花薄雪ノ抄
     ~鈴蘭編~

 

◆ 鶴丸国永

 「きみに逢った時から、ずっと・・・・・・」

(刀剣乱舞夢 「華ノ嘔戀 外界ノ章 竜胆譚」 より)

 

 

七年前の雪の降る あの日――――

俺は、“彼女”に初めて逢った

 

流れる様な美しい漆黒の髪

大きな躑躅色の瞳

幼いながらも凛とした雰囲気を持った少女に――――

 

彼女は“俺”に触れると言った

 

『どうしてどなたも彼を雪の中放置されるのですか? 可哀想です』 と

 

そして、その瞬間“俺”は“生”を受けた

刀としてではなく、“ひととして”の“生”を―――――・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かちかちかちと、何かが時を刻む音を立てる

鶴丸はそっと、自分の隣で眠る“彼女”を見た

 

初めて逢った時とは違う

美しく成長した“彼女”を―――――

 

「沙紀・・・・・・」

 

ぽつりと、小さな声で“彼女”の“名”を呼ぶ

息をする様に、“彼女”の――――沙紀の名をもう一度呼んだ

 

一瞬、沙紀が「ん・・・・・・」と微かに声を洩らす

そんな様子が愛おしくて、鶴丸はくすっと笑ってしまった

 

「りん、さ、ん・・・・・・?」

 

沙紀が少しだけ眠そうに微睡の中から目を覚ます

 

「おはよう、眠り姫」

 

そう言って、沙紀の頭を優しく撫でた

すると、沙紀は少しだけ恥ずかしそうに頬を朱に染めると

 

「な、なんですか突然・・・・・・」

 

そう言って、顔を隠す様に毛布を深くかぶった

そんな沙紀が可愛らしすぎて、鶴丸はくつくつと笑いながら

 

「沙紀――――俺を挑発しているのか?」

 

そう言って、そっと毛布の上から彼女を後ろから抱きすくめた

ぎょっとしたのは沙紀だ

 

顔を真っ赤にして

 

「あ、ああ、あの・・・・・・っ、な、なにを――――」

 

しどろもどろになりながらそう抗議してくるが、それすらも可愛く見えた

 

「なぁ、沙紀・・・・・・こっち見てくれ」

 

そうお願いするが、彼女は「・・・・・・嫌です」と拒否をした

しかし、そんな風に言う彼女の耳も真っ赤に染まっていた

 

「沙紀の顔が見たいんだ」

 

そう言って毛布の上から彼女の髪に口付けを落とす

瞬間、沙紀がますます赤くなって

 

「あ、あの・・・・・・っ、何をなさって――――」

 

そう言って振り返った瞬間を、鶴丸は見逃さなかった

すっとそのまま彼女の捕まえるかのように、その腕の中に閉じ込める

 

「やっとこっち向いたな」

 

そう言って、悪戯が成功したかのように鶴丸が笑った

 

そんな顔をされたら、これ以上嫌だと言えない――――

なんだか、してやられた様な気分だった

 

「・・・・・・りんさんの馬鹿・・・」

 

頬を膨らませてそういう彼女はとても愛らしかった

それを見た鶴丸はふっと微かにその口元に笑みを浮かべ

 

「いつも言ってるだろう? そういうのは“逆効果”だって」

 

そう言って優しく彼女の頭を撫でると、その美しい髪に口付けした

 

「あ、あの・・・・・・っ」

 

それから、瞼、耳、頬へと口付けの雨を降らしてゆく

 

「ちょっ、ちょっと待っ―――――」

 

「待って」と言おうとした言葉は、鶴丸のそれによって塞がれた

 

「ん・・・・・・、り、りんさ・・・っ」

 

鶴丸からの突然の口付けに、沙紀が対応できるはずもなく

なし崩しのまま、彼からの口付けをその身で受ける事となった

 

「ぁ・・・・・・っ、ンン・・・は、ぁ・・・・・・」

 

最初は触れるだけだったのに、二度三度の繰り返すうちの徐々にそれが熱を帯び始める

鶴丸の手が沙紀の後ろ頭に回されて、そのままぐいっと彼の方に引き寄せられる

 

まるで、逃さないとでもいうかの様に――――

 

いつの間にか、唇同士が深く重なり合う様になっていた

鶴丸は角度を変えながら、何度も沙紀のそれに己のそれを重ねてゆく

 

次第に舌と舌が重なり、逃れられない迷路に迷い込んだかのように、複雑に絡み合っていく

 

「ん・・・・・・ふ、ぁ・・・っ、り、んさ・・・・・・ん・・・っ」

 

合間に零れる沙紀の熱の籠もった吐息交じりの声が、鶴丸の理性をじわじわと蝕んでゆく

 

もっと欲しい――――

もっと、彼女が欲しくてたまらない――――

 

 

彼女の――――沙紀の全てが欲しい――――・・・・・・

 

 

貪欲なまでの今まで感じた事の無い“感情”が鶴丸を支配していく

“ひと”の形になって初めて 抱いた“感情”

 

沙紀が欲しいと

彼女の頭の上から足の爪の先まで、髪のひと房ですら 欲しいと

 

「沙紀――――」

 

鶴丸が彼女の名を呼ぶと、ぴくんっと彼女の肩が微かに揺れた

 

「り、ん・・・・・・さ・・・っ」

 

頭の中が朦朧とする

まるで、熱に侵されたかのように ふわふわとする

 

何も考えられなくなりそうになる――――

 

このまま、彼に全てを委ねてしまえばどんなに楽だろうか

 

沙紀はそっと、自分の胸に手を当てた

どきんどきんと脈打つ鼓動

それは、今にも壊れてしまうのではないかと思うくらいに早鐘を打っていた

 

心臓が破裂してしまいそうなぐらい、胸が苦しい

だけど、不思議とその苦しさが心地良い――――

 

わた、し、は――――

 

このまま彼に身を任せてもよいのだろうか・・・・・・

鶴丸に触れられるのも、こうして口付けされるのも、何もかもが愛おしく感じる

 

彼を満たしてあげたい

彼の望みを叶えてあげたい

 

そんな感情が沙紀の中で芽吹き始めていた

 

「りんさん――――」

 

沙紀が、すっと鶴丸の背に手を回す

 

「沙紀・・・・・・?」

 

一瞬、沙紀の行動に驚いた鶴丸が大きその金の瞳を見開くが

次の瞬間、嬉しそうに微笑んだ

 

「・・・・・・いいのか?」

 

その言葉が何を意味するか

分からないほど、沙紀も子供ではない

 

少し恥ずかしそうに頬を赤らめながら、沙紀は小さく頷いた

すると、まるでそれかの様に合図に、鶴丸がもう一度彼女の唇に己のものを重ねた

 

今度は優しく、そっと触れるだけの口づけ――――

ちゅっと音を立てて、鶴丸はゆっくりと唇を離すと そのまま、沙紀を抱きしめた

 

そして、耳元で囁く様に

 

「沙紀――――愛している」 

 

その声には、どこか切なさが含まれていた

 

その声を聞いた途端、沙紀の胸がぎゅっと締め付けられるような痛みを感じた

 

この気持ちはなんなのだろう?

どうしてこんなに苦しいのだろう?

 

わからない

でも――――嫌じゃ、ない

 

「沙紀」

 

そっと甘く名を呼ばれ、沙紀がその躑躅色の瞳を一度だけ瞬かせた

まるでそれは、神聖な儀式のようで――――

 

鶴丸から交わされる口付けが、誓いの証のようで

沙紀に降り注いでくる

 

再び重なった唇が、熱を帯びていく

角度を変え、何度も何度も繰り返されるそれに、沙紀がたまらず鶴丸の着物をぎゅっと掴んだ

 

「ん、は・・・・・、りんさ、ん・・・・・・」

 

呼吸する暇すら与えてもらえず、次第に息が上がり始める

沙紀の息が上がってきたのに気付いた鶴丸が、ようやくその動きを止めてくれた

 

しかし、それも束の間

すぐにまた口付けが降ってきた

 

鶴丸の舌が沙紀の唇を割って口内に侵入してくる

歯列をなぞられ、舌同士を絡ませ合う

互いの唾液が混じり合い、沙紀の口から飲み込みきれないそれが零れ落ちた

 

それでも鶴丸は止める事をせず、何度も何度も深い口付けを繰り返してくる

唇の端から零れる銀糸

 

もうどちらのものなのか分からない程、混ざり合ったそれが寝台に落ちて小さな染みを作った

 

どれくらいの時間が経ったのだろうか

 

やっと解放された時には、沙紀の身体からはすっかり力が抜け落ちていた

寝台で鶴丸が支えてくれていなかったら、きっとその場に崩れ落ちていたに違いない

 

「・・・・・・っ、ごめ、なさ・・・・」

 

「馬鹿、きみが謝る必要なんてないだろう?」

 

そう言って、鶴丸が優しく頭を撫でてくれる

それだけの事なのに、何故か涙が出そうになった

 

どうして泣きたくなるのか、自分でもよくわからなかった

けれど、今はただこうしていたかった

 

沙紀は鶴丸の胸に顔を埋めると、そのまま目を閉じた

トクントクンと聞こえてくる規則正しい心音が、沙紀の耳に心地よい

 

その時だった

 

「沙紀――――きみを、抱きたい」

 

「・・・・・・・・・・・っ」

 

はっきりとそう言われて、沙紀がかぁっと頬を赤く染める

 

答えなど決まっていた

彼を拒む理由などない

 

沙紀が真っ赤になりながら小さく こくん と頷いた

 

すると、鶴丸の金の瞳が優しく細められた

余りにもその顔が優しそうで、沙紀の心臓がどきんっと跳ねる

 

鶴丸は、そっと沙紀を抱きしめると、首筋に吸い付くように口付けた

 

「ん・・・・・・っ」

 

ぴくんと沙紀の肩が震えた

 

「沙紀――――」

 

甘く名を呼ばれ、沙紀の鼓動がどんどん早くなっていく

鶴丸はそんな沙紀を優しく撫でながら、その唇で首から鎖骨、胸元へと赤い花を散らしていく

 

「・・・・ぁ、あ、の・・・・・・っ」

 

かぁっと、言うのが恥ずかしいのか

沙紀が頬を赤く染めながら

 

「その、あまり目立つ場所は――――」

 

沙紀のその言葉に、鶴丸が「・・・・・・悪い」と声を洩らした

そして、彼女の白衣の上からそっと、そのふくよかな胸に触れた

 

「・・・・・・ぁ・・・」

 

ぴくんと微かに、沙紀の身体が震える

その反応に気を良くしのか、鶴丸はそのままその柔らかな膨らみを揉んでいく

 

鶴丸の手の動きに合わせて形を変える乳房

その頂にある薄桃色の突起を指先で摘むようにして刺激を与える

 

「ンン・・・・・・ぁ、あん、っ・・・・」

 

沙紀がたまらず甘い吐息を漏らし始めた

 

その声に、鶴丸の中で何かが音を立てて壊れたような気がした

 

沙紀の胸を覆っていた白衣を脱がせると、その白い肌を露にする

そして、鶴丸は彼女の胸を口に含んだ

片方は手で、もう片方は舌を使って執拗に攻め立てる

 

時折強く吸ったり甘噛みをしたりしながら、彼女の身体を貪っていった

 

「ぁん・・・・・・っ、は、ぁ・・・・・、りん、さ・・・・・・っ」

 

胸を愛撫された事で、身体が敏感に反応してしまう

両方から違う刺激が沙紀を執拗に攻め立ててられ、気がおかしくなりそうだった

 

「や・・・・・・ンンっ、ああ・・・・・っ」

 

沙紀の下腹部の奥がきゅんっと疼き始めた

無意識のうちに太腿を合わせている事に気付かないまま、鶴丸から与えられる快楽に身を委ねてしまいそうになる

 

それでもなお、沙紀の胸を味わうのを鶴丸は止めなかった

 

何度も何度も、薄桃色の突起を舌で転がしたり、甘噛みしたりして刺激していく

そして、もう片方の手で執拗なまでにもう一方の胸を揉みしだいていった

 

「あ・・・・・・だ、だめぇ・・・・っ」

 

沙紀が耐えられなくなりそうに、思わす声を洩らした

瞬間――――

目の前がちかちかとして、光が点滅する

下腹部の奥がきゅんっきゅんっと疼くのが増していく

 

「あ、ああ・・・・・・っ、は、ぁ・・・・・・」

 

初めての感覚に戸惑っていると、不意に鶴丸の口が離れた

 

ようやく解放された胸を見てみれば、そこは真っ赤になって膨れ上がり、まるで熟れた果実の様に美味しそうになっていた

薄桃色のそこはもうすっかり硬く立ち上がっている

 

それを満足そうに見つめながら、鶴丸が笑みを浮かべた

 

恥ずかしい・・・・・・っ!

 

自分の胸なのに見ているだけで、恥ずかしくなり

沙紀がたまらず顔を横に向け、視線を逸らす

 

だが、鶴丸はそんな沙紀の様子に気付いていながらも、わざと彼女の名を呼んだ

 

「沙紀――――俺を見てくれ」

 

「・・・・・・・・・っ」

 

沙紀が、真っ赤になりながら首を横に振った

 

「沙紀・・・・・・」

 

ふと、沙紀の顔に影が掛かる

恐る恐る振り返ると、鶴丸の顔がすぐ傍にあった

 

「・・・ぁ・・・・・・」

 

その美しい金の瞳を目が合う

 

「り、ん・・・・・・」

 

そっと、鶴丸の手が沙紀の頬に触れる

 

彼女は知らないのだ

自分がどんなに魅力的な女性なのかを――――

 

だからこそ、もっと知ってほしいと思った

自分がどれほど沙紀を愛しているのかを

 

そのまま口付けが降り注ぐ

 

「沙紀――――」

 

甘く名を呼ばれ、沙紀が微かに「ん・・・・・・」と、声を洩らした

そんな彼女に、鶴丸はもう一度深い口づけをする

今度はすぐに離す事なく、互いの舌を絡ませ合いながら激しく求め合った

 

その口付けが熱を帯び、熱いものへと変わっていくのに時間がかからなかった

 

やがて、鶴丸の唇が離れると、二人の間に銀糸が伸びる

それがぷつりと切れて、沙紀の頬に落ちた

その感触にすら感じてしまったのか、彼女がふるっと身体を震わせる

 

そして、その手がゆっくりと下に伸びていき――――

鶴丸の手に重なった

 

驚いたのは、他でもなく鶴丸だった

沙紀が頬を真っ赤に染めたまま見上げる

 

そして、消え入りそうな声で――――

 

 

 

――――お願いします

 

 

 

その言葉に、鶴丸がごくりと喉を鳴らした

 

「沙紀・・・・・・」

 

彼女の顔は真っ赤だった

耳まで赤くして――――どれだけ勇気がいっただろう

 

だから、鶴丸も「ああ――――」と頷くと、彼女の唇に口付けた

 

二度、三度と繰り返すうちに、沙紀の手が知らず鶴丸の首に絡まっていた

鶴丸はそのまま彼女の腰紐をしゅるっと解く

 

露になった彼女の雪の様に白い四肢が彼女の美しさを一層引き立てていた

 

 

「沙紀、綺麗だ・・・・・・」

 

 

鶴丸のその言葉に、沙紀がますます顔を赤らめる

そんな彼女が鶴丸には愛おしくて仕方なかった

 

鶴丸がその手を彼女の秘部にそっと当てる

既にそこはとても潤っていて、下着越しでも分かる程だった

 

指先で割れ目に沿ってなぞっていく

 

「・・・・・・ぁ、は、ぁ・・・・ンンっ・・・・り、りんさ・・・・・・っ」

 

沙紀が甘い声を上げる

何度か往復させると、その度に甘い声が沙紀のその口から零れ落ちた

 

その様子に気をよくしたのか、鶴丸の指の動きが激しくなる

そして、ある一点を掠めた瞬間――――

 

沙紀の身体が大きく跳ね上がった

 

それに気付いた鶴丸は、執拗に同じ場所を攻め立てた

そのたびに、沙紀の身体がびくんっ、びくっと反応する

 

その反応が可愛らしくて、鶴丸は何度も何度も執拗に攻め続けた

 

「あ、ンン・・・・・・や、っ、だ、めぇ・・・・・・っ、はぁ・・・・・ああっ」

 

すると、沙紀の喘ぎ声が徐々に大きくなる

それと同時に、くちゅくちゅという水音が聞こえてきた

 

沙紀が恥ずかしそうに真っ赤な顔を背ける

だが、それでもなお攻め立てるのを止めなかった むしろ、どんどん激しくしていく

 

その動きに、沙紀のそこはもう洪水のように溢れ出し、シーツに染みを作っていった

それでもなお、鶴丸の手が止まる事はなかった

 

執拗なまでに攻めていく

 

「んっ、ぁ・・・・・・あ、ああ・・・、ああ――――っ」

 

瞬間

沙紀がたまらず達してしまった

 

沙紀のそこからは大量の蜜が流れ落ちていく その様子を見て鶴丸は満足げに微笑んだ

 

そんな彼の視線を感じ取ったのか、沙紀が恥ずかしそうに身を捩った

だが、鶴丸はそのまま彼女の足を大きく開かせると、彼女のそこに顔を近づけていった

 

何が行われるのか察した沙紀が慌てて止めようとするも

それよりも早く鶴丸の舌が彼女の中に入ってきた

 

「あ、ああ、だ、だめえ・・・・・・っ」

 

瞬間、沙紀が身体を仰け反らせた

 

ぬるっとしたものが自分の中に入ってきた事に驚きを隠せないのと同時に、今まで感じたことのない快感が沙紀を襲った

 

自分の一番敏感な部分を舐められているという羞恥心からか

それともそれを上回る快楽からか

 

沙紀の躑躅色の瞳からは大粒の涙がぽろぽろと流れ落ちた

 

だが、それは恐怖からくるものではなく、ただひたすらに気持ち良いからだというのが、鶴丸にも分かっていた

 

だからこそ、沙紀のその場所にしゃぶりつき丹念に丁寧に舐め上げていく

 

ぴちゃぴちゃと厭らしい音を立てながら、彼女の秘部を味わっていく

 

「――――っぁ、やっ・・・・・・、そこ、だ、めっ・・・・・・ンン、あ、ああ・・・・・・っ」

 

次第に、沙紀の声が切羽詰まったものになっていく

 

そして――――

 

再び沙紀が絶頂を迎えた

沙紀のそこがひくついているのが分かった鶴丸は再び舌を這わせた

 

その感触に、沙紀が身体を震わせる

鶴丸が再び彼女の中に侵入すると、今度は先程よりも深く、激しくしていく

 

「あ、ンン・・・・・・っ、は、ぁ・・・ぁ・・・・・・んんっ」

 

そのたびに、沙紀は甘い声で鳴き続けた

 

やがて、鶴丸のそれが引き抜かれると、沙紀はぐったりとして荒い息を繰り返していた

 

「はぁ・・・・・・ぁ・・・・、ふ、あ・・・」

 

それを見届けると、鶴丸は自分の着物を脱いでいった

そして、沙紀に覆いかぶさると、彼女の足を持ち上げ己の猛ったものをゆっくりと挿入していく

 

瞬間、沙紀の下腹部の奥がきゅううっと締め付けられる感覚に捕らわれる

 

「・・・・・・っ、ぁ・・・」

 

その大きさに、沙紀が苦しそうな表情を浮かべるも、鶴丸はそのまま奥まで一気に突き上げた

 

「ああ―――――っ」

 

その衝撃で、沙紀の口から悲痛とも取れる声が上がる

だが、それも束の間だった すぐに痛みは消え去り、代わりに快楽だけが沙紀の中を埋め尽くしていった

 

「沙紀・・・・・・は、ぁ、平気、か・・・・・・?」

 

鶴丸がそう尋ねると、沙紀は涙を流しながらこくこくと頷いた

 

「馬鹿、泣くな」

 

そう言って、そっと沙紀の涙を手で拭う

すると、沙紀は小さくかぶりを振って

 

「違うの・・・・・・りんさんとひとつになれたのが嬉しくて・・・・・・」

 

そう言って、涙を流しながら笑う彼女は とても綺麗だった

 

「ああ、俺も――――嬉しい」

 

互いに求め合うように唇を重ね合う

最初は触れるだけの口付けだった

だが、それが次第に深いものへと変わっていく――――

 

互いの舌を絡ませ合い、唾液を交換しあうような激しいものだった

 

そして、そのまま律動を開始した

 

最初はゆっくりした動きから徐々に激しさを増していく

 

「あ、あンン・・・・・・っ、り、りんさ・・・・・・っ、ああ」

 

それに比例するかのように沙紀の声も大きくなっていった

 

ぱんっ、ぱちゅっと肌同士がぶつかり合う音が響く

その度に、沙紀の口からは甘い声が漏れ出ていく

 

やがて、沙紀が一際大きな声を上げたと思うと、次の瞬間には達していた

 

だが、それでもなお鶴丸は動きを止めなかった むしろ、ますます激しくしていく そして――――

沙紀の中に熱いものが注ぎ込まれた

 

それと同時に鶴丸の動きが止まると、彼は優しく名を呼び沙紀を抱き寄せた

 

「・・・・・・ぁ、りんさ、ん・・・」

 

二人はそのまま暫く抱き合っていた

 

しばらくして、鶴丸は沙紀の中から自身を引き抜くと、彼女の隣に横になった

すると、沙紀が甘えるようにして彼の胸に顔を埋める

 

鶴丸は、そんな彼女を愛おしげに見つめながら、頭を撫でた

それが心地よかったのか、沙紀が次第に鶴丸の腕の中ですぅすぅと眠り落ちていった

 

そんな沙紀の様子に鶴丸はくすっと微笑みながら

彼女の額に口付けして、その瞳を閉じたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ、鶴のネタが尽きそうwww

いや、まだ頑張るけどね笑

 

2023.02.23