◆ 五条悟&夏油傑夢
「白亜の夜」
(呪術廻戦夢 「深紅の冠 ~鈺神朱冥~」 より)
―――熱海サンビーチ・某ホテル最上階
「ん……っ」
ぴくっと、微かに凛花の肩が揺れた。ぎしっと軋むベッドの音に、次第に自身の身体が沈みそうになる。それでも、凛花は倒れまいと、何とか必死に手で支えていた。が――。
「ねえ、凛花……そんなに僕のキスは嫌?」
聞き慣れた声が脳内に響く。その声に、また凛花がぴくんっと身体を震わせた。
「さと、る、さ……」
凛花の唇に何度も触れてくる熱い吐息が、徐々に思考を麻痺させていく。頭がぼぅっとして、何も考えられなくなる。それでも、目の前にいる五条悟は、凛花の腰を掻き抱いたまま、何度もその唇に自身のそれを重ねてきた。
次第に深くなる口付けに、凛花の顔が蕩けていく。それを、薄く開いた碧色の瞳で見つめながら、五条は凛花の水着の中に手を入れ込んだ。それと同時に、凛花の身体がびくっと跳ねる。
「ぁ……、だ、め……っ」
なんとか、拒もうと凛花が五条の手を掴もうとしたその時だった。
不意に、後ろから伸びてきたもう1人の手が、凛花の滑らかな肌をつたって、脇腹から徐々に上へと手を滑らせられたのだ。
「ぁ……っ、ま、待っ……」
瞬間、びくんっと凛花の身体が、激しく揺れた。だが、その手は、指の腹で胸の突起を転がせてくる。
「ンン……っ、は……ぁ……ん」
無防備な凛花の身体は、それに合わせてまたぴくぴくと震えた。その手が、そのまま上へ持ち上げてくると、柔らかな双丘に辿り着いた。そして、その感触を楽しむように触れられれば、凛花の口から熱い吐息が漏れる。
「は、ぁ……っ、ン……ゃ……ま、待っ……」
堪らず、凛花がその手に反応してしまうと、目の前にいる五条は少しむっとして、
「駄目だよ、凛花。もっとこっちにも集中して」
そう言って、今度は角度を変えて何度も凛花のその唇を貪る様に口付けてきたのだ。すると、同時に、後ろのもう1人は胸の突起をきゅっと摘み上げてくる。
「ンン……っ」
瞬間、凛花の身体が一際大きく震えた。その拍子に、がくんっと凛花の膝が崩れる。そのまま五条に倒れこんでしまいそうになったところで、五条の腕がそれを支えてくれた。
だが――次の瞬間だった。ちゅっと、軽いリップ音を立てて、ようやく唇が離れたかと思うと、今度はまた違う角度から唇を塞がれる。それはまるで貪るようなキスで……何度も角度を変えては深く口付けてきた。
「は……ン……ふ、ぁ……っ、ンん……ぁ……っ」
次第に凛花の身体からは力が抜けていく。それを見計らったように、後ろから伸びてきたもう1つの手が、水着の肩紐にかけられた。
「待っ……」
思わず制止の声を上げたが、それは簡単に退けられてしまう。そしてそのままゆっくりと肩紐を下ろされていけば、とうとう乳房が露になってしまったのだ。
「ゃ……だ、め……」
弱々しく首を横に振りながら、涙目で訴えるも虚しく――するりと肩紐が水着の中から抜き取られ、そのまま床に落ちた。そして、ぶるんと零れ落ちる乳房は、五条の手にすっぽりと包み込まれてしまう。
五条の手が、凛花の胸に優しく沈むと、凛花が「ぁ……っ」と、顔を赤く染め、恥じらう様に、視線を背けた。
そんな凛花の様子に、五条が嬉しそうに笑う。
「可愛い、凛花」
五条のその言葉に、かぁっとますます凛花の顔が赤くなった。だが、五条が尚も嬉しそうに笑うと、
「もっと、凛花の色んな顔――見せて」
そう言って、その頂にある、既に赤く熟れた蕾をくりっと摘まむ。すると、また凛花の身体が跳ねた。それを見たもう1人の男は、くすっと笑みを零すと、
「凛花ちゃん、悟ばっかりに構わないで欲しいな」
そう言って、五条の手が沈んでいるのとは反対側の、もう片方の乳房へと吸い付いてきたのだ。同時に、その柔らかな乳房を揉みしだかれて、凛花の口から甘い吐息が漏れた。
「ぁ……は、ぁ……ン……っ、ぁあ……んっ」
徐々に、声が我慢出来なくなって、凛花が羞恥で顔を真っ赤に染め上げた。すると、それを見た2人――五条と夏油が、お互いに顔を見合わせて、くすっと笑う。
「凛花、逆効果って知ってる?」
「凛花ちゃん、それだと煽ってる風にしか見えないよ」
2人にそう言われて、凛花がいやいやという風に、小さく首を横に振った。それでも、五条も、夏油も止めてはくれそうになかった。それどころか、「――もっと見せて」と。そう言って、2人して凛花の身体を愛撫していくのだ。
五条が再び凛花の唇を奪う。そして、「口、開けて」と言われ、半強制的に上を向かせられたかと思うと、そのまま舌が入ってくる。凛花の口内を蹂躙するかのように、何度も角度を変えては、舌を絡めてきた。
同時に、もう1人――夏油傑が、凛花の乳房に口付けると、そのまま強く吸い付きながら舐め上げてきた。そして時折歯を立てて甘噛みしてくる。その刺激に堪らず、凛花の口から甘い声が上がった。そしてまた……今度は逆の胸を愛撫され始めると、次第に身体が熱を持ち始める。
このままじゃ……わた、し……っ。
そう思うも、それは決して不快なものではなく、寧ろもっとして欲しいと思う程だった。2人の男に身体を弄ばれているというのに……それが嫌ではなく、寧ろ……もっともっと欲しいと思ってしまう自分がいたのだ。それはきっと、相手が目の前にいる2人だからなのだろうと凛花は思った。
五条も夏油も、どちらも自分の事を愛してくれているのだ。だからこそ、こうして受け入れてしまうのだと思う。他の男だったら絶対にこんな事はしないし、させないだろう。だが――それでも、やはり恥ずかしいものは恥ずかしい訳で……。
だが……これはまだ序章に過ぎなかったのだ。
―――数時間前
その日、凛花は任務で熱海のサンビーチに来ていた。何でも、厄介な呪霊が一部の海域に住みついているというのだ。本来であれば、呪霊を祓うまで区間の封鎖と一般人の退避をお願いしたかったが、先方が言うには、今は繁忙期な上に、逆に噂が噂を広げ、面白がっている若い連中が来るのが後を絶たないのだという。
今、中途半端に封鎖してしまうと混乱を招きかねない。かといって、一般人に被害が出る前に何とかして欲しいと、無茶振りをされていたのだ。
結局、一般客の振りをして、見つけ次第おびき寄せ祓うしか方法が無かった。場所が場所なだけに、水着を着るしかなく、かといって、1人でおびき寄せて祓うには少々骨が折れると判断した凛花は、高専に応援を要請した。――ら、何故か五条と夏油という、特級呪術師が2人も来てしまったのだ。
「あの……」
なんとか、一般人に気付かれずに祓い終わって、やっと帰れると思ったのだが……何故か五条と夏油に止められた。2人が言うには……。
「せっかく、ここまで来たんだから、遊ばないとでしょ!」
「悟、凛花ちゃんも疲れてるんだから、ホテルで休ませてあげないと――」
だった。
凛花としては、早く着替えたいし、直ぐにでも帰りたかったのだが……手伝って貰った手前、強く出る事が出来なかった。結局、夕日が沈み掛けるまで、ビーチで2人の相手をし、そのまま今日は近くのホテルに1泊する事になった。の、だが……。
「え?」
ホテルのフロントマンの言葉に、凛花はその深紅の瞳を瞬かせた。すると、フロントマンは今一度、予約リストを確認して、
「はい、五条様でしたら、当ホテルの最上級クラスのお部屋を1室ご予約されていらっしゃいますよ」
待って。最上級クラスって……。
凛花が予約していたのは、経費も考えて普通の1室であり、決して最上級クラスではない。しかも、五条悟の名前でしか予約がないという。
「あの、待って下さい。神妻で1室予約を取っていた筈なのですが……」
そう凛花が訊ねると、フロントマンは、「ああ、それでしたら……」と、何かを確認した後、
「キャンセルの連絡を頂いておりまして……」
「え……ええっ!?」
凛花はキャンセルした覚えはないし、キャンセルする理由もない。慌てて後ろの2人を見ると、2人はけろっとした顔で、
「ああ、それなら私がキャンセルしておいたんだ。必要ないと思ってね」
と、さらっと夏油が爆弾発言した。いや……いやいや、何を言っているのだ、この人はっ。必要ない訳が無い。しかも、フロントマンにもうひと部屋頼もうとしたが、今日はもう、満室だという。眩暈がした。青天の霹靂とはまさにこの事ではないだろうか。
凛花が頭を抱えていると、五条がさりげなく凛花の肩を抱いてきて、
「じゃあ、凛花。僕達のスウィートルームに行こうか」
「…………え? あ、いえ、私は――」
他のホテルを……という前に、そのままぐいっと抱き寄せられると、傍にいたベルボーイに案内を頼み始めた。
「あ、傑―? ついでに、キー貰って来いよ。僕ら先に上がってるから」
「はいはい」
「いや、ですから、私は――っ!」
と、抵抗を一応試みたが、結局そのまま最上階にあるスウィートルームに連れていかれて、今に至るのだった。
「凛花、やっぱ可愛すぎ」
五条が凛花の耳元でそう囁く。その吐息がくすぐったくて、思わず凛花は首をすくめた。五条と夏油に散々弄られた身体は、既に力が入らない程で……。そんな凛花の身体を支えながら、2人は交互に口付けてきたり、舌を這わせたりしてくる。その度に、凛花の口からは甘い声が漏れた。
そして――ようやく唇が離れる頃には、もう凛花の身体からは、すっかり力が抜けていた。だが……まだこれで終わりではなかったのだ。
「ねえ、凛花ちゃん。どうして欲しいかな」
そう言いながら、いつの間にか水着の紐を解き切ってしまった夏油が、その胸元をずらしてきたのだ。すると――たわわに実った2つの胸が露になり、それを見た五条と夏油は揃ってごくりと喉を鳴らした。
「あっ……ゃ……」
凛花が、咄嗟に隠そうと手を動かすも、それを予想していたかのように五条の手に止められてしまう。そしてそのままゆっくりとベッドに押し倒されてしまったのだ。
「凛花――俺だけを見て」
そう言って、そのまま凛花の唇に再び、自身のそれを重ねてきた。そのまま何度も味わうかの様に、口付けを繰り返す。
「ちょっと妬けちゃうかな……」
すると、夏油がそう言うと、今度は後ろに回り込み、凛花の首筋に口付けてきた。そしてそのまま、舌先でなぞるように舐め上げてきて――ぴちゃっ、と、音を立てながら吸い付いてくる。
「ぁ……っ、ン……は、ぁ……ん……っ」
その刺激に堪らず、凛花が仰け反ると、今度は反対側の首筋を同じように愛撫された。すると、今度は前から五条の手が伸びて来て、両方の胸を包み込んできたのだ。そのままゆっくりと揉みしだいてくるものだから、思わず声が出てしまう。突然胸の先端部分を摘ままれて、その刺激に身体が震えた。すると今度は、乳房全体を包み込むように揉みしだいてきたかと思うと、時折先端部分を指先で捏ね回したりしてくるものだから堪らない。
「ンン……っ、は、ぁ……ゃ……ぁん……さと、る、さ……っ」
その度に甘い声が上がってしまうのを止められないでいた。そのまま何度も口付けられながら胸を弄ばれていると……次第に下腹部に甘い疼きが生まれてくるのが分かった。
だが、それに気付いたのか、2人の愛撫が更に激しさを増すと、凛花は堪らず腰を浮かせてしまったのだった。そして、次の瞬間には、着ていた水着をずるりと引き下ろされて、完全に脱がされてしまったのだ。
「ぁ……」
一気に、羞恥で顔が真っ赤に染まり、恥ずかしすぎて死にそうな気分になる。慌てて、手で隠そうとするも、その手を後ろから夏油に掴まれて、隠す事すらままならない。
生まれたままの姿を、ベッドサイドのランプに照らされて、凛花は本気で泣きたくなった。だが、五条も夏油も嬉しそうに笑うと――。
「凛花、凄く綺麗だよ」
「凛花ちゃん、やっぱり、君は最高だよ」
そう言って、2人が交互に口付けを落としてくる。
「ん……っ、ゃ……みな、で……っ」
なんとか、そう声を絞り出すが、それは意味を成さなかった。今度は直接肌に触れてきた2人の手に、凛花はびくんと身体を大きく震わせた。そしてそのままゆっくりと内腿を撫でられる。その感触にも感じてしまい……凛花は思わず身を捩らせた。すると、そんな凛花の様子を見ていたのか、五条の手が太腿の内側へと滑り込んできたかと思うと、そのまま脚を大きく開かされてしまう。
「ゃ……っ」
抵抗も虚しく、更には、もう片方の手で秘所の入り口部分をなぞられ、凛花は堪らず腰を浮かせてしまった。そして……そのままゆっくりと2人の指を挿入されると、それだけで達してしまいそうになる程感じてしまい、思わずぎゅっとシーツを握りしめた。
「は、ぁ……っ、ン……ゃ……だ、めぇ……っ」
だが、そんな凛花の反応を楽しむかの様に、五条と夏油は何度も指を動かしていく。その度にくちゅくちゅという水音が聞こえてきて、凛花の羞恥心を煽るのだった。
すると突然――ずるりと指が引き抜かれたかと思うと、今度は2本同時に中へと押し入ってきたのだ。そのまま激しく抜き差しされると、もうそれだけで達してしまいそうになる程気持ち良くて……。更には親指で陰核を擦られると、堪らず腰が浮いてしまう程の快楽を感じてしまい――凛花はあっという間に絶頂を迎えてしまったのだった。
だが、それでも五条と夏油の愛撫が止む事は無く……再び動き始めた指の動きに、凛花の息は再び上がっていった。そして同時に首筋にも舌先が這わされて……その度にびくびくと身体を震わせてしまう。
そのまま何度も2人の愛撫を受けているうちに、徐々に凛花の身体からは力が抜けてきてしまっていて……。そんな凛花の様子を見た夏油が、後ろから抱きしめる様にして支えながら、優しく声を掛けてくる。
「凛花ちゃん、ほら……もっと気持ち良くなれるよ」
そう言いながら、ゆっくりと指先を動かされると――それだけで頭が真っ白になってしまう程感じてしまい、思わずいやいやと首を振った。だが、それでも2人は止めてくれなくて……そのまま何度も指を動かしていくうちに、次第に身体の奥が熱くなってきた様な気がした。その感覚に戸惑っている内に、今度は胸の先端部分を口に含まれてしまったのだ。そして舌先で転がされる様に舐められると堪らず甘い声が漏れてしまう。
「ぁ……っ、ン……ゃあ、あっ……ンん……っ、悟さ……、げと、さ……っ」
胸と秘所を同時に弄られて、凛花はもう限界だった。そして次の瞬間には、再び達してしまいそうになる程の強い快楽を感じてしまい――凛花が達したと同時に秘部からは愛液が溢れ出したのだ。それを見逃さなかった五条と夏油は同時に顔を寄せてきて……そのまま舌を這わせてきたかと思うと、そのままじゅる……と音を立てながら吸い上げられてしまったのである。
「ぁあ……っ!」
その瞬間、頭の奥で何かが弾けたような気がして……あまりの快感に意識が飛びそうになったのだが――それでもまだ許して貰えなかったようで、今度は2人同時に敏感な芽の部分を舐め上げられてしまった。その瞬間強烈な刺激に襲われてしまい――。
「ああ―――っ!!」
凛花は背中を仰け反らせながら大きく喘いでしまった。
それから暫くの間、その行為が続いたのだが、その間もずっと快楽を与えられ続けていたせいか、次第に何も考えられなくなってしまい、ただひたすらに与えられる快感に身を任せるしかなくなっていたのだった。
そして漸く解放された時にはもう既に抵抗する気力も無くなっていたようで……ぐったりとベッドに沈み込む事しか出来なかった。
そんな凛花の様子を見て、夏油がそのまま五条に目配せをすると、小さく頷いた彼は一旦舌を引き抜いてから凛花の身体を反転させてうつ伏せにし、臀部だけを突き出すような体勢にしたかと思うと――ぐいっと両太股を広げた。その中心部分に顔を埋めてきたのだ。そして次の瞬間――生暖かいものが触れる感触に思わず凛花は目を見開いた。
「……っ、ぁあ……んっ、は、ぁ……ゃ、ぁ……っ」
ぬるりとしたものが割れ目に沿って這わされ、そのままゆっくりと膣内に侵入してくる。その刺激に凛花の口からは甘い声が漏れ出た。そして同時に、今度は別の何かが秘所に宛がわれたかと思うと、それが一気に中へと押し入ってくる感覚に襲われた。
「んん――っ、ぁ、ああ……っ、ゃ……だ、めぇえ……っ」
それは指だったようで、2本の指が中でバラバラに動かされる度に、くちゅくちゅという水音が聞こえてきて、凛花は耳を塞ぎたくなった。しかし、それすら出来ない程感じてしまっていたのだ。
やがて――3本目の指が挿入された時にはもう既に凛花の口からは意味を成さない言葉しか出てこなくなっていた。そして――3本の指で中を掻き回されているうちに、ある一点に触れた瞬間、身体に電流が走ったかのような衝撃に襲われたのだ。
2人は、その反応を見逃さなかったらしく……執拗にそこばかりを攻め立てられて、凛花は何度も絶頂を迎えそうになってしまう程感じてしまったのである。
「ぁ……っ、ん……も、ぅ……ゃあ、ぁっ……」
「凛花、可愛い」
そう言いながら、更に激しく指を出し入れされて――とうとう限界を迎えた凛花は仰け反りながら達してしまったのだった。その余韻に浸っている間も無く、今度は夏油に両足を大きく広げられてしまうと、そのまま五条に一気に貫かれたのである。
「ぁあ……っ!」
その瞬間目の前が真っ白になり意識を失いそうになったのだが、すぐさま激しい律動が始まった為、それも叶わなかったのである。
「ゃ……うごい、ちゃ……だ、めぇええ……っ」
あまりの快感に涙を流しながら訴えるも、それが聞き届けられる事は無かった。寧ろ更に激しさを増していって、凛花はもう何も考えられなくなってしまう程感じてしまっていたのである。
そんな凛花の様子を見ていたのか、「凛花……」と、甘く名を囁かれたかと思うと、五条が唇を重ねてきた。そして、そのまま口内までも蹂躙されてしまう。その間も腰の動きを止める様子は無く、それどころかより一層深く打ち付けてきた為、その衝撃に一瞬意識を失いかけた程だ。だが、それもほんの一時の事だったようで――すぐにまた激しい快楽に襲われてしまい、結局最後まで意識を失う事は許されなかった。
すると、その様子を見ていた夏油がくすっと笑みを浮かべながら、
「凛花ちゃん、私も気持ち良くしてくれるかな?」
そう言って、凛花の手を取って自分の股間へと導いたのだ。そして、そのまま握らせる様にして押し当てられたそれに触れた瞬間――その大きさに驚いたものの、同時にごくりと喉を鳴らしてしまった。何故なら……それを見てしまっただけで子宮がきゅんと疼いてしまったのだから……。
「ぁ……っ」
思わず小さく喘いでしまった後、凛花は慌ててその手を離した。頭の中が真っ白になる。
私は、今、なに、を――。
恥かしくて、いっその事この場から逃げ出したいほどだ。それでも、五条も夏油もそれを許す筈もなく……。すると、やがて我慢できなくなったのか、夏油がにっこりと笑って、
「凛花ちゃん、私も限界なんだ。受け入れてくれるよね?」
「え……? ぁ、ああ……っ!」
そう言われたかと思った瞬間、一気に後ろから夏油のそれに貫かれた。そして、そのまま激しく動かしてきたのである。その動きに合わせるように腰を打ち付けられて――やがて凛花の口から漏れる声も大きくなっていった。
「は、ぁ……ぁあ……っ、ゃ、だ、めっ……、ンん……っ、ぁあ……ん……っ!」
すると、前の五条も動きを早めていき……同時に責められるという状況に、凛花はもう限界寸前だった。そんな中でも尚続けられる愛撫に耐え切れずにとうとう絶頂を迎えてしまったのだった。それと同時に膣内が激しく痙攣し、それに呼応する様にして2人もまた欲望を解き放ったのであった。その熱い飛沫が子宮の中に入ってくる感覚に凛花はまた軽く達してしまったようで、暫くの間、身体を震わせていたのだった。
だが――これで終わりではなかったのだ。2人はその後も何度も何度も凛花を求めてきたのである。そうして、凛花が解放されたのは、空が白み始めた頃の事だった――。
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「……ん」
目を覚ました凛花が最初に目にしたのは、自分を抱き枕の様にして横になっている五条の姿だった。そして、そんな2人を見守るようにしている夏油の姿もあったのだが……そこで漸く昨夜の事を思い出したらしい凛花は顔を真っ赤に染め上げた。
そうだわ……私、結局、昨日2人に抱かれてしまったのだわ……。
そう意識した瞬間、恥かしさのあまり枕に顔を埋めてしまったのだが、そんな彼女の様子を楽しそうに見ていた2人は、徐に口を開くと――こう言ってきたのである。
「凛花、愛してるよ」
「凛花ちゃん、好きだよ」
と。
その言葉にどきっとしながらも、凛花は小さく頷いたのであった。そしてそんな2人の手を取って自らぎゅっと握り締める。すると2人もそれに応える様に握り返してくれたのである。それが嬉しくて思わず笑みが溢れてしまう彼女だった。
そんな彼女に対して2人は悪びれもなく、ある言葉を発してきた。
「だって僕ら付き合ってるし? それに……もう子供出来てもいいでしょ?」
「そうだね、私としては凛花ちゃん似の女の子がいいかな」
「僕は、凛花と僕に似た双子がいいな」
「………………はい?」
一瞬、彼らが何を言っているのか、凛花には理解出来なかった。否、ここは理解してはいけなと、自分に言い聞かせたのは言うまでもない。
夏なので、ビーチ!!!!✨
ふぉろわ様の誕プレ用に書いた、お品でしたー!!
2024.08.06