◆ 五条悟 「本編 第1話 紅玉14.5」
(呪術廻戦夢 「深紅の冠 ~鈺神朱冥~」 より)
「あ、あの……悟さ、ん……」
この時、凛花は逆に色々ミスったかもしれない、と思った。
いつもなら、東京の五条家本家に来た場合、凛花用の部屋に通されるのだが……。
何故か、今日は五条と一緒に五条の私室に通されていた。
しかも、どうしてか人払いまでされてしまった。
絶体絶命とは、まさにこの事である。
「凛花ちゃんさ、マンションじゃなくて本家なら、僕から逃れられると思った?」
そう言って、どんどん後ろへと追いやられる。
気が付けば、凛花の後ろには最早壁しか無かった。
「そ、そういう、訳、で……は……」
しどろもどろになりながら、凛花が視線を思わず逸らす。
すると、五条が「ふーん」と言いながら、どんっと凛花の横の壁に、手を付いた。
そして、ゆっくりと顔を近づけると、
「甘いよ、凛花ちゃん。本家の主は僕だよ?」
「さ、悟さ――んんっ」
「悟さん」と呼ぼうとしたが、その言葉は、五条の唇によって塞がれてしまった。
ぐっと、腰に回された手に、力が籠もる。
そのまま、五条は凛花を抱き寄せると、その唇を貪った。
「……っ、ぁ……は、ン……っ、さ、とる、さ……っ」
角度を変えて、何度も何度も凛花の唇に口付けを落としてくる。
堪らず、凛花が五条の上着を掴むと、五条は気分を良くした様に、くすっと笑みを浮かべ、
「ほら、もっと口開けて」
「え……?」
頭がぼうっとして、言われる意味が分からない。
すると、五条は凛花の頭を押さえると、上を向かせた。
必然的に唇が開く。
そこを狙ったかの様に、五条の舌が凛花の唇を割って入ってきた。
「……ぁ……っ、ふ、ぁ……ンン、ま、待っ……」
凛花が、「待って」と言おうとするが、五条は待ってはくれなかった。
凛花の口内を犯す様に、舌を絡める。
激しく吸われて、舌先が痺れてくるが、五条の口付けは止まらなかった。
何度も角度を変えて、凛花の唇を貪ってくるそれに、次第に凛花の意識が朦朧としてきた。
だが、それだけでは終わらなかった。
五条が、凛花の脚の間に自分の片足を入れてきたのだ。
まるで、脚を割り入れてくる様な動きに、凛花はぎょっとした。
まさか……とは思ったが、五条の足は止まらなかった。
ぐっと凛花の股に自分の片足を押し付けてくると。凛花の脚の間を刺激してきたのだ。
「……っ、は……ん……っ」
その刺激に、凛花の腰がびくっと跳ねる。
必死に五条の胸を押して、何とか離れようとするが、五条の力に勝てる訳がなく……。
しかも、口付けは更に深くなり、口内を蹂躙される様に犯してくる。
そして、とうとう立っていられなくなったのか、凛花がずるずると床に座り込みそうになった時だった。
だが、それすらも許さないかの様に、五条の手が凛花の後頭部に回り、ぐっと押さえ付けられる。
そして、凛花の脚の間に差し込んでいた片足を、ぐいっと突き上げる様に力を入れたかと思うと、更に強く刺激してきたのだ。
「……ぁ、ンン……っ」
その瞬間、びくりと凛花の身体が強張ると同時に、がくっと膝の力が抜けたのが分かったのか、五条の足が離れた。
そして、しゃがみ込みそうな凛花の身体を五条が抱き留める様にして支えると、口付けていた唇を漸く離した。
その途端――がくっ 凛花の身体から力が抜ける。
そのまま、五条に寄り掛かる様に倒れこんだ。
肩で息をする凛花を見て、五条がふっと微かにその口元に笑みを浮かべると、凛花の耳元で囁く様に、
「ねぇ、凛花ちゃん――言ったでしょ? おしおきするって」
「……っ、そ、んな……ぁ……っ」
それ以上は言葉には出来なかった。
何故なら、凛花が抗議の声を上げようとした瞬間、五条の指先が凛花の太腿をつーっと伝い始めたのだ。
しかも、ゆっくりと太腿を愛撫しながら……。
そして、その指先は徐々に内腿へと入って来る。
まるで、今から何をされるか分かってしまった様な気分になり、一気に凛花の顔に熱が集まった気がした。
しかも……いつの間にか着ていたインナーが捲られている事にも気付き……更に頭に血が上るのが分かった。
そんな凛花に構わず、五条の手が更に内腿を伝い、脚の付け根へと伸びていく。
「……っ、ま、待って……っ、悟さ――」
慌てた凛花が、五条から離れようと胸を押すが、やはり五条の身体はびくともしなかった。
それ所か、逆にその手を掴まれて、壁に縫い付けられる様に押し付けられてしまう。
そして、もう片方の手が凛花の顎を掴むと、上向かされたかと思うと、五条の唇が再び凛花の唇を塞いだ。
「ぁ……っ」
ぴくんっと、凛花の肩が震えた。
だが、五条に唇を塞がれてしまって、上手く声が出せない。
「ン……っ、は、ぁ……っ」
五条の舌が凛花の口内を蹂躙する様に動き回ると、また身体の力が抜けていくのが分かった。
そして、その隙を狙っていたかの様に、五条の指先が凛花の下着の線をなぞる様にして触れてきたかと思うと、ぐっと指の腹で押してきたのだ。
「……っ」
その瞬間――びくんっと凛花の身体が跳ねる。
だが、そんな凛花を宥める様に、今度は優しく何度もそこを撫でてきた。
「っ、さと……」
恥かしさの余り、慌てて凛花が声を上げようとするが、瞬く間に口付けが深くなる。
そのまま、何度も口付けを交わしながら、五条の指先は下着越しに凛花の奥を刺激してきた。
そして、もう片方の手で器用に凛花の上着のボタンを外していく。
すると、露になった下着の線を今度はゆっくりなぞる様にして触れてきたのだ。
「ン、ぁ……っ、は、ぁ……ンん……っ。だ、だめ……っ、こんな、明るい、の、に……っ」
今は、まだ昼間だ。
しかも、ここは五条家本家の敷地内で、目の前の戸も開いている。
凛花が顔を真っ赤にして拒否する様にそう言うと、五条はやはりくすっと笑みを浮かべて、
「なんで駄目なの? 言ったでしょ。本家の主は僕だって。それに――」
次の瞬間、耳元に唇を寄せられたかと思うと、その場所に舌を這わされたのだ。
「ぁ……っ」
びくんっと、凛花の身体が震えた。
くちゅっと濡れた音がダイレクトに鼓膜を揺さぶって来て、思わず首をすくめてしまう。
すると、今度は首筋に唇を落とされて、強く吸い付かれた。
まるで所有印を付けるかの様に何度も強く吸い上げられるそれに、凛花の身体が震える。
「皆、本家の者は知ってるから気にしなくていいよ。僕と凛花ちゃんの関係――」
そう言ったかと思うと、再び五条の唇が凛花のそれに重なった。
今度は、最初から深い口付けだった。
「……っ、ぁ……ふ、ぁ……っ、は……ン……っ」
舌と舌が絡み合い、唾液が混ざり合う。
逃れられない――。
そう、凛花は思った。
五条の手が凛花の胸の膨らみに触れてくる。
下着の上から触れていただけの指先は、下着の下に入り込むと、直接その柔らかなふくらみに触れてきたのだ。
それと同時に、五条の指先は突起を見つけると、きゅっとそれを摘み上げてきた。
「ンン……っ」
その瞬間――びくんっと凛花の身体が揺れる。
だが、それでも五条の口付けから逃れる術もなく、されるがままだった。
五条の指先が凛花の突起を摘み上げ、くりくりと指の腹で転がしてくる。
「ぁ……っ、は、ぁ……ん……っ、ゃ……、だ、だめ……、待っ……」
その度に、凛花の口からは甘い吐息が零れた。
そして、その口付けも更に深くなっていく。
次第に、頭がぼんやりしてきて、思考が上手く纏まらない。
脳がとろとろに溶かされていく様で、凛花はただただ、五条からの行為を受け入れるしかなかった。
そして、それと同時に五条の手は、凛花の胸の膨らみを揉みしだき始めた。
「ンっ……、は、ぁ……ああ……っ、さと、る、さ……っ」
凛花が、堪らず声を上げてしまう。
時折、指先が突起を撫でたり摘んだりすると、その度にびくっと身体が震える。
だが、その間もずっと口付けは続いていて、どんどん身体から力が抜けていった。
そんな凛花を他所に、五条の指先は止まる事はなかった。
寧ろその動きは徐々に激しくなっていくばかりだ。
やがて、五条の指が胸から離れていく頃には、凛花の身体からは力が完全に抜け落ちていた。
ぐったりと、五条に寄り掛かる様に倒れ込む凛花の身体を、五条の手が横に抱え上げる。
いつもなら、ここで凛花はきっと抵抗しただろう。
だが、今の凛花には最早抵抗する力も無かった。
そんな凛花を労わる様に、五条が優しく髪を撫でてくる。
それが酷く心地よくて、凛花はそのままその身を五条に預けた。
「いい子だね、凛花ちゃん」
五条の声が気持ち良い。
そう思っていると、五条は凛花を奥の続き部屋に連れて行った。
そこは五条の寝室で、既に布団が敷いてあった。
「あ……」
その事に気付いた凛花が、恥ずかしさのあまり俯く。
だが、次の瞬間にはもう五条の腕の中に収まっていた。
しかも、そのまま布団の上に押し倒されてしまう。
「さと――」
「悟さん」と呼ぼうとした瞬間、再び唇を塞がれてしまう。
「……んっ、ぁ……、は、ぁ……ん……っ」
角度を変えて、何度も何度も交わされる口付けに、凛花の顔が次第に蕩けていく。
潤んだ深紅の瞳で五条を見つめると、五条はくすっと笑みを零して、
「凛花、可愛い」
そう言って、ちゅっと軽く口付けてきた。
だが、次の瞬間にはまた深く口付けられる。
「んっ……、ふ、ぁ……は……っ、ン……」
今度は先程よりも激しく口内を蹂躙される様に犯されて、ますます思考が蕩けていくのが分かった。
もう何も考えられない――そう思った時だった。
五条の手が、凛花の太腿に触れてきたかと思うと、ゆっくりと脚の付け根へと伸びていったのだ。
びくんっと、凛花がその身体を震わせた。
だが、口付けは止まなかった。
五条の舌が、歯列をなぞり、舌同士を絡ませてくる。
互いの唾液が混じり合い、凛花の口から飲み込みきれないそれが零れ落ちた。
「ん……ふ、ぁ……っ、さ、とる、さ……っ」
息苦しさと、徐々に頭の芯から痺れていくような感覚に支配されていく。
次第に何も考えられなくなっていき、気がつけば凛花の手が五条の上着をぎゅっと握っていた。
すると、五条の手が凛花のそれに重なって、優しく握られる。
「ぁ……」
その瞬間、何故かほっとした様な気分になった。
すると、五条は優しく微笑みながら、すっと凛花のはだけ掛けているシャツとインナーを脱がしていった。
あっという間に上半身が露になり、スカートも脱がされてしまう。
下着1枚という姿にさせられて、恥ずかしさのあまり顔を背けると、五条がくすっと笑みを零しながら、
「綺麗だよ、凛花――」
そう言ったかと思うと、再び凛花の唇を塞いできた。
だが、今度の口付けは直ぐに離れていき、代わりに首筋に唇を寄せられる。
そして、強く吸い上げられたかと思うと、今度は胸元にも五条の唇が落ちてきた。
「ぁ……っ、ン……、は、ぁ……っ」
凛花が、ぴくんっと肩を震わす。
五条の唇は、まるで凛花の肌を味わうかの様に、ゆっくりと下りていった。
そして、臍の辺りまでくると、そこにも口付けられて強く吸い上げられてしまう。
それと同時に、五条の手が凛花の身体を這っていったかと思うと、ブラジャーのホックを器用に外した。
「ぁ……待っ……」
羞恥の余り、凛花が顔を真っ赤にして慌てて手で胸元を隠そうとするが、五条の手がそれをやんわりと抑えた。
そして、下着を上にずらされて、凛花の大きな胸がぷるんっと露になった瞬間――今度はその先端に吸い付いてきたのだ。
その瞬間――びくんっと凛花の身体が震えた。
そして、五条の手がゆっくりと動き始める。
片方は胸のふくらみを揉んだり摘んだりして弄びながら、もう片方の胸の先端を口に含み舌先で転がしたりしてくる。
「ぁ……ああ、ン……っ、は、ゃ……ぁ……っ、さと、る、さ……っ」
その度に、びくんっと凛花の腰が跳ねた。
瞳を潤ませ、懇願するかの様にその手で、五条を押し戻そうとする。
だが、その手に力はなく、抵抗らしい抵抗もまともに出来ていなかった。
そして、更に強く吸われたりする度に、甘い声が上がるのを凛花は抑える事が出来ないでいた。
すると、五条が今度は空いている手で太腿に触れてくる。
そのまま脚の付け根へと滑らせると、下着越しに秘部に触れてきたのが分かった。
「ゃ……っ、そこは……だ、め……っ」
慌てて凛花が足を閉じようとするが、既に遅く五条の手がそこに触れてきた。
しかも、指先で割れ目に沿ってなぞる様に動かされたのだ。
「あぁ……っ」
その瞬間――びくびくんっと凛花の身体が跳ねた。
同時に甘い声が上がる。
だがそれでもなお、五条の手は止まる事はなかった。
寧ろより一層激しく動いてくる手に、凛花が身体を震わせた。
「ぁ……、だ、めぇ……っ、悟さ……ああっ」
五条の指先が、下着越しに凛花の花芽に触れてくる。
その瞬間――今まで感じた事がない程の強い快楽が押し寄せてきたのだ。
「……っ、あ……、ああ――っ! は、ぁ……ンっ……ゃ……ぁあ……っ」
びくんっと身体が跳ね上がり、背中が大きく仰け反ったかと思うと、凛花のその身体は再び布団の上に落ちた。
肩で息をしながら、深紅の瞳を潤ませる凛花の姿に、五条の喉がごくりと鳴った。
それから、その碧色の瞳を嬉しそうに細める。
そして、すっと凛花の髪をひと房掬うと、そのままその髪に口付けを落とした。
「ぁ……っ」
知らず、凛花の顔が朱に染まる。
「凛花――その顔、他では禁止」
そう言ったかと思うと、再び五条の唇が凛花のそれを奪った。
深い口付けを交わしながら凛花の全てを食い尽くす様に、五条の舌が凛花の唇を割って入ってくると、彼女の舌を絡め取ってくる。
そして、何度も角度を変えながら深い口付けを交わしていると、再び次第に頭がぼうっとしてきだした。
だが、それでもなお五条からの行為は止まらなかった。
むしろ激しさを増していったのだ。
「凛花――」
甘く名を呼ばれ、凛花がぴくんっと肩を震わす。
だが、次の瞬間には再び唇を塞がれてしまう。
「……っ、ふ、ぁ……っ、ン……、は……っ、ぁ、ん……っ」
五条の舌は凛花の口内を蹂躙し、彼女の舌を強く吸い上げてきたかと思うと、今度は歯列をなぞる様にして舐め回してきたのだ。
凛花が吐息を零すと、それを全て飲み込むかの様に、五条の口付けが深くなった。
それと同時に、五条の手が凛花の身体を這い回り始め、胸元や脇腹から腰へとその指先を動かしていく。
そして、凛花のそのふくよかな胸にその手を沈ませてくる。
その瞬間――びくんっとした衝撃が走り、凛花は思わず腰を浮かせてしまった。
すると、今度はその大きな手が凛花の胸を揉みしだき始めたのだ。
「ン……っ、ぁ……は、ぁ……ん……っ」
堪らず、凛花が声を漏らすが、再び口付けが降ってくる。
五条は、深い口付けを交わしながら、もう片方の手で凛花の太腿へと伸ばしていった。
そしてその手は、下着の隙間から中に入ってきたかと思うと、直接秘部に触れてきたのだ。
「……ぁ……ああ……っ!」
凛花が、びくんと大きく身体を跳ねさせた。
その瞬間に唇も離れてしまうのだが――直ぐに五条の唇が追い掛けてきて、そのまま深く口付けられる。
その間も五条の手は止まらず、むしろ激しさを増していた。
その度に、びくんっと身体を震わせて声にならない悲鳴を上げる凛花の姿に、五条も興奮していくのが分かった。
「可愛い。俺の――俺だけの凛花」
そう耳元で囁かれた瞬間、凛花の身体がぶるっと震えた。
同時に五条の指先が花芽に触れた瞬間、一際大きく身体が跳ね上がる。
その反応を見逃さずに、五条の手がそこばかりを狙って執拗に責め立て始めたのだ。
「ぁ……ああ……っ、は、ぁあん……っ、ゃ……だ、めぇ……っ、さと、る、さ……っ」
その度に強烈な快感が押し寄せてきて、凛花は甘い声を上げ続けた。
だが、それでもまだ絶頂を迎える程の刺激ではなく、もどかしさだけが募っていくばかりだった。
そんな凛花の身体に再び口付けると、今度は首筋から鎖骨にかけて強く吸い上げていくと、そこに赤い華を咲かせていった。
そして更に下へと下りていき、胸元にも口付けを落とすと、強く吸い上げたのだ。
それはまるで所有印を付けるかの様に何度も何度も繰り返されて、凛花はその度に身体を震わせた。
五条の指先が動く度に甘い声が漏れ出て、身体の奥底から何か熱いものがこみ上げて来るのが分かった。
それに比例するかの様に、どんどん呼吸が荒くなり思考が蕩けていく。
だめ……もう……っ
そう思った時だった――今までよりも強い刺激を与えられ、凛花の身体が大きく仰け反った。
それと同時に目の前が真っ白になる程の衝撃に襲われて――意識が飛びそうになる。
すると、寸前の所で五条はくすっと笑みを浮かべ、
「駄目だよ、凛花。意識なんて飛ばさせてあげないから――」
そう言ったかと思うと、そのまま秘部に顔を近づけていく。
瞬間、ぎくりと凛花の顔が強張った。
「ゃ……、だ、駄目……っ、ぁ……ああんっ!」
慌てて、五条を止めようとしたがそれは叶わなかった。
五条が、下着越しにそこに舌を這わせ始めたのだ。
びくんっと凛花の身体が震えた。
同時に一際大きな声が上がる。
だが、それでもお構いなしとばかりに何度も舐められてしまい、その度に凛花の身体がびくんびくんっと小刻みに跳ねた。
すると、今度は下着の隙間から指が入ってきてしまい、中に入ってくるなり激しく動かされたのだ。
しかももう片方の手で胸を揉まれているものだから堪らない。
「ぁ……ああ、ん……っ、は、ぁあ……っ、や……だめぇ……っ」
思わず、甘い声が零れる。
五条の指先が動く度に、腰が跳ね上がりそうになり思わず五条の頭を押さえた。
しかし、力が入らず引き剥がす事は出来ずに、逆にもっとして欲しいと言わんばかりに押し付ける様な格好になってしまったのだ。
そんな凛花に、五条がくすっと笑みを零しながら、
「凛花――おねだり上手くなったね」
そう言ったかと思うと、今度は直に凛花の秘部にその舌を這わせてきたのだ。
「ちがっ――ぁ、ああ……っ!」
だが、抗議の声はすぐに甘い喘ぎ声へと変わってしまった。
五条の舌が花芽に触れてきたからだ。
その瞬間に背筋を走り抜ける様な強烈な快感に襲われて、凛花は背中を大きく仰け反らせた。
そして、そのまま絶頂を迎えてしまったのである。
しかしそれでも尚、五条の行為は止まらなかった。
今度は舌先を膣内へ侵入させていくと、中を掻き回し始める。
「ンん……っ、は、ぁ……ああ……っ、ま、待っ……だ、め……、だめぇ……っ!」
その刺激だけでもどうにかなりそうだったが、更には同時に親指で陰核を刺激してきてしまい、凛花は堪らず身体を仰け反らせた。
だがそれでも、五条の舌の動きは止まらないどころか激しさを増していったのだ。
そして遂に、その時がやってきてしまう。
今まで感じた事のない程の強烈な感覚が全身に駆け巡ると、身体の奥から何か熱いものがせり上がってくるのが分かった。
「ぁ、ああ……っ!」
それは直ぐに限界を迎え――凛花は果ててしまったのである。
だが、五条の動きが止まる事はなかった。
それどころか更に激しくなっていく一方であるのに気付き、凛花は慌てた様子で、
「ま、待って……っ、おね、が……ぁあ、ん……さと、る、さ――は、ぁ……あん……っ」
止めようと口を開き掛けては、激しい愛撫を受けて言葉を紡げなくなっていった。
そして遂に、再び限界を迎えてしまう。
それでも、五条の行為は止まらないどころか激しさを増していったのである。
それに比例する様に快感も増していき、ついには目の前が真っ白になり何も考えられなくなってしまう程になっていったのだった。
凛花が何度目かの絶頂を迎えると同時だっただろうか……彼女の身体が大きく痙攣すると、一気に脱力し布団に沈み込んだ。
呼吸を整える事すら出来ず、凛花が涙目で五条を睨む。
すると、五条はふっと笑みを浮かべたかと思うと、そっと凛花の耳元に唇を寄せて――。
「言ったでしょ? “おしおき”するって」
そう囁いたかと思うと、耳を舐めてきたのだ。
ぞくっと背筋に甘い痺れが走り、凛花がびくんと身体を震わせる。
しかしそれでもお構いなしとばかりに、五条の手は止まらなかった。
耳の穴の中へと舌先を入れられ、ぴちゃ……と湿った音がダイレクトに響いた瞬間――
「……ぁあ……っ! ン……は、ぁ……ん……っ」
今までとは比べ物にならない程の快感に襲われて、思わず甘い声を漏らしてしまう。
そんな凛花の反応を楽しみながら、更には耳朶を軽く食んできたのだ。
それだけではなく、今度は首筋へと唇を滑らせていくとそこに強く吸い付かれてしまい、赤い華が散らされていく。
そして鎖骨の辺りにも同じように痕を残されるのだが……その間も五条の手は止まらず、凛花の胸への愛撫を続けていた。
指先で転がすようにして弄びつつ、時折きゅっと強く摘まれる度に甘い声を上げてしまう凛花の姿に、五条の口元が弧を描く。
だがそれでもまだ物足りなさを感じたのか、今度は凛花の胸元に顔を埋めると、その先端を口に含み舌先で転がし始めたのだ。
「ぁ……っ、ゃ……ンん……っ、は、ぁ……っ、さと――ぁあ……っ!」
その瞬間――今までとは比べ物にならない程の快感に襲われてしまい、凛花は背中を大きく仰け反らせた。
同時に甘い声が上がるのだが、それでも五条の動きが止まる事はなかったのである。
それどころか更に強く吸い上げられてしまい、鋭い痛みと甘い疼きを同時に感じてしまい、思わず泣きそうになってしまう程だった。
五条が、そんな凛花の目尻に溜まった涙を舐め取る様にして口付けると、そのまま唇を塞ぐように重ねる。
「ン……っ、ぁ……ふ、ぁ……は、んん……っ」
そして舌を差し入れてきたかと思うと、歯列をなぞり、上顎を撫でられる内に、段々と力が抜けていってしまった。
そして舌を絡め取られていくと、凛花の思考回路が蕩けていき何も考えられなくなっていくのだった。
暫くの間そうやって口付けを交わしていたが、やがてゆっくりと唇を離すと互いの舌の間に銀糸が伸びていて、何だか恥ずかしくなってしまい、凛花はさっと視線を逸らした。
そんな凛花に、五条がくすっと笑みを零すと、
「可愛い」
そう言って、ちゅっと軽く触れるだけの口付けを落としてきた。
一瞬、凛花が驚いたかの様に、その深紅の瞳を瞬かせる。
すると、五条はやはりくすっと笑うと、次の瞬間には再び激しい口付けをしてきた。
それと同時に五条の手もまた動き始めたのである。
先程と同じように胸を揉みしだかれながら、時折乳首を摘まれたりして弄ばれてしまう度に、甘い声を上げてしまいそうになるが必死に堪えた。
しかしそれでも身体は正直なのか、びくびくっと反応してしまい、恥ずかしさのあまり顔を背けようとするのだが、顎を掴まれて固定されてしまう。
そして再び深い口付けを交わされたかと思うと、今度は耳たぶを舐められた後に甘噛みされて、ぞくっとする感覚に襲われてしまう。
「ぁ……っ、ま、待っ……、さと、る、さ……んん……っ」
舌先で舐められたり、穴に差し込まれたりを繰り返しながら、時折息を吹きかけられたりする度に、身体が跳ね上がってしまいそうになるが必死に我慢していると不意に耳元で囁かれたのだ。
「凛花って耳弱いよね」
そう言われた瞬間に、一気に顔に熱が集まるのを感じたのだが、それすらも楽しむかの様に何度も繰り返して囁かれる内に、段々と力が抜けてきてしまい抵抗出来なくなっていった。
その間にも五条の手は止まらず、むしろ更に激しくなっていく一方で――その手が、太腿から下着の中にまで侵入してくるのに時間は掛からなかった。
そして、割れ目に沿って指を這わせていき、一番敏感な部分に触れると優しく撫で回してくる。
「んん……っ、ぁ……は、ぁン……っ、ゃ……おね、が……っ、ああ、ん……っ!」
それだけでも十分すぎる程の快感に襲われてしまい、思わず腰を引いてしまうのだが、それを許さないとばかりに、強く抱き寄せられてしまった為、逃げる事が出来なくなってしまった。
そして今度は直接陰核に触れられて擦られ始めると、今までとは比べ物にならない程の強烈な快感に襲われた凛花が、甲高い声で喘いだのである。
だがそれでも五条の手が止まる事はなく、それどころか更に激しく動かされてしまい、一気に絶頂へと押し上げられてしまった。
更に、膣内へ指を侵入させてきて中を掻き回し始めたのだ。
その刺激だけでも意識が飛びそうになる程だったのに、更に追い打ちをかけるかのように親指で陰核を押し潰されてしまい――、
「ああ……っ!」
その瞬間に、目の前が真っ白になったかと思うと絶頂を迎えてしまったのであった。
「……は、ゃ……っ、こ、これ以上、は……も、もう……っ」
凛花が、懇願する様に首を横に振った。
しかしそれでも五条の手は止まらず、それどころか更に激しく動き始めたのである。
そして遂には3本にまで増えた指で中を掻き回されてしまい、くちゅくちゅという水音と共に愛液が溢れ出してしまっていた。
「ンン……っ、ぁ……ゃ、だ、め……っ、悟さ……ああ……っ」
その感覚にすら感じてしまっているのか、凛花の頬はすっかり赤く染まり上がり、呼吸も荒くなっていたのだが……それでもまだ終わりではなかったのだ。
今度は2本の指を挿入させてきたかと思えば、バラバラに動かし始める。
その動きに合わせて腰が浮いてしまうが、止める事は出来なかった。
更には膣内の奥の方にある一番感じる所まで刺激されて、あまりの快感に頭が真っ白になってしまう程の衝撃に襲われてしまう。
だがそれでも五条の手が止まる事はなく、寧ろ激しさを増す一方であった。
そしてとうとう限界を迎えそうになった時――突然、ずるりと指が引き抜かれてしまったのである。
そんな突然の事に驚いている時だった。
今度は何か熱いものが押し当てられたのを感じたのだ。
凛花がびくんっと身体を震わせた。
それは間違いなく五条のもので……。
凛花が、大きくその瞳を見開いた瞬間――五条が小さく笑う気配がしたかと思うと、一気に奥まで突き入れてきたのだ。
「ああ……っ!!」
その瞬間に目の前がちかちかとして意識が飛びそうになる程の衝撃に襲われた。
がそれも束の間の事で、直ぐに激しい抽挿が始まり凛花の唇から甘い悲鳴が上がったのである。
五条のものが動く度に卑猥な水音が響き渡り、その音すらも興奮材料となってしまっているのか、段々と呼吸が荒くなっていくのを感じた。
そして遂には絶頂を迎えてしまったらしく、一際大きく背中を仰け反らせると全身を痙攣させるかのようにして身体を小刻みに震わせたのである。
そんな凛花の姿に満足そうな笑みを浮かべた五条であったが――しかしそれでもまだ終わりではなかったようで……再び動き始めたかと思うと今度は激しく突き上げられてしまったのだ。
「ぁあ……んっ! ゃ……だ、めぇ……っ、動い、ちゃ……っ、は、ぁ……ン……ああっ!」
しかも先程とは比べ物にならない程の快感に襲われてしまい、凛花は背中を大きく仰け反らせる。
そしてそのまま絶頂を迎えてしまったようで膣内が激しく収縮し五条のものを強く締め付けたのだが、それでもまだ止まる事はなく抽挿を繰り返していったのである。
子宮口を突かれる度に、甘い痺れが全身を駆け巡り、頭の中まで真っ白になってしまう程の強烈な快感に襲われてしまう。
「ぁ……ああ、は、ぁ……ん……っ、ゃ……待っ……は、ぁ……ああ、ん……っ」
最早何も考えられずに只々喘ぎ声を上げる事しか出来ずにいると、不意に唇を塞がれてしまい呼吸までも奪われてしまった。
「んん……っ、ふ……ぁ……は、ん……っ」
最初は息苦しさに身を捩っていた凛花だったが、次第にそれも薄れていき、寧ろ自ら舌を絡ませていったのである。
お互いの唾液を交換し合い、飲み込みきれずに溢れ出したそれが口の端から流れ落ちていくが、そんな事などお構いなしとばかりに求め合った。
そんな濃厚な口付けを交わしながらも行為は止まる事なく続けられていた為か、呼吸も儘ならない状態で酸欠状態に陥りつつあったらしく、段々と凛花の意識が朦朧としてきたのだが――それに気付いたらしい五条によって漸く唇を解放されたのである。
「は、凛花……」
五条が、熱い吐息を零す。
そっと、愛おしそうにその頬に触れて、ゆっくりと撫でてきた。
そんな五条に、凛花は身体の奥がきゅっと締められる感覚に囚われる。
「悟、さ……ん」
お互いに、見つめ合い、その瞳に姿を映すと、どちらからともなく、再び唇を重ね合った。
まるで、何度も、何度も繰り返される口付けに、酔う様に。
凛花がその手を、五条の首に回すのにそう時間は掛からなかった。
すると、五条もそれに応えるかの様に、凛花を強く抱きしめた。
瞬間――ぐっと、五条の動きが一層早くなった。
「ああ……っ!」
凛花は堪らず悲鳴を上げると、必死に五条にしがみ付いた。
しかしそれも直ぐに甘い矯声へと変化していき、再び絶頂を迎えてしまった様で、身体を大きく痙攣させてしまっていたのだが……そんな事などお構いなしとばかりに、抽挿を繰り返す五条によって何度も何度も絶頂させられてしまう羽目になってしまったのだった。
その度に、身体の中に五条の熱いものを出されて、凛花は更に深い快楽へと堕ちていったのである。
そんな状態がどれ程続いた頃だろうか。
それからも、何度も何度も求められ続け、もう何度達したか分からない程に上り詰めさせられた結果――遂に限界を迎えてしまったのだったらしく、びくびくと身体が大きく跳ねたかと思うと脱力してしまい、ぐったりとした様子で荒い呼吸を繰り返していた。
「は……っ、ぁ……ん……」
意識も朦朧としている状態で、凛花がぼんやりと天井を見つめていると――不意に視界が暗くなったかと思うと唇に柔らかいものが触れたのが分かった。
そして直ぐに離れていったそれに視線を向けると、直ぐ目の前に五条の顔がある事に気付き少し驚く。
「さ……とる、さ……ん……?」
そんな五条の顔を見上げながら不思議そうな表情を浮かべていると……。
「……ごめん」
突然謝られてしまい戸惑った表情を浮かべる凛花だったが――しかし次の瞬間には再び唇を奪われてしまい、何も言えなくなってしまった。
しかもそれだけではなく舌まで入れられてしまい、口内を蹂躙されてしまう。
「……ぁ……は、ンン……っ、さと、る、さ……っ、ぁ……ふ、ぁ……ン……っ」
くちゅくちゅという水音が部屋中に響き渡る程に激しく貪られていく内に、段々と思考力が奪われていき、何も考えられなくなる程夢中になってしまう。
そして、気が付けば自らも舌を絡めてしまっていた。
そうして暫くの間お互いの唾液を交換し続けた後――漸く解放された時にはすっかり蕩けきっていたらしく、口の端からは飲み込みきれなかったものが溢れ出しており、頬は赤く染まっていて、瞳は潤みきっている状態であったのだが……それでもまだ足りないと言わんばかりに五条から与えられる快楽に酔いしれているかの様であった。
そんな凛花の姿を見て、ごくりと五条が喉を鳴らす。
それから、そっと凛花の髪を撫でながら、その髪に口付けを落とした。
「馬鹿凛花。そんな顔されたら――また欲しくなるだろう……?」
「……悟さん……」
凛花がそれに応える様に、ぎゅっと五条を抱き締めた。
そんな凛花の反応に、一瞬その碧色の瞳を瞬かせた五条だったが、嬉しそうに破顔したのだった。
そして――その後何度も抱き合った後、漸く満足したらしい五条の腕の中で、凛花は眠りに就いたのだった。
本編 第1話 14話目の例の五のシーンのその後(14.5話)です
※本編は基本、R15までしか描写しないので、別口でー
注:最初の4分の1は、14話目の抜粋です
2024.04.27