しに甘い声が上がるようになり、更に中の収縮が激しくなるのを感じたのだ。梅宮は一度指を引き抜くと、今度はそこに自身のものをあてがい一気に貫いた。
「ぁあ――――っ!」
飛鳥の口から悲鳴が上がる。だがそれも一瞬の事だった。すぐに快楽の色に染まり、甘い嬌声に変わる。梅宮はそんな飛鳥の耳元に唇を寄せると そっと囁いた。
「飛鳥――もっと、声、出していいぞ。その可愛い声、もっと聞かせてくれよ」
それは、まるで媚薬のように甘く脳髄を痺れさせてくる声で――飛鳥は一瞬意識を飛ばしかけた。しかしすぐに激しい抽挿が開始されて、現実に引き戻されてしまう。
「ぁあ……ゃ、ぁ……っ、だめぇぇえ……っ、うごい、ちゃ、ゃ、ぁあ……ン……っ」
ぱんっという音と共に肌がぶつかり合う音がしたかと思うと、次いでくちゅりと粘着質な音が響く。それが堪らなく厭らしくて、飛鳥の口からは嬌声が漏れていった。梅宮はそんな飛鳥の両足を肩に乗せると、更に深く貫いて行く。そしてそのまま激しく腰を打ち付け始めたのだ。
ぱんっぱんっという肌同士がぶつかり合う音が響き渡り、それに合わせるようにして飛鳥の口からも甘い吐息が零れる。そうして何度も突き上げられていくうちに、再び限界を迎えたのか、飛鳥の身体が弓なりにしなったかと思うと、びくんと大きく跳ねた。それと同時に膣内が激しく痙攣し、梅宮のものをきつく締め付ける。
「飛鳥……っ」
梅宮もまた限界が近かったようで、飛鳥の最奥に己の欲望を全て吐き出したのだ。どくんどくんと脈打つそれを感じ取ってか、飛鳥が再び甘い声を上げると、そのままぐったりと机に倒れ込んだ。
「ぁ……は、ぁ……っ」
飛鳥の乱れた呼吸が、静かな教室に響く。梅宮はそんな飛鳥の髪を優しく撫でてやると、そのまま飛鳥をぎゅっと抱き寄せた。飛鳥が微かにその深緋色の瞳を開けると、そっと梅宮の頬に手を伸ばしてきた。
「はじめ、さ……ん……」
一度だけ瞬いて、梅宮の名を呼ぶ。そんな飛鳥に、梅宮は優しい笑みを浮かべると、再び口付けた。二度三度と繰り返す内に、飛鳥の瞳がとろんと次第に蕩けていく。
梅宮は飛鳥を抱き寄せると、そっと優しく頭を撫でてやりながら、再び口付けを落とした。すると飛鳥もそれに応えるように舌を絡めてくるものだから、もう堪らない気持ちになる。
梅宮はそのままゆっくりと唇を離すと、組み敷くようにして飛鳥を見下ろした。その翠色の瞳にはまだ熱が籠っていて――飛鳥もまたそれを感じ取ったのか恥ずかしそうにしながら、頬を赤らめたまま視線を逸らした。そんな彼女も愛らしくて、梅宮は思わず嬉しそうに笑ってしまった。
「飛鳥、可愛いな」
そう言ったかと思うと、梅宮は再び飛鳥に口付ける。そしてそのままゆっくりと唇を離すと、今度は首筋へと移動させたのだ。ちゅ、ちゅっと音を立てて吸い付くようにして紅い痕を刻み付けていく。飛鳥は恥ずかしそうにしながらも、その行為を受け入れていた。そうして暫くの間そうしていると、やがて満足したのか、再び鎖骨の方へと移動し始めたのだ。
先刻付けたばかりの紅の上を舌でなぞるようにして舐め上げると、そのまま強く吸い上げる。するとまた新たな痕が刻まれた。それを何度か繰り返していると、不意に飛鳥がくすりと笑みを零した。
それが可愛くて、梅宮もまた笑みを浮かべると、飛鳥の肌に指を這わせていったのだ。そうして今度は耳朶を舐め上げたかと思うと、耳孔の中に舌を差し込んできたのである。
「ん……ぁ、は……ぁん……ゃ、ぁ……っ」
突然の出来事に驚いてか、飛鳥の身体が小さく跳ね上がったのが分かった。だがそれを気にも留めず、梅宮はそのまま舌を這わせていったのだ。そして時折甘噛みをするように歯を立てると、その度に飛鳥の口から甘い吐息が漏れた。その反応を見て気を良くしたのか、梅宮は執拗にそこを攻め立てていく。やがて満足したのか、耳元から顔を離すと、そのまま飛鳥の唇を奪った。
最初は軽く触れるだけの口付けだったが、次第に深いものに変わっていき、やがて互いの舌を絡め合うような激しいものになっていった。くちゅりという水音と共に唾液を流し込まれれば、それを飲み込むしか選択肢はなく、飛鳥はごくりと喉を鳴らしながら飲み干していったのだった。
梅宮はそんな飛鳥を愛おしそうに見つめながらも、行為を再開する事にしたらしい。今度は先程よりも更に激しく、飛鳥の口内を犯していった。
「……っ、ふ、ぁ……ン……っ、ぁ、は……ん、ンン……はじ、め、さ……っ」
歯茎の裏や上顎など、余す所無く舐め回していくと、飛鳥はその度に甘い吐息を漏らすようになっていた。
やがて満足したのか、ゆっくりと唇を離すと銀色の糸を引いたそれが、ぷつりと途切れるのが見えた。梅宮は飛鳥の首筋に顔を埋めると、そのまま強く吸い上げていく。するとそこにはまた新しい紅い華が咲き誇ったのだった。梅宮はそれを満足げに見つめて、再びその行為を繰り返し始めた。
鎖骨の上辺りにも紅い痕を付けると、今度は胸の膨らみへと唇を寄せていく。そして頂にある小さな果実を口に含むようにして愛撫していったのだ。その度に飛鳥の口から甘い声が上がるものだから、梅宮は夢中になってそこばかりを攻め立てていったのである。
「ぁ……っ、ゃ、そこばっかり、舐めちゃ……だめ……ぇ……っ」
飛鳥は恥ずかしそうに身を捩りながらそう言うと、梅宮の頭を優しく撫でた。だがそれが逆に煽る結果になっているとは気付いていないようだった。梅宮はそんな飛鳥の様子に小さく笑みを浮かべると、そのまま行為を続けたのだ。
そしてもう片方の乳房にも同じように口付けていくと、やがて両方の頂が赤く腫れ上がる程になった頃になってようやく顔を上げたのである。すると飛鳥の口から切なげに吐息が零れたのが分かった。
梅宮は飛鳥の腰を掴むと、自分の方に引き寄せた。そうして先程よりも更に深いところまで一気に侵入を果たすことに成功する。その衝撃に、飛鳥は大きく仰け反ると声にならない悲鳴を上げたのだった。そして次の瞬間には、激しい抽挿が始まったのである。
「ぁ、ああ……んっ、ゃ……はじめ、さ……っ、あぁ……っ」
ぱんっぱんっという肌同士がぶつかり合う音が響き渡る中、飛鳥の口からはひっきりなしに甘い嬌声が上がるようになっていた。やがて限界を迎えたのか、梅宮の動きが更に激しさを増していく。そして最後に一際強く突き上げられたかと思うと、飛鳥の中で熱い飛沫が弾け飛んだ。その刺激に反応するように、飛鳥もまた達してしまったようだった。
梅宮はそんな飛鳥の身体をぎゅっと抱きしめると、そのままゆっくりと自身を引き抜いた。そしてぐったりとしている飛鳥を抱き起こすようにして立たせると、机の上に四つん這いになるような体勢を取らせたのだ。
梅宮の意図を察したのだろう、飛鳥は小さく身体を震わせた。そんな彼女の姿に愛おしさが込み上げてくるのを感じながらも、梅宮はゆっくりとそこに自身を再び埋め込んでいったのだ。
「ぁ……っ、ぁあ……っ!」
ずぶずぶっと厭らしい音を立てて挿入されていくそれに、飛鳥は甘い吐息を漏らした。膣内は既に蕩けきっており、まるで梅宮自身を歓迎するかのように絡みついてくるようだった。
「はじめ、さ……っ、ぁあ……っ」
飛鳥の声が、教室の中に木霊する。それでも、梅宮はそのまま最奥まで押し込めた。
「バカ、飛鳥……可愛すぎて、全然足りない――」
梅宮がそう言ったかと思うと、そのまま飛鳥に覆いかぶさり、彼女の唇に自身のそれを重ねた。そして激しく舌を絡め合わせながら、抽挿を開始したのだ。
「……ぁあ……ん、はぁ……だめっ、だめぇぇえ……っ」
飛鳥の蜜壷からは止めどなく愛液が流れ出ており、それが潤滑油となり更に動きがスムーズになると、梅宮はより一層強く打ち付けていった。肌同士がぶつかり合う音と結合部から漏れる水音が混ざり合い、それが更に2人の情欲を煽っていく。梅宮は飛鳥の腰を掴むと、より一層強く打ち付けていった。その衝撃に飛鳥の身体が大きく跳ねるが、それでも梅宮の動きが止まる事はなかった。むしろ激しさを増す一方であった。
そして遂に限界を迎えたのか、梅宮は一際強く突き上げたかと思うとそのまま精を解き放ったのである。どくんどくんと脈打ちながら熱いものが注がれていく感覚に、飛鳥もまた達してしまったようだった。そうして暫くの間余韻に浸っていた2人だったが、やがて梅宮がゆっくりと自身を引き抜いていったのだ。
抜かれたそれは、未だに硬度を保っており先端からは白い液体が流れ出ていたのだった。
「……っ」
それを見た飛鳥が、恥ずかしそうに顔を逸らしたのだが、梅宮はそれを許さなかった。再び飛鳥に覆い被さるようにして押し倒すと、彼女の片足を上げ、そのまま一気に挿入したのである。
「ぁあ……っ!」
先程よりも更に深い場所まで侵入してきたそれに驚きながらも、飛鳥は必死に声を抑えようとした。しかし、飛鳥の両手を梅宮は自らの手で絡め取ると、そのまま激しく腰を動かし始めたのである。
「ぁ、あ、あんっ……ゃ、待っ……ぁあ……っ」
梅宮のものが出入りする度に、飛鳥の口から甘い声が上がった。そんな彼女の様子に興奮を覚えたのか、梅宮の動きが更に激しくなっていく。ぱんっという音と共に肌と肌がぶつかり合う音が響き渡り、それと同時に結合部から愛液が飛び散っていった。
「……ぁあ、ン……っ! ゃ、だめぇ……っ、ぁ……あ、あ……っ」
梅宮が激しく動く度、飛鳥の口から甲高い声が上がる。その声を聞く度に、梅宮は更に興奮を覚え、より一層激しく責め立てた。そうして何度も何度も飛鳥の身体を貪り続けた結果、やがて限界を迎えたのか彼女の膣内へと欲望を解き放ったのである。
どくんどくんと脈打ちながら熱いものが注ぎ込まれていき、それと同時に飛鳥もまた達してしまったようだった。そしてそのままぐったりとしている飛鳥を抱き寄せるようにして抱きしめると、優しく頭を撫でる。
すると飛鳥が甘えるようにすり寄ってくるものだから、可愛くて仕方がないといった様子で笑みを浮かべると、そっと唇を重ね合わせたのだった――。
「すまん! 飛鳥!!」
1時間後――やっと立てる様になった飛鳥が最初に行ったのは、梅宮へのお説教だった。それはそうだろう。ここは休み中とはいえ学校。こんなところで、あんな事をするなんて、とんでもない事である。
「もう、一さんの馬鹿!! 場所は考えてってあれほど――」
「それは無理だ。飛鳥が可愛い過ぎるからな~構いたくなる」
と、全然反省してない様に、へらっとしていた。が、そんな梅宮とは裏腹に、かぁっと飛鳥の顔が恥ずかしそうにどんどん赤くなっていく。そんな飛鳥を見て、梅宮がくすっと笑った。飛鳥は、本気で怒っている訳でもないのだ。ただ恥ずかしかっただけで――。
しかし、それを分かっていてやっているのだから、梅宮も質が悪いと言えよう。
「飛鳥……好きだ。愛してるよ」
梅宮はそう言うと、飛鳥を抱き寄せた。そのまま優しく口付けをする。飛鳥もそれを受け入れるように、ぎゅっと梅宮の服を掴んだのだった。
2024.12.21